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　ポケットモンスター、縮めて、ポケモン──というのは、もはや説明することも無くなってきたが、改めて説明させて頂きたい。
　ポケットモンスター、縮めて、ポケモン。この地球-星-の、不思議な不思議な生き物。陸は勿論、空に海、山など、あらゆるところに彼等は生息しており、我々人間とポケモンは共に助け合い、共闘し、生活する上で互いに欠かせられない大切なパートナーとなっている。
　今回の舞台は、美しき地方、カロス。そこで語られるのは、一つの少年の物語。彼とそのポケモンが、美しき地方で見付けたものとは何なのか。それを今、ご覧頂こう──

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　それは昔昔、3000年前のお話です。

　あるところに、一人の王様とお花のポケモンがいました。一人の王様は、お花のポケモンを愛し、そのポケモンも、王様を愛していました。

　しかし、その幸せは長くは続きませんでした。

　絶えることのない、長く続く戦争。それは罪のないポケモンまで巻き込んでしまい、お花のポケモンも、戦争の兵として送られてしまいます。

　そして、お花のポケモンが王様の元に戻って来た時には、ポケモンが愛用していたボロボロのお花とお花のポケモンが入った棺が贈られて来ました。

　それを見た王様は悲しみの余り、核兵器を作り、お花のポケモンを不老不死に蘇らせました。しかし、それは沢山のポケモンの命を犠牲にして出来た核兵器なのです。
　それでも王様の悲しみは抑え切れず、王様は核兵器を使って、人々やポケモンを殺めてしまいました。

　それを知ったお花のポケモンは悲しみ、王様の元へと去りました。
　罪悪感と後悔に苛まれた王様はお花のポケモンを見つける為、自分も不老不死になり、世界中を探し周りましたが、未だに見つかりません。
　3000年も越えた今でも、王様はお花のポケモンを探しにあちこちに探していました。いつまでも……いつまでも。


　　　　　　　　　　　　　カロス地方昔話より