二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【祝】ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部【一周年】 ( No.45 )
日時: 2015/08/19 14:24
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: .YMuudtY)

「そして、前回の優勝者!アルバートグループの令嬢、マリカ=アルバート選手だぁぁっ!」

マリカが出てきた瞬間に観客席は大盛り上がりだ。歓声の中には「俺だー!マリカ、結婚してくれー!」など「その素敵な髪を嗅がせてくれー」や「踏んでほしいでござる〜」と言った変態満ちた物もいくつか聞こえた。最後のはヒメの隣にいる奴である

「マリカ選手、前回の優勝者だけあって大人気です。」

ミズキ、マリカの他にも8人のサイホーンレーサーがいる。10人のレーサーがスタートラインに立つと司会者が今回のレースのサーキットを紹介する

「今回のレースは会場だけではなく、この街、そして6番道路を使用します!先に戻って来た方が優勝となります!」

会場、ラクスタウン、そして6番道路をぐるりと一周して戻ってきた者が今回の優勝者となるらしい。司会者がスタートサインのピストルを手に持つ。レーサー達や観客に緊張が走る。ヒメもドキマギしながら見つめるルピアは少し険しい表情をしていた

「どうしました?」
「・・・・実は、アルバートグループってあたしの父の取引会社の一つでもあるのよ」
「そうなんですか?」

アルバートグループとはナナイロ地方の中でもかなりでかい会社の一つだ。ルピアの父の会社の取引会社の一つでもあるらしい。そのアルバートグループの一人娘がマリカである、アルバートグループは食品から日用品、電化製品、ポケモンのグッズ、そしてミサイルや戦闘機と言った幅広すぎる物を主に扱っている

「ふむ…ネットの噂によるとアルバートグループは裏ではかなり悪どい事をしていると聞くでござる。この前発売された新商品の扇子…何か鳥ポケモンの羽を毟って作ったとか…」
「「なっ!?」」
「あ、ああっ!?あくまで噂でござるよ?真実は闇の中でござる…」

ヒラタはなははと笑いながら眼鏡をクイっとする。ヒメは何かに気づいたスタートラインにいるマリカ観客席の方に向かってウインクをしたファンサービスか何かと思ったヒメだけどすぐに違う事に気づく!ウインクした後にニヤッと悪人顔をしたからだ周りには気付かれていないようだ。今のはファンサービスなんかじゃなくて何かの合図だ!

ヒメは観客席の周りを見渡すが怪しげな人物はいない。そしてパン!とピストルの音が響いたレースのスタートだ!

「始まったですぞ!!」

始まったと同時に一人のレーサーのサイホーンが暴れ始めた!!

「うわっ!?どうしたんだ!?サイタロウ!?」
「ホォォォォッ!?ホォオオオオン!!?」

サイタロウと呼ばれるサイホーンは意味もなく暴れているみたいではなく何かに苦しんで暴れているみたいである

「ど、どうしたのかしら?」
「何か苦しんでいるようですな?」
「……!!ルピア、ヒラタ!あのサイホーンのお尻を見てください!」

ヒメに言われた通りサイホーンのお尻を見てみると何か細く目で見るのは中々難しいが針のような物刺さっていた

「マリカの仕業ですわ!始まる直後観客席に合図のような物を送っていました!」
「しかしどうやってでござるか…?」
「観客席に吹き矢やボウガンのような物を持っている人物がいたらすぐ他の客が気付くはずよ…」
「思い出したでござる!!確かアルバートグループは先月某名探偵が使うような時計型吹き矢を販売したって!」
「なるほど、時計型ですか…それなら他の客が気付かないのも点が合いますわ。ルピア!ミズキを助けに行きますよ!」
「ええ。ヒメがそう言うなら分かったわ」
「あぁ、待って欲しいでござる〜!」

ヒメはミズキを助ける為に観客席を飛び出した。ルピアはヒメの後に続くヒラタも慌てて二人の後を追う。

「スタート直後に一人のレーサーが脱落!今回は波乱の予感ですっ!」

サイタロウのレーサーはあえなく失格にされてしまった。それ見ていた執事の格好をしているヒゲを生やしている中年男性『セバスチャン』がニヤッと笑いトランシーバーを口に当てる

「マリカ様、一人のレーサーを脱落させました」

・・・・・