二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部 ( No.25 )
- 日時: 2015/07/29 05:05
- 名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: w93.1umH)
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「あれ……。」
「どうしたのかしら?」
「今サイホーンレース場に怪しい連中が入っていくのを見ましたわ……。」
サイホーンレース場に怪しい二人組がなにかコソコソしながら中に入って行くのを見逃さなかった。ルピアをグイグイと強引に引っ張って怪しい二人組を追う。
ーーサイホーンレース場
「あれ、何処に消えんでしょう?」
「……私に任せて。出てきてウインディ」
選手の楽屋付近で探していたが見つからない、ルピアはモンスターボールから先程ショップ店員のライチュウと戦ったウインディが飛び出した。ウインディはクンクンと床の匂いを嗅ぎ始める。
「なるほど、怪しい奴の匂いを嗅ぎ分けるんですね。」
「えぇ、ウインディどう?」
「!」
ウインディは怪しい奴の匂いを嗅ぎ分けたのか急に走り出した。ヒメ達もウインディを追い掛ける。ついた場所はレーサー達のサイホーンを管理しているサイホーン房であった。
「へへっ、3番のサイホーン以外にこの毒の餌と普通の餌をすり替えりゃいいんだ」
「とっととやっちゃいましょうか、アニキ」
怪しい二人組はやはりルピアの追っ手であるこの二人であった。二人がセバスチャンに頼まれた事は3番のレーサーのサイホーン。つまり『マリカ』以外のサイホーンに毒の餌を食わせ体調不良にさせる事であった。しかしこれとルピアを捕まえるのに何が関係があるんだろうか
「ガオガオ!!ワォーーン!!」
「「ぐぇっ!!」」
普通の餌を毒の餌にすり替えようとした時ルピアのウインディが二人に襲いかかった。
「そこまでですよ。レースの妨害しようとしてるみたいですけどそれは許しません!わたくしはサイホーンレースでリュウトと大金持ちになります!」
「………………。グロッグ、ワルサー…。貴方達なのね。私を追い掛けるだけならまだしも迷惑をかけるのは許せないわ」
大金持ちになると言ってるヒメだがダイヤモンドを出せばすぐにでも大金持ちになれると言う事は言わない事にしたルピア。話は戻るがこの追っ手の二人組はグロッグとワルサーと言うらしい。ヒョロとしている痩せ型の男が『グロッグ』筋肉モリモリの大男が『ワルサー』である。
「くそ、思った以上にはええ到着だぞ。まだ仕込みもしてねえのに」
「ルピアはん、国に帰りましょ。お父様も国のみなはんもそして結婚相手の方も心配してまっせ」
ワルサーがルピアの説得をする、しかしルピアは静かに「……ふんっ」と言い見下ろした目が二人を見る。
「お前達が心配なのは父さんから貰える報酬の事でしょう。あたしや国の事など本当はどうでもいいくせに」
「へへっ、その通りだぜ俺たちゃさっさとお前の父親にてめえを献上して一生遊んで暮らせる程の金をもらうんだ。どんな汚い手を使ってでも連れて帰るぜっ」
グロッグがニヤニヤといやらしい笑いをしながらそう言う。金を手に入れる為ならどんな悪事だって働くそれがこの二人である、ルピアや国の幸せなど一ミリも考えちゃいない。二人は腰についているモンスターボールを構える
「出てきやがれ!エレブー!」
「たのまっせ、ローブシン!」
グロッグは電気タイプのエレブー、ワルサーは格闘タイプのローブシンを繰り出した。
「…………はぁ、ウインディ。フレアドライブ」
「ガゥゥ!」
「させまへんわ!ローブシン!ウインディを押さえつけろ!」
「ブシーーン!!」
「カゥッ!?」
ローブシンは自慢の太い腕でウインディの体を抑えつける。ウインディはジタバタと動くが動けない。グロッグはくっくっくと笑いながら黒い何かを取り出した。それは『拳銃』だ。拳銃をウインディの額にピットリくっ付ける。
「セバスチャンつージジイから貰ったもんだ。おめえを捕まえる時にこれを使えってよぉ。この銃バンギラスも一撃で仕留められるらしいぜぇ?」
「へっへっへ、どうしまっかルピアはん?」
「・・・っ!!」
「な、なんて卑劣な…ブラック団といい勝負ですよ!」
「大事な大事なウインディを殺されたくなかったらこのグロッグ様とワルサーの言う通りにして貰おうか!はーははは!」
・・・・