二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【刀剣乱舞他】今日も本丸は平和です。……多分。 ( No.2 )
- 日時: 2015/09/12 11:18
- 名前: 涼月 ◆VUQvTq9Vpk (ID: 9nQU0Vbj)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode
「主…少々お尋ねしてもよろしいでしょうか?」
「ん、長谷部ー。どした?」
「最近よく大和守や加州が話している『ヤミナベ』とやらについて教えていただきたいのです」
ああ…あの二人か…
「えーっと…まあ簡単に説明すると…」
*作者式闇鍋るうる*
・暗がりの中でそれぞれ好きな物を入れる
・なんでも入れよう、ガンガン行こうぜ。
・とんでもない事故を防ぐために、電気をつけてから『いただきます』
・この際、鍋の中身がわからないようにあらかじめ謎のスープを入れておく。
「こんな感じね」
「…で、主。その闇鍋はどごでできるのですか?」
「何、やりたいの?」
「一度やってみたいのです」
「…じゃ、明日やろっか!皆誘うからさ!」
「本当ですか!?」
「よし、思い立ったが吉日♪誘わなきゃー」
「……僕は行かないよ」
うう…小夜ちゃん思った通り…
「おや、小夜は行かないのですか?」
「…別に、ご飯は普通の食べたいし」
「そうですか、僕は行きましょうか。鍋の中に誤って顔をつっこまないか心配ですが」
「なに宗三さんその心配」
「…江雪兄さんはどうするの?」
「…行きますか」
「おや、珍しいですね。いつもご飯を一人で食べている貴方が…」
「それが…和睦の道に続くのであれば…」
「お、おう」
「…気にしないで、主。江雪兄さん…本当は誘ってもらえて嬉しいから」
「小夜…余計な事を言わないでください…」
さーって、次は…
- 【刀剣乱舞他】今日も本丸は平和です。……多分。 ( No.3 )
- 日時: 2015/07/14 19:15
- 名前: 涼月@ただいま ◆VUQvTq9Vpk (ID: aWtSrojt)
- 参照: 元小雪です。
ここだけの話、うちにはあたしを含む4人の審神者がいる。
では、ややこしくならないよう自己紹介をしておこう。
部隊二の管理を主に務めているあたしが、ルイ。
他のは…
鍛刀部屋の前にいくと、待っていたかのようにほかの三人がいた。
「ルイ!おま、すげえ快挙だぞ」
「どうした」
「お前がやってたので平野と厚連続、しかも出陣で五虎退と前田お持ち帰り」
この男が、部隊一の管理担当、ユウマ。
「マジかよ」
「こっちは歌仙が面白いくらい大量生産できて大変だったけどね」
これが部隊三のユキエ。
「あ、そうだ。あのさ」
「ん?どした?」
で、この眼鏡長身がマヤ。
「…って訳で闇鍋することになったんだけど」
「なるほど、話は分かった」
「俺はいこうかな」
「私も」
「俺も俺も」
「そっか、じゃあさ、皆によろしくできない?」
「お、じゃあルイは短刀たちを頼む」
「了解」
- 【刀剣乱舞他】今日も本丸は平和です。……多分。 ( No.4 )
- 日時: 2015/07/18 21:04
- 名前: 涼月@鶴沼に沈んだ ◆VUQvTq9Vpk (ID: a32fGRWE)
「みーんな」
「お、ルイの大将。どうした?」
「あ、そうだ!五虎ちゃん、前ちゃん、平ちゃん、厚くん!この人がルイさんだよ」
「は、はい!ルイ…さん…あの…はじめまして…僕は…五…五虎退…で…す…」
「前田籐四郎といいます、よろしくお願い致します」
「平野籐四郎です、ユウマさんが言ってた通りの方ですね」
「厚籐四郎だ、よろしくな!」
うん…厚くんかわいいな…
「お!?ルイじゃねえか!祭りか!?」
「うん、ちょっと一回落ち着いて」
「闇鍋…か」
「そう」
「俺っちはいこうかな、不安だが」
「あ…えっと…僕は…すみません、やめときます…」
「祭りみたいで面白そうじゃねえか!俺は行くぜ!」
「ふふ、僕もいこうかな?夜戦なら得意だし」
「いや乱…多分夜戦とは違う……まあ、俺もいこうかな」
「あ、僕はやめときます…五虎退を一人にしちゃ可哀想なんで」
「ぼくはこわいので、ぱすです。ひらのくんとまえだくんはどうするんですか?」
「僕も行きます、皆さんと交流を深めたいというのもありますし」
「なら僕も。主君にお誘いいただけるのなら」
よし…短刀たちは好奇心旺盛で可愛いな…
- Re: 【刀剣乱舞他】今日も本丸は平和です。……多分。 ( No.5 )
- 日時: 2015/07/27 14:08
- 名前: 涼月 ◆VUQvTq9Vpk (ID: mUOLybJ4)
ユウマ視点
翌日。
「はーい、じゃあ電気つけるよ」
ユキエの一声で電気がつく。それと同時に短刀たちが
「いただきまーす!」
といって鍋の中に箸を入れていくことだろう。
ルイがなぜか宗三のほうをちらちらと見ているのだが。
にしても短刀たちは当たりをひいたっぽいな…肉や魚や野菜をおいしそうに食べてる。
昨日燭台切とか石切丸に話したときはどうなるかと思ったが…まあなんとかマヤが治めてくれたし。あっさり青江とか蜻蛉切とか岩融もきたし。よきかな、よきかな。
「さて、俺もいただきますかっと」
そういって箸を割り、鍋の中に入っている何かを掴んで取り出す…
「……は?」
取り出したものに目を疑う。
…なんだ、この毛?
