二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部 ( No.4 )
日時: 2015/07/02 00:50
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: J1W6A8bP)


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ヒメは8番のレーサーを問い詰めるべく控え室に行った。リュウトは「はぁ…」と溜め息をつくとガチャと控え室のドアを開ける。

「お邪魔しますわ〜〜」
「!?…貴方たちは?」

突然来たリュウト達に身を構える緑髪のおさげの女性。この人が二位のゼッケン8番のレーサーである

「怪しい者じゃありませんわ。わたくし達は優勝しなかったのを責めにきただけですわ」
「そうそう、俺達全然怪しくないよ」
「十分怪しいじゃない…。え?今貴方喋った??」
「それについては色々と長くなるから聞かないで欲しいですね。」

ゼッケン8番のレーサーはヒメ…ディアンシーが喋れる事に驚き突っ込みを入れたがディアンシーはそれを軽く流し優勝しなかった理由を聞く。今更だが失礼極まりない質問である。

「そ、それは…理由は二つあるわ…。」
「二つ??」

おさげのレーサーは理由を話し始める。彼女は二ヶ月くらいまえまで殆どの大会で優勝を飾ってきた天才レーサーであったらしいが。あの優勝者の『マリカ』が来てから優勝が出来なくなったらしい。それが一つ目でもう一つは最近身体の調子がよろしくないのがもう一つの理由

「そんなに強いのかあのマリカって女」
「いえ、マリカはサイホーンレーサーとしての腕はまだまだ素人そのものよ」
「え?素人が優勝出来る程ぬるいのか??」
「そんなわけないでしょ!!マリカは大金持ちのお嬢様…。他のレーサーを買収したり嫌がらせをして自分を一位に仕立てあげてるのよっ!!私の体調が万全ならあんなの!」

おさげのレーサーはググッと右の拳を握る。

「あっ、ごめんなさい熱くなっちゃったわ…名前もまだ教えてなかったわね私は『ミズキ』」

おさげのレーサーの名前は『ミズキ』と言うらしいリュウト達はミズキに自分達の名前を名乗るとコンコンとドアのノック音が響いた。ガチャとドアが開く、黒スーツを来た男がカップにドリンクを持ってやって来た。

「ミズキ、優勝残念だったな…さぁ、今日もこれを飲んで元気を出してくれ」
「ありがとう…マネージャー…」

ミズキはマネージャーからドリンクを受け取るマネージャーは一瞬ニヤッと笑った。ヒメはマネージャーの邪悪な笑みを見逃さなかった。

「……。えい」
「なっ」

ヒメはミズキからドリンクを取り上げそのドリンクを指でちょこっと掬いペロッと舐めてみる。

「うーーん、オレンの実とナナの実…それに塩と砂糖を混ぜた一般的なミックスジュースですわね。」
「なんだよ、飲みたかったのなら後で作ってやるのに…取り上げる事ねーだろ」
「後…毒が入ってますわね。スピアーあたりの毒でしょうか?多分体調不良はこれのせいですわね。」
「な、なんですって!?マネージャーどういう事!?」
「これはポケモンじゃないと気づけませんね。」

マネージャーは「ふふっ、くっくっく」と笑い始める。

「バレたらしょうがねえな。俺は一ヶ月程前からマリカ様に買収されたんだ。次の大会でまたマリカ様に敗北するといい!」

そう言ってマネージャーは逃げ出そうとするがすかさずヒメが『ダイヤストーム』をマネージャーに打ち込む。マネージャーは叫びながらバタンと倒れる

「容赦ねえな。おい」
「そんな五年間ずっと信じてたのに…」
「さっきのジュースは今日が初めてですか?」
「いえ、一ヶ月まえから飲んでるわ」

ヒメは手を顎に当てて「ふむ…」と考え始める。数秒するとポンと手の平と手の平を叩くとなにかいいアイディアが浮かんだ顔をしている

「ここはモモンの実で解毒剤を作ってあげましょう。この近くに森がありましたよねそこでモモンの実をとって来ますか!」
「はぁ、やれやれ…仕方ないか。感謝しろよ?」

リュウトとヒメはミズキの為にモモンの実で解毒剤を作る事にした。ミズキは少し泣きながら「私の為にありがとう…」と感謝をする。次のレースは二日後との事。

「では、早速取りに行きますか!モモンの実を!」

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