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Re: ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部 ( No.136 )
日時: 2015/10/03 17:51
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: yl9aoDza)


・・・・・

「な、なに…??なんだって…?」

リュウトは突如現れた男ダイナーの言葉に耳を疑った。ブラック団の首領だと…なんでどうして?こんな所に?スイクンの噂を聞いたからか?だからってボスが直々に来る必要なんてあっただろうか?

今はそれどころではない…今は…!

「先手必勝だクソッタレ野郎が!死ね!!エナジーボールだっ!」

ダイナーがボールを構える前にモンスターボールからモンモンを繰り出す。モンモンはダイナー向けエナジーボールを放つが…ダイナーは焦る表情もなければ避けようともしない

「ほお…!この俺に逃げ出しもせず攻撃をして来るか…!だが…それは勇気ではなく無謀というんだ。パルシェン」
「シェェェン!」

パルシェンが何処からともなく姿を現しふぅ〜と息を吐くと輝く冷気が飛び出しエナジーボールを凍りつかせる。パルシェンはニヤッと極悪面を見せるともう一度冷気をリュウト達向けて放った。

「あぶねぇ!!」

リュウトはヒメを乱暴に掴んでパルシェンが放つ冷気を避ける。するとパルシェンの冷気の当たった場所が見る見る凍りついてき巨大な氷山のようなものが出来上がる。

「…………っ!」
「恐怖を感じているな?これがブラック団…いや、この帝王ダイナーの力だ!!」

リュウトはダッと駆け出しダイナーから離れる。

「ふっ…何処に逃げようがこのダイナーからは逃げ切れん。…スイクンを呼び出す囮になってもらうよリュウト君…っパルシェン!」
「シェン!!!」

・・・・・

「はぁ…!はぁ…!さっきのパルシェンの『ふぶき』明らかに威力超えてるだろ!?」
「リュウトこのさえハッキリ言います。今のパルシェンの攻撃は『ふぶき』でなければ『れいとうビーム』でもありません…あれはただ『息を吹いた』だけです」
「・・・・・・・・・・・・・・あ?」

自分の相方の言葉に耳を疑った氷山のような山を作り出した今のは『ふぶき』や『れいとうビーム』ではなくただ息を吹いただけ?息を吹いただけでこんな事になるか普通?

「おいおい…化け物か・・・!?」
「どんな鍛え方をしたらあんなパルシェンが出来上がるのか…とにかく今は逃げましょう!」

勝てないと悟りこの町から脱出しようとした建物を突き壊しダイナーのパルシェンがリュウト達を襲ってきた。

「モンモン!」
「フーーン!」

モンモンは再びエナジーボールをパルシェン向けて撃つ。パルシェンは殻に閉じこもる
エナジーボールは見事にパルシェンに命中したが…傷一つ付かない…

「そ、そんな…モンモンの攻撃にビクともしていません!」
「当たり前だ。ナパーム弾でも砕けない体にそんなものが通用すると思うか?私のパルシェンは原子爆弾の雨が降って来ようが傷など付かないだろうな…つららばり」

コツコツと静かに近づいてくるダイナー。パルシェンが五本のつららをモンモン抜けて発射させる。モンモンは一度は避ける事に成功したがつららが何と追尾して来た
まるで生きているかのように獲物を狙って追いかけてくる。

「ど、どうなってやがる…!」
「パルシェンの特性はスキルリンクだ。2〜5回放つ技を必ず5回当たる…諦めろ…パルシェン」

パルシェンは輝く息をふぅ〜と吐きモンモンの足を凍りつかせ逃げられないようにする。追尾して来た五本のつららがモンモンの背中に突き刺さる

「フーーン……!!!!」
「モ、モンモン…てめ…うぐっ…」

リュウトはいつもの如くてめえ!と叫んでやろうと思ったが言えなかったリュウトは今までにない以上の恐怖感で心が支配されていた。今にもダイナーに跪いてしまいそうだ。

ジリジリと後ろに下がるリュウトとヒメ。ヒメは両手を強く握り締めるとなにかを決心した顔付きとなる

「わたくしが戦います」
「ヒ、ヒメ…!」
「ほお?やる気かこの悪の帝王ダイナーと…!面白いだが君の相手はパルシェンじゃない」

パチンと指を鳴らすと潮が引いていない水がある場所からブクブクとなにか音が聞こえる。

「ガァアアアアーーッ!!!!」
「な、なにぃ!?」
「水の中からヘルガーが飛び出して来ました!!!?」

・・・・・