二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部 ( No.173 )
- 日時: 2016/08/21 20:24
- 名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: OkLgAh3z)
前書き
リュウトとシモーナが冒頭で歌っている曲を知っている人がいたら抱きしめてやりたい。
・・・・・
「「雪の進軍氷を踏んでどれが河やら道さえしれずぅ〜馬は斃れる捨ててもおけずここは何処皆敵の国ままよ大胆一服やれば頼み少なや煙草が二本、焼かぬ乾魚に半煮え飯になまじ生命のあるそのうちはこらえ切れない寒さの焚火煙いはずだよ生木が燻る渋い顔して巧妙噺「酸い」というのは梅干一つ〜」」
ブラック団の殺戮して上機嫌なリュウトとシモーナのコンビは軍歌を歌いながらどんどん奥に進んでいったなぜこんな曲かと言うと奥に進めば進むほど周りが氷張っているからだ。奴らが言っていた伝説の氷タイプのポケモンの仕業だろう。
「「着の身着のまま気楽な臥所背嚢枕に外套被りゃ背の温みで雪解けかかる夜具の黍殻しっぽり濡れて結びかねたる露営の夢を月は冷たく顔覗き込む〜」」
ノリノリで歌っているが歌詞を見れば分かるがそんなノリノリで歌うような曲ではない。
「「命捧げて出てきた身ゆえ死ぬる覚悟で吶喊すれど武運拙く討死にせねば義理にからめた恤兵真綿そろりそろりと頚締めかかる〜どうせ生かして還さぬ積もり!」」
歌い終えると足を止め立ち止まるここが最深部のようだ大きな氷がポツリと奥に置いてある。ここに来て今までリュウトの腕に噛み付いていたクチートがプルプルと震える寒いのだろうか、というかこの二人はそんな薄着で寒くないのだろうか?
「この氷の塊はなんだ?」
「中に何かいるわ。こいつは……!『フリーザー』じゃない」
「戦闘力53万?」
「じゃないわね」
巨大氷の塊の中に入っているのはカントーの伝説の三鳥の1匹氷の鳥『フリーザー』が眠っていた。しかしロロと合体している図鑑を見て見るとサンプル画像とは大きさが違う。ピジョンくらいの大きさしかない
「なんか小さくねえか?」
「なんでかしらね」
「そいつは幼鳥だからだぜェ〜ガキ共。久しぶりだなシモーナそっちのガキは初めましてだよな〜」
コツコツと背後から足音が聞こえ二人はクルリと振り返ると背が高いボサボサの白髪の男。ブラック団の幹部にてプレミシティの事件でコーウェンと戦った『カンナギ』だ。何を隠そうプロローグでシモーナを追いかけ回していたのも彼の部隊の部下達なのだ。ついでにプロローグと現在のシモーナのキャラが掴みきれてないとは言え違いすぎて吹いたのは内緒。
しかし幼鳥の割にはでかいなぜこんな地下洞窟なんかにフリーザーの幼鳥がいるかは全くの謎だが。こいつらの目的がこのフリーザーだというのは分かった全力で邪魔する他ない
「お前らだよなウチの部下四人殺したのは?あっちの方で死体があったぜ。お前らを生かして返すわけにはいかねぇな。ケッ、フリーザーを持ち帰ってお前らを倒して俺の株を上げさせて貰うぜェ?」
「上等だよてめぇ!!相手になってやるよ!」
ブラック団の かんぶ の カンナギがしょうぶをしかけてきた!
「出撃しろ、ボスゴドラ」
「行け、けむりだまァア!!!」
「はぁ〜〜〜!?」
リュウトはいつ間にか手に入れていた『けむりだま』をカンナギとボスゴドラに向かって投げつけるとけむりだまは勢い良く煙を吹き出した。煙で視界が殺されて周りが全く見えない。
「ゲホゲホ!ば、馬鹿か?こんな事してお前らだって周りが見えなくなるだろが!おい、聞いてんのか!?チッ、ヤミカラスこの煙を払え!」
カンナギはリュウトとシモーナに話しかけるが一向に返事が返ってこない。カンナギはヤミカラスでけむりだまから発している煙を風を起こして払うがあのクズ二人は何処にもいないどころかフリーザーの幼鳥が眠っている氷もない
「あいつらあの煙の中どうやったんだ?フリーザーもいねぇしチックショー、クソガキ共め〜」
・・・・・
「もっとスピード上げられないかしら『ウインディ』」
「バウバウ…」
リュウトとシモーナのクズコンビはウインディの背中に乗り逃走していた。シモーナはウインディにもっと速く走れと命令するがウインディは疲れきている顔で主人を見る。それもそのはず現在人間二人とクチート1匹を背中に乗せ。しかもフリーザーの入っている氷の塊を鎖で体に巻き付けられそれを引き摺りながら走っているのだから。
「ガーディ進化させたんだな」
「えぇ、あなたに会う前に親切な人に炎の石を『貰った』の」
貰ったというとこを強調して言うこれは強奪したのだろう。本当にやりたい放題な奴である
「あっ、じゃあてめえが煙の中で付けてたスコープも」
「えぇカントーにあるシルフカンパニー産の『シルフスコープ』よその炎の石を譲って貰ったトレーナーから貰ったの」
「・・・・・・親切なトレーナーもいたもんだな」
とりあえずそういう事にしたリュウト。でもそのトレーナーが可哀想だとか気の毒とかは一ミリも思っていない。
「とりあえず早くヒメと出口を探そうぜ。ここでの戦闘はなにかと分が悪いからな」
「えぇカンナギが来る前にディアンシーを見つけるわ。ウインディ…絶対止まるんじゃあないわよ?」
「飛ばせ犬コロ」
「バ……バウ」
・・・・・
その頃リュウト達を探しているヒメとマグナは・・・
彼女達もブラック団達を発見し物陰に隠れていた。
「なぜ奴らがこんな所にいるんでしょう?」
「シッ…静かに見つかるよ」
マグナとヒメが見つけたブラック団達は下っ端が数人と銀色の仮面を被って表情が見えない男だ。仮面の男は通信機で誰かと話している。
「そうか。分かった……僕達の班も探してみるよ…それじゃあまた後で」
通信は終わったみたいで通信機を懐に戻す。仮面の男は下っ端達に命令を下した
「今カンナギから通信が入った。例の奴らが発見されたらしい君達は探しに行ってくれ」
「「「「はっ!!」」」」
仮面の男の部下達は例の奴らリュウト達を探しに向かった。下っ端達が見えなくなったのを見ると仮面の男はヒメ達が隠れている物陰の方に振り返る。
「そこにいるのは分かっているよ出てきな」
「バレてたみたいですね」
「そうみたいだね」
「僕はクロウメタル……。あまり戦いは好きじゃないけれど邪魔をするならば容赦はしないよ!」
「上等ですよ、幻の力見せてやりますよ!」
ヒメがバン!とクロウの前に出て来て力の違いを見せつけようとするもマグナが「待って!」とヒメを止める
「ボクにやらせてくれないかい?メタルって言ってるくらいなんだから鋼使いかもよ」
「ぬぐぅ…」
鋼と聞き顔が顰め面になるヒメ仕方ないここは譲る事にした。
「ここで何をしているかはしらないけど悪い事ってだけは分かる…行くよ!」
「本当は戦いたくはないけれど……!行くぞ!」
・・・・・