二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 南瓜は食べるものではなく、被るものなのです ( No.214 )
- 日時: 2015/10/31 22:19
- 名前: マルガリータ ◆Ywb2SqBO2Q (ID: tWnn3O3I)
- 参照:
10月31日の今日はハロウィンというらしい。
ハロウィンというのは、外国に伝わる文化で元々は悪霊を振り払う為の行事だったが、現代では民間行事として親しまれている。他国では、ハロウィンになると子供たちが仮装をし、「Trick or Treat」と言ってお菓子を貰い、家々を回っている習慣となっているらしい。カルムもかつては幼馴染みと共に仮装をしてTrick or Treatと唱えてはお菓子を貰っていたものだ。
たまたま辿り着いた町では、今日がハロウィンということで、子供やカルムの同年代のティーンエイジャーたちとポケモンが仮装をしながら家々を回っているのを目撃した。それを見てカルムも仮装したくなり、仮装の準備をすることにした。
◆
「みんな、もう着替えたか?」
カルムが呼び掛けると、バラバラの声が飛び交う。ポケモンたちは既に着替え終えているようだ。
カルムはサザンドラをモチーフとした青と黒の外套を羽織っている。嵌めている手袋はサザンドラの両腕にある頭をイメージされている。フードはサザンドラの顔となっており、被ればサザンドラの気分である。
ピカチュウは吸血鬼をモチーフとした衣装で、口元には小さな牙が生えている。
カメールはゾンビをモチーフとした衣装で、あちこちに包帯が巻かれているが、あまり動きにくくしないように控えめにしている。
ニャスパーは魔法使いをモチーフとした衣装で、黒いマントにシルクハット、そして忘れてはいけない魔法の杖。エスパータイプでもあることか、ニャスパーのイメージによく似合う。
ハリボーグは……
「……」
「ハリボーグ……大丈夫か?」
サイズが合わないらしく、何も着ていないようだ。ハリボーグは容姿から見てわかる通り、4匹の中でも最も太っており、その重さは29,0㎏だ。ピカチュウやニャスパーの倍だ。カメールは22,5だが、衣装というか包帯を巻いているだけなので苦労はしなかったようだ。
自分だけ着替えられないことに悲しみ項垂れるハリボーグ。
それを見てピカチュウは笑う。
『残念ねぇ、アンタだけ着替えられないなんて。安心しなよ、アンタの分までお菓子はあげるから。ま、そのせいで服が着られないんだけどねぇ』
『! 何だよ、ぼくはそんなにお菓子を食べないぞ!!』
『だってアンタ、太ってるじゃん? そう言えば、TVで観たわねぇ、食いしん坊のハリマロンが──』
『違うッ!! ぼくはあのハリマロンとは違う!!』
ハリボーグとピカチュウの喧嘩勃発。ピカチュウは他人をからかうのが大好きなので、カルムは勿論、ハリボーグもからかっている。ハリボーグは情になりやすいので、ピカチュウの挑発を受けて感情的になるのがワンパターンである。
カルムはハリボーグとピカチュウの喧嘩を制裁しようとする。
「やめろよ二人とも! とにかく、このままじゃハリボーグが可哀想だし、お菓子が貰えないよ。どうしよう……」
カルムはサザンドラの両腕によく似た手袋で腕を組み、必死に考える。カメール、ニャスパーも考える。
カルムたちがハリボーグの為に提案を考えてくれている……それを見てハリボーグは嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちで一杯になる。
ハリボーグも何か良いものがないかと、キョロキョロと辺りを見回す。
ふと、あるものがハリボーグの視界に入る。南瓜だ。南瓜の飾り付けだ。
ハリボーグは南瓜の飾り付けの方に歩み寄り、手を伸ばせば触れてしまう程の距離に近づく。それを見てカルムたちは首を傾げる。
ハリボーグが南瓜の飾り付けに触ったかと思いきや、
ズボッ
「「「「!?」」」」
南瓜を被り物にしたハリボーグを全員は驚愕せざるを得なかった。
しかし、当の本人は気付いておらず、カルムたちに向けてにっこりと笑顔を向けた。
『これでぼくも仲間入りだね!』
その後、みんなでお菓子を貰いに行ったのだが、南瓜の被り物の重さのせいでハリボーグがふらついていたり、途中で頭が抜けなくなってしまったがそれはまたの機会で。
皆さん、Trick or Treat!!
◆
もう少しでハロウィンも終わりですね、またまたTrick or Treat、マルガリータです
カルムの衣装はバットマンの三代目ロビンや雄のニャオニクスをモチーフにした衣装、メガリザXのケープ等色々立候補がありましたが、サザンドラの外套とサザンドラの両腕をモチーフにした手袋となりました。ニャオニクスの衣装は、ニャオニクスの耳のカチューシャにニャオニクスの手袋と考えていましたが、マルガリータがショタコン疑惑されてしまうのでやめました。もう一度言いますが、マルガリータはショタコンではありません
相変わらずのアドリブと手抜きでしたが、楽しかったですww
では、本編にてまたお会いしましょう!