二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【祝】ポケットモンスター_ナナイロ冒険記_第二部【一周年】 ( No.60 )
日時: 2015/08/23 05:44
名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: .YMuudtY)

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ーー7番道路の山。

「バルゥゥ。」

タマゴを持ち去ったバルジーナはそのタマゴを集めて来た骨で作った巣に戻ってきた。この骨がなんの骨かは不明である。バルジーナは自分の体でタマゴを温め始めた。
しかしバルジーナはタマゴを温めながらなぜか悲しそうな表情をしている

その様子を岩陰が覗くリュウトとヒメ

「なにやってんだあの鳥公?なんで俺のタマゴあっためてるんだ?」
「う〜ん、分かりません…というか、なんかここまで登ってくるのに相当苦労した筈なのにそれをばっさり切られているような…」
「尺の都合だよ。気にすんな」
「……。納得はできないけどとりあえずバルジーナに話を聞いてきます。ポケモン同士なら分かり合えると思います」

ヒメは岩陰から出てバルジーナの方に行くバルジーナは最初は警戒したがすぐにヒメと打ち解けた。そしてヒメになんでタマゴを持って行ったか理由を話した。
理由が分かったヒメは岩陰にいるリュウトにこっちに来ても大丈夫と言った
恐る恐るバルジーナの巣に近づく襲って来ない本当に打ち明けたようだ

ヒメの話によるとこのバルジーナは自分のタマゴを盗まれたようだ自分が少し目を離している間に大事な3つのタマゴを盗まれたらしく、リュウトがタマゴを持っていたから自分のタマゴだと勘違いしたらしい。一つしかなかったから先程温めている時浮かない顔をしていたのだろう。バルジーナはぺこりと頭を下げてリュウトに謝った

「しかし自分のタマゴと他のタマゴ間違えるもんかねぇ、しかも目を離してどっかに行くって言うのも母親としては最悪だな」

これまた冷たい一言をバルジーナにぶつけるリュウトの言うことも間違ってはいないもちろん盗んだ泥棒も悪いがタマゴを温めている最中に目を離したバルジーナもバルジーナである。バルジーナはショボンと落ち込む

「まぁまぁ、リュウトここはバルジーナのタマゴ取り返してみませんか?」
「断る。やだ。めんどくさい」

普通主人公なら「おう、まかせとけよバルジーナ!」と言いながらにかっと笑うもんである。だが彼はリュウトは違う極力めんどくさい事はスルーするのが彼。このような正義感に溢れる事をすると痛い目をみるこれが前回の教訓で自分の中で思っている
前回は自分から戦いに行ったら全身の骨がほぼ逝ってしまったのだ。

「俺はもう痛いのはやなんだよ」
「でも、バルジーナも可哀想ですし…むぐ!?」
「余計な事を言う悪いお口はこれかな?」

ヒメの口に人差し指を強く置いて喋れなくする。ヒメはリュウトの指をどかす

「もう、わたくしは同じポケモンとして見過ごせないんです。こうしている間にもバルジーナのタマゴは売られるかも知れないんですよ?」
「売られる?なんで?何処にスーパー?」
「ポケモンのタマゴは物によってはかなりの値打ちがつくんですそれを知ってて盗んだのかもしれません、バルジーナの子供は悪人の手に渡って奴隷のように扱われるかもきれないんですよリュウト」
「なるほど…同じ人間のやる事とは思えねえな