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Re: ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部 ( No.139 )
日時: 2015/10/10 11:00
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: sE.KM5jw)


【第39話:ナナリー】

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9番道路を抜け10番道路の端にある小さな町『ナナリーシティ』に着いた。自然に囲まれた小さな町となっているポケモンセンターがあり民家もいくつかある。

町の奥にはかなり場違いな大きな屋敷がある。リュウトとヒメがキョロキョロと町を見渡すすると一人の住人がリュウトに話しかけてきた。

「あれ?今日三人目のお客間だべ。今日は多いなぁ」
「三人目?」
「えぇ。金髪のオナゴと赤い髪をした『ナナリー』様によく似た美少女がきたべ。確かナナリー様のお屋敷に向かったべ。」

ナナリー様の屋敷に行った赤髪の少女?きっとシモーナだろう…しかし何故人の名前が町の名前と一緒なのだろうか……。ナナリーがシモーナによく似てるという事はここに住んでいたナナリーという人物はダイナーの妻で間違いないだろう

リュウトとヒメもシモーナ達がいるナナリーの屋敷へと向かった。

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ナナリー屋敷の前に付くまじかで見るとまた大きな屋敷である。門は開いてあるきっとシモーナが入ったまま閉めなかったのだろうリュウト達も中に入って行った。屋敷の中はただ広いのに誰もいない普通ならこういう屋敷にはメイドやら執事やらが、いるのに誰もいないとても静かな屋敷だ。でも誰もいない割には綺麗だ誰かが掃除した後みたいのも残っている。

「シモちゃん達は何処にいるんだ?」
「だだっ広い屋敷ですね〜…あれ?リュウト?そこの部屋が開いていますよ?」

大抵のドアは閉まっていたのに一つピンク色の綺麗な色をしているドアだけは開いていた。
リュウトとヒメはドアの中に入ってみた。

中はとても広く白い綺麗な壁紙にタンスやクローゼットと大きなベッド…誰かの部屋みたいだ。

「リュウちゃん」
「おっ、いたか」

部屋の中には赤髪の凛した少女シモーナがベッドの前に立っていた。シモーナと同行しているリムはまた別の所を調べているらしい。リュウトとヒメがシモーナに近づく。ベッドには猫のような灰色をしたポケモンが目を瞑ったまま座っていた…。ベッドなんだから寝っ転がって寝ればいいのに…

「なんだこのポケモン?」

リュウトが図鑑を開いた。
『ニャスパー じせいポケモン 100メートルいないの ものを ふきとばす ほどの サイコパワーを うまく コントロール できないのだ。』

名前はニャスパーというらしい。なんか単純な名前だなと思ったリュウト。

「シモーナここがなんの部屋か分かりますか?」
「ここは……ナナリー、私の母親の部屋ね…。このニャスパーはきっと母親のポケモンでしょう。きっと母が死んだ今も母の帰りを待ってるんじゃないかしら…」

この部屋はナナリーの部屋らしい…きっとこのニャスパーがナナリーがいつでも帰ってきていいようにこの扉を開けているのだろう。しかしナナリーは帰ってこない死んでしまった殺されてしまったのだから。

「母は帰ってこないは…だって父に殺されてしまったのだから」
「その事なんだがシモちゃん」
「?」

シモーナは首を傾げたリュウトはこの前フルートの町という観光地でダイナーに会った事と目的についてを話した。

「…………私は母を殺したのは父とばかり思っていた。だけど違う?一体誰が何のために母を?」
「それを今からこの町で調べるんですよ!例えばこのニャスパーに聞いてみるとか。ヒメがベッドに座っているニャスパーに触ろうとした瞬間。

「うわっ!?」
「なんだ!?」
「・・・!」

周りは白いフラッシュに包まれたあまりの眩しさに目を瞑った二人と一匹…。

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