いや…
「ルイ!マヤ!ちょっと手伝え!」
嘘だ。
誰だ資材入れたやつ。
中に入っていたのは
「どうも、小狐丸さん…」
「…誰ですか私をあのような場所に呼び出したのは」
「ほらルイ!小狐丸さんが怒っていらっしゃるだろ!」
「なんであたし!?責任押し付けだめ!」
「うるせえ!」
「むー」
言い合いをしているうちに、俺は見てしまった。
長谷部を。
いや、正確には…『手伝い札を鍋の中に投入している』長谷部を。
「おい長谷部!?」
「新しい刀の収集ですか」
「お前だよ!」
ルイが急いで手袋をした後鍋に手を入れる。
「あっつ…」
「てか長谷部!お前鍛刀さんは…」
「入れました」
「最低だな!」
「…マヤ殿の主命だったので」
「お前が真犯人か!」
「で、何時間だった?1:30?」
「い、いえ…それが」
「もうちょっと…」
「どうした?」
「その…」
「よっと……」
「早く言え!」
「…3時間…」
「ぷはっ!あつ…」
「20分と」
驚きを隠せず、ゆっくりルイのほうへと目線をやる。
「ケホ…まったく…もう少し大切に扱えねえのか?衣装が汚れてんじゃねえか」
「すみません、もう少し早く引き上げればよかったです」
「もう少しで撃沈〜、とか洒落になんねえだろ?驚きも何も無い」
「ごめんなさい」
むちゃくちゃ怒られていらっしゃってる!!
「…ああ、姉ちゃんか?俺を引き上げてくれたのは」
「あ、はい!桜野本丸二番隊指令班、ルイです!刀の主、やってます!」
緊張して言葉がおかしくなってる!頑張れ二番隊!
「あ、あの…ごめんなさい、うちの…四番隊が…やらかしたっぽくって…」
「鶴丸国永、だ。俺みたいなのが突然…しかも夕食中に来るなんて、驚いたか?にしても…ルイ、か。だいぶ熱い熱いいってたが、怪我はないか?」
「え、はい」
「そんな堅苦しくなんな」
「じゃ、鶴、さん」
…
「青春、だねぇ」
「黙ってろむっつり青江」
「にっかりだよ」
「あっさり青江」
「違うよ」
「きっぱり青江」
「石灯籠みたいに切ってやろうかな」
「ぷっつり青江」
「もういいよ、ユウマくんがやってるパズル全部ばらばらにしておくからね!」
「おっとそいつは困る」
さて。
「ルイ、その二人手入れ部屋に連れて行かなくていいのか?」
「あ、そうだね」
「毛並みを整えてきます」
「ちょっと着替えてくる」
だが、一瞬で気がつく。
俺は、とんでもないことをしたようだ。
宗三が見事に鍋の中に頭からいって、刀たちがもういい、と言い出したので俺ら審神者が残り始めて10分後。
「あ、私お肉」
「俺魚ー」
「…木の棒」
20分後。
「クッキー…?」
「マシュマロ」
「…チョコレート」
30分後。
「特上刀装」
「上刀装」
「並刀装」
1時間後。
「歌仙さん!?」
「センチメンタル小室マイケル坂本ダダ先生じゃないですか!」
「鍛刀さん!鍛刀さん!」
そう、俺に全くいいもんが来ない上、ルイがいっこうに来ない。
しかも鍋の中身全部無くなった。
案内だけならすぐ終わる筈だが…
「ユキエ、マヤ。片付け頼む。俺…見てくる」
手入れ部屋
「おい、ルイ!小狐丸と鶴丸も…!?」
「なかなかいい油揚げですね」
「うんうん、甘味はやはり美味いな」
「なな…な、なっ!?」
「ユウマ、驚いた?その顔…どうやら、あんたにははずれしか来なかったようね」
「ま、まさか」
「そ、これはすべて想定内…」
「…いつお前はあたりを持っていった」
「さっき、鶴じいのために鍋に手を入れたとき」
「…」
「この先の予定、いつ3人だけになるか、そして3人のとる位置を予測して仕込んだ」
「っ…!」
「でも、本当はマヤがはずれひくようにしたはずなのよね…そこは想定外だったわ」
「まあ、ルイ。人生には想定外のことも必要なのさ」
「それもそうだよね、鶴じい!」
…こいつ、懐いてやがる…
「そういえばユウマ、なんで長谷部が闇鍋やりたいって言い出したのか知ってる?」
「加州と安定が話してたからだろ?」
「…これはあくまで俺の推測だが…これも全部マヤの仕業じゃないか?」
「あいつ…」
俺は、マヤへの怒りとともにこう誓った。
「もう闇鍋なんてに二度とやんねえ!!」