二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部 ( No.144 )
- 日時: 2015/10/12 22:17
- 名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: sE.KM5jw)
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それからナナリーが奴隷商人と襲われた事はすぐに両親にバレた。ナナリーの両親はナナリーを可愛がるあまりもう二度とナナリーを恐ろしい目に合わせないように外に出さないようにした。しかしナナリーは両親が寝静まった後にこっそりダイナーにあっていた。一度だけではなく何度もだ。
ある日の夜ナナリーの屋敷にダイナーがジバコイルに乗ってやってきた。勿論両親にバレずにナナリーの部屋の窓から入ってくる。ナナリーの部屋にはニャスパーの他にポチエナやジグザグマ、コラッタ、オタチなどのポケモンもいる。ダイナーはふふっと優しく笑い近づいてくるジグザグマ達の頭を撫でる。正直目を疑う光景だ。
『ダイナー様…会いたかった…』
『私もだよ…ナナリー…ナナリー今日は大事な話がやってきたんだ。とても大事な話だ今後の二人に関わる話だ』
二人は何度も会う事によっていつの間にか愛し合うようになっていた。ナナリーはダイナーの顔を見た途端ナナリーはダイナーの胸に抱きついた。ダイナーはギュッとナナリーを強く抱きしめ返した。ダイナーはいつになく真剣な表情をしている
『ナナリー、私と一緒に遠くに行こう…。遠くで静かに暮らそう…愛してる』
『はい…ダイナー様、わたくしナナリーは貴方に全てを捧げます……ダイナー様私お腹に…』
『本当か!?』
ナナリーは自分のお腹を摩ったダイナーはとても嬉しそうな顔した。ナナリーのお腹には二人の愛の結晶がいた。
「それって…」
「私の事ね……。」
善は急げと言う事でナナリーは荷物をまとめ…ポケモン達を連れダイナーと共に駆け落ちをした。二人は何処か遠い山奥に行き静かに暮らした。ダイナーはブラック団の仕事をしていたが必ず夜7時前には帰ってきていた。
3ヶ月後…。ナナリーのお腹はかなり大きくなっているナナリーはベッドとても苦しそうにしている。そんなナナリーの手を優しく握っているダイナーその顔には焦りの表情もある
そう出産しそうなのだ。ナナリーの周りにはニャスパーを含めたくさんのポケモン達が心配そうにいる。
『ダイナー様……愛してる……。うぐっ…』
『ナナリー!!!!』
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ナナリーその後無事……シモーナを出産した。ナナリーもダイナーもとても幸せそうだ。
しかし全ての崩壊のカウントダウンはすでに始まっていた。シモーナが産まれて4ヶ月程たった頃。
『ナナリー、私は今日出張シンオウ地方まで出張に行かなければならない…明日まで帰れそうない。シモーナを頼んだよ』
『分かりましたダイナー様……あっ……』
『結婚をしたのだもう様付けはやめろと言っておるだろう?シモーナ、私は行ってくるいい子にしていろよ』
ナナリーがいつまで経っても様付けがやめられない事にダイナーは不満を覚えているがベッドで気持ちよさそうに寝ている赤ん坊のシモーナを抱き上げ優しく微笑んだ。
これを見ている現シモーナは複雑であった。
ダイナーは家を出て行きブラック団のある本部に向かった。ナナリーはダイナーが見えなくなるまで見送った。ダイナーが見えなくなり家の中に入ろうとした瞬間。
『ナナリー様ですね?ちょっと我々と来てもらいましょうか?』
『なんですか貴方達は!?』
突如三人組の男が茂みから顔出しナナリーを無理矢理連れて行こうとする。ナナリーのポケモン達はナナリーを助け出そうとするも
『やってしまえ!カラマネロ、マーイーカ共!!』
男達のモンスターボールからは複数のカロス地方に生息するイカにソックリのポケモンマーイーカ、カラマネロが飛び出した。カラマネロ達はニャスパー達を蹴散らしていく。
『あぁ…!みんな…!』
『さっさと俺達と来い!!!!てめえの能力は金になるんだ!』
『オラオラッ!さっさとしねえとこのうるせえガキぶち殺すぞ!!!!!』
男の一人は強情なナナリーの首を掴んで無理矢理連れて行こうとする。もう一人は母親泣いているシモーナを乱暴に掴み殺すと脅す。
『や、やめてください…!お、お願いします…!』
『やめて欲しかったらとっとと来い!!てめえはな金になる女そのものなんだよ!!』
こんだけ言っても拒むナナリーにイラっときて男の一人は「もういい、カラマネロ!」と言いカラマネロにナナリーに襲わせた。
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数時間後…。慌てた表情で汗を大量にかいているダイナーが家に戻ってきていた。何者かが通信でナナリーが襲われている事を教えてくれれた。取り引きを中止させ急いで戻ってきたが家は完全に荒れ果てている、ボロボロになっているナナリーのポケモン達
『お前達……ナ、ナナリー!!!!?シモーナ!!!!?』
ダイナーは嫌な予感がし家に入ると血だらけになって倒れているナナリーがいた。
『ナナリーイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ダイナーが叫んだときには遅かったナナリーは腹部が斬りつけられ大量出血で死んでいた。
ダイナーが優しくナナリーの死体を抱きしめた。彼の目には大粒の涙が落ちていた
ニャスパー達が彼らに近寄った。
『ゆ、許さんぞ!人間共めっ………!!ブラック団が勢力を掛け一人一人ジワジワと嬲り殺してやる覚悟しろ!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ダイナーの顔は鬼の形相になっており目が復讐心で燃えていた。すると赤ん坊の泣き声がした。ダイナーはバッ!と後ろを振り返ると泣いているシモーナがいた。
『シ、シモーナ……!』
泣きじゃくってるシモーナを抱き抱えるダイナー。
『…………この子にはお母さんが殺されたなど言えない。大きくなったら病気で亡くしたと伝えよう…』
「!!!!!!!!!!」
シモーナは目を大きくて驚いた。ダイナーは自分を気遣って母は殺されたのではなく病気と言ったのか…。ダイナーはしゃがんでナナリーのポケモン達を一匹づつ撫でた。
『お前達待っていてくれ、ナナリーの仇は必ず取るだからナナリーのお墓を建てて欲しいんだ。これが私がお前達に頼む最初で最後の頼み事だ!』
ダイナー達はニャスパー達にナナリーの事を頼みシモーナを連れこの場を去った。
残されたニャスパー達はナナリーの死体を家の近くに埋めた。木でお墓を作ってあげた。
ニャスパーはナナリーシティに戻った。残りはこの家に残った。
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