二次創作小説(映像)※倉庫ログ

【メガシンカ】 ( No.35 )
日時: 2015/08/13 18:03
名前: マルガリータ ◆Ywb2SqBO2Q (ID: y1N6F4if)
参照:

 カロス地方を代表とする大都会ミアレシティ。カロス地方の中心に位置されており、観光地としても有名だ。
 道はモンスターボールのような道になっており、とても広いので迷子にならないように注意した方が良い。
 此処にもジムリーダーはいるが、現在電力不足により、挑むことが出来ないらしい。なので、暫くの間は別のジムへ挑んだ後にもう一度訪れるつもりだ。
 当たりを見回すと、街中を歩く洒落た格好をした男性や女性とポケモンが歩いている。まるで、ドラマや映画で見るシーンのようだ。

「此処がミアレシティ……。おっきいなぁ」
「こんなきらびやかな大都会に行けるなんて、夢のようですわ」
「あっ、アイニス、あれ見ろよ!」

 カルムが指した指には大きなタワーが建てられた方角だった。他のビルや建物よりも大きく、どんなに大きなポケモンでも軽く高さを超えてしまうだろう。あそこに落下したら、命はない。

「おおー、すごく高いタワーだなぁ」
「プリズムタワーって名前で、観光客に人気なスポットなんだってさ」
「流石、光の都と呼ばれるだけあるなぁ」

 カルムは胸元に抱いているゼニガメに目線を落とす。

「お前が住んでるところは此処か?」

 ゼニゼニ!
 ゼニガメは頷いた。
 ミアレシティに住んでいる飼い主がいるとは、とても羨ましいと感じたのと同時に、道理でその綺麗な首輪を嵌めている訳だと納得をする。
 
「じゃあ家はわかるか?」

 カルムとアイニスは、ゼニガメが指指した方角に続いて歩いて行く。
 そして、辿り着いた場所は──。

「プラターヌ……ポケモン……研究所。プラターヌポケモン研究所?」

 プリズムタワー程ではないが、大きな建物であり、モンスターボールの石像が置かれている。
 プラターヌ博士。彼はカルムたち6人を図鑑所有者として選び、カルム、セレナ、そして、アイニスに、御三家ポケモンを託した人物である。
 どうやらゼニガメは、プラターヌ博士のポケモンらしい。

「道理で見掛けないポケモンだと思ったよ。良かったな、もうすぐお前のご主人様と再会出来るぞ!」
「んじゃ、中に入りますか」

 ◆

「「失礼しまーす……」」

 そう断り扉を開ける。
 どうやら此処1階はロビーになっていて、エレベーター、待機場所であるテーブルとソファーが置かれている。無人だ。

「誰もいないな……」

 カルムが呟いた後、ウィーンとエレベーターの扉が開く音がした。中には一人の女性と一人の男性がいる。
 女性と男性と目が合うと、二人はこちらにやって来た。

「ようこそ、プラターヌポケモン研究所へ。何かご用意でしょうか?」
「僕たち、このポケモンを返しに来ました」

 女性と男性はカルムが抱いているゼニガメを見て、目を見開く。

「ゼニガメじゃない!探したのよ」
「もう二度と研究所から離れるなよ」

 女性たちのその口ぶりから、ゼニガメが指した通り、此処ポケモン研究所に住んでいるらしい。

「トレーナーさん、ありがとうございます。名前は何で言うの?」
「カルムです」
「オイラアイニクス、又の名をアイニス」
「あら、あなたたちが!あたくしはジーナ。彼はデクシオよ」
「僕たち、ちょうど君たちを探そうとしてたんだ」
「プラターヌ博士がお呼びよ、さあさあ、3階にお上がりなさいな」

 ◆

 真紅色の綺麗なカーペット。綺麗に置かれている本棚。ポケモンについてのデータが纏められたパソコン。研究所の名としても相応しい場所である。
 カルムたちがキョロキョロと首を回しながら当たりを見回すと、一人の男性と目が合った。

「やぁ、やっと会えたね!」