二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- ポケモン 不思議のダンジョン カルムとハリマロンの冒険 ( No.138 )
- 日時: 2015/09/20 02:40
- 名前: マルガリータ ◆Ywb2SqBO2Q (ID: 9/mZECQN)
- 参照:
カルム&ハリマロン vs ゴースト
「いくぜぇぇ、シャドーボール!!」
ゴーストは黒い塊を生み出して、それを僕たちの方に投げ込む。
僕たちはジャンプしてシャドーボールを回避する。
「今度は僕たちだッ!!!ミサイルばり!」
ハリマロンは頭部の刺から3つの針を発射させるが、ゴーストはびくともしない。
確か、ゴーストはゴースト、悪だから虫のミサイルばりは効かないんだっけ?それにハリマロンのタイプは草……この戦い、ハリマロンにとっては不良だな。何とかフォローしないとな。
「ちっちぇし、技も効かねぇし、大したことない奴等だな。シャドーパンチ!」
ゴーストは影に紛れ込み、姿を消す。
直後、唐突に紫色の拳が僕の頬を殴り込んだ。
「ぐはッ!?」
勢いのあまりに僕は倒れ込んだ。
くうッ……痛いし、攻撃は効かないし、とっても強いぞこいつ!!だけど、ピカチュウを助けなきゃ!
僕は立ち上がってゴーストに攻撃をするが、ゴーストは蠢く謎の光を発し、それを僕の視界に映す。
蠢く光は僕の視界から外れない。否、外さない。
……あれ?光を見ていると何だか……
「アパパパパ〜〜〜」
「!カルム!!」
アレ?ココハドコ、ボクハダレデスカ?ナンダカメガマワッチャッテヨクワカラナイヤァー。セカイガマワルゥ〜〜セカイガマワルゥ〜ボクガマワルゥ〜。
アアア〜〜、ヨクワカラナイカラ、トリアエズコウゲキデモスルカァ〜。クラェッ、ボクノワザ〜〜!
「あ、うわぁ!ちょっ、カルム!目を覚まして!」
「ハリマロンダッタノォ〜〜、ゴメンネェ、ワカラナインダヨォ〜〜!」
「ケケケッ、本当に間抜けだな!この隙にシャドーボールを食らえッ!!!」
「うわぁッ!」
……あれ?僕は一体、何をしてたんだ?それに、何でハリマロンが僕の下にいるんだ?というか、僕は何でハリマロンを押し倒しているんだ?それに体が、何だか……痛い。
僕はハリマロンから離れて、嗤うゴーストを見据える。
「ハッハッハァ!本当に間抜けな奴等だな!お前はあやしいひかりで混乱状態になり、仲間のこいつを攻撃してたって訳だッ!!」
あやしいひかり……確か、相手を混乱状態に少し変化技立ったな。道理で僕の意識が無かった訳だ。
「ゴースト……なんて卑怯なんだ!」
「何度でも言うが良い!どうせお前たちは俺様を倒せない!お前たちを倒した後に、そいつにも恐怖心を与えてやる!!ナイトヘッドォ!!」
ゴーストは体を大きくさせる。直後、頭が殴られた衝撃が入る。
ハリマロンと僕は膝をついて頭を抱える。
「ぐぅ……っあ……」
「ゴ、ゴースト……っう……僕たちに何をしたッ……」
「ナイトヘッドって言ってな、幻影を見せる技さ」
「幻影……だと!?……!」
瞬間、ゴーストの幻影が現れる。何とか振り払おうとするものの、頭痛がそれを遮る為、中々技を繰り出せない。
技は中々当たらないし、混乱されるし、幻影を見せられるし、攻撃は痛いし……。何だか、辛くなって来た。
堪らなくなって、僕はハリマロンに声を掛ける。
「苦しいッ……うぐッ。……ねぇ、ハリマロン」
「な……に?」
「もう……駄目かもしれない」
「!何で……そんなこと」
「ゴーストは強いよ……やっぱり今の僕たち二番煎じ無理だよッ。……だから……此処で」
「だ……駄目ッ!!!諦めちゃ……駄目ッ。カルムは言ってただろ、友達を助けなきゃって。僕たちがやらなきゃ、ピカチュウは、ピカチュウは……あがッ!!!」
そ、そうだ。僕は何で忘れていたんだろう。友達が困っている、僕たちの助けを待っている、求めているんだ!僕たちはそれに応えなきゃいけないんだ!
だから、
「「幻影なんかに……負けるものかッ!!!」」
僕たちの強い意思により、ゴーストの幻影は撃ち破られ、消えていく。
僕とハリマロンはゆっくりと立ち上がる。
ゴーストは驚愕してこちらを眺めている。
「何だと!?俺様の幻影を撃ち破るとはッ……」
「いくよ、カルム!」
「うん!」
ハリマロンの合図により、僕たちはゴーストに向けて勢いよく駆け出す。
ゴーストは体を震わせ、瞳を歪ませている為、身動きがとれず、動こうとはしない。
ゴーストとの距離が縮まり、僕たちはジャンプをして、攻撃を繰り出す。
「「いっけぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」」
僕とハリマロンの合体した技はゴーストに見事に的中し、ゴーストはその場に倒れた。
「やったね、ハリマロン!」
「うん!」
瞬間、ゴーストはむくりと立ち上がる。まだ倒れていないのかと思いきや、瞳を歪ませて
「覚えてろよぉぉぉぉ〜〜!!」
winner カルム&ハリマロン