二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部 ( No.143 )
- 日時: 2015/10/11 21:03
- 名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: sE.KM5jw)
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『では、お母様…隣町に行って買い物をして来ます…。』
時間がかなり飛び次はナナリーが20代頃の記憶みたいだ。可愛らしかったナナリーは身長も高く容姿も抜群の大人の女性になっていた。顔付きもシモーナに似ている。ナナリーは母親にお辞儀をし隣町までお使いに行った。やはり小さな町の為大きな買い物は隣町まで行かなければならないみたいだ。
住人達からも「ナナリー様!気をつけて!」「早めに帰ってくるんだよ!」と言う声が飛ぶナナリーは一人一人に丁寧に行ってきますとお辞儀をした。ニャスパーを抱きしめナナリーシティを出た。
物陰からニヤッと笑う男がいた。いかにも傲慢そんな男だ。リュウト達はすぐにその男の存在に気が付いた。
「あいつ…まさか、くそっ、何も出来ねえのがムズムズするな…!」
「えぇ…そうですねリュウト…」
「………」
・・・・・
10番道路を超え更に11番道路を超えた先にある街に向かっているナナリー。天気がいいねニャスパーと語りかける。ニャスパーは「ニャー」と返事する。
『あなたもそう思うのね。ふふっ』
『おい…てめえ。ナナリーシティのナナリーお嬢さんだな?ポケモンの傷を治す力と言葉が分かる力があるんだよな?へっ…てめえを奴隷として捕まえてやるぜ!』
『!!!』
「やっぱこうなったか…!町の誰かが外部に漏らしやがったな!?」
先程の傲慢そうな男は奴隷商人のようでありナナリーの力の噂を聞き奴隷にする為ナナリーに襲い掛かった。あれ程キツくナナリーの両親が言ったのに住人の誰かが漏らしたのだろう。助けたくても記憶を見せられているだけだから何も出来ない。それがむず痒いリュウトとヒメ。それ以上にシモーナはかなり際どい顔になっている。
『待ちやがれてめえは逃げられねえんだよお〜〜〜ん!!!』
奴隷商人はモンスターボールからてつアリポケモンの『アイアント』が飛び出しナナリーに襲い掛かる。ナナリーは全力疾走で逃げ出すナナリーに抱かれているニャスパーもプルプルと震えている。どんなに逃げても追ってくる。
『きゃ!』
「「「!!!!」」」
ナナリーは躓いてしまい奴隷商人に追いつかれてしまった。ナナリーはニャスパーを強く抱きしめプルプルと震える。商人は「ふふふっ」と悪い顔をしながら近づいてくる
『てめえみたいなベッピン女好きの親父にでも売ったら高く売れるんだろうな〜〜〜けけけけけけけけっ!ちょっと気絶して貰うぜ!メタルクロー!』
『だいもんじ』
アイアントがナナリーにメタルクローをしようとした時何処からともなく見覚えのある声が聞こえた。そして『だいもんじ』が商人、アイアント向かって飛んできた。
『ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!』
『アイアァアアアアアアン!!!!』
商人とアイアントは大の字の炎に包まれ骨も残さず消し炭となった…。その光景を見て目を開いていたのはナナリーだけではない。リュウトやヒメもましてはシモーナも…。ざっざっと足音を立てながらナナリーに近づくブランド物のスーツを着た肩まで掛かる綺麗な赤髪に誰男前の男。その横にいるのはヘルガー……。後ろには黒い服を着ている男が二人
「ダ、ダイナー……」
「パパ…」
彼は若きしのダイナー…。後ろにいるのは名も無いブラック団の下っ端。とりあえずA、Bと区別しよう。近づいてくるダイナーにナナリーは思わず「ひっ!」と声を漏らした。
『安心してくれ俺は君に害を下すわけじゃあない。取引が成功していい気分だったのにあんな目障りな物が目に入ってしまったのでね。思わずやってしまった』
ダイナーは取り引きに成功し本部に帰ろうとしていた途中だったらしい。かなり昔からブラック団という組織はあったようだ。今のように伝説のポケモンの生け捕りや改造はしていないようで『麻薬野取り引き』だけをするようだ。
『・・・・別に殺さなくてもよかったのでは……可哀想に…。』
『・・・・・なんだと?』
ナナリーが消し炭になった商人とアイアントの灰を手に取りキュッと優しく握りしめた。
ダイナーはとても驚いた顔した。リュウト達もそうだ…。自分を奴隷にしようとした奴に同情し涙をも流していた…。優しすぎる清らか過ぎるこんな人がナナイロ地方にいたのか。無愛想な奴が多いナナイロでこんな優しい人がいたのか。
『ふっ…くっはははははは!面白い…面白いぞ!!気に入ったぞ俺は…!貴様名はなんて言う?』
『……ナ、ナナリーです』
ダイナーは笑った自分の予想とは斜め上に行った反応を取ったナナリーが気に入った。ダイナーがナナリーの名前を聞き戸惑いながらもナナリーはダイナーに名前を教えた。
『ナナリーか可愛らしい名前だな…。私は君が…ナナリー君が気に入った。また会いたい?いいか…?』
『私にですか…?はい…私で良ければ、私はナナリーシティのお屋敷に住んでいます。』
『ナナリーシティ?街の名前と一緒の名前なのか。面白い…本当に面白い娘だ。私の名前はダイナーだ…行くぞ』
『『はっ!!では、ナナリー…様失礼します!』』
ブラック団の下っ端A、Bがナナリーに敬礼をし。Aはモンスターボールからネイティオを出しテレポートでダイナー達はこの場を去って行った。
『ダイナー……様……』
『ニャー?』
「「「……」」」
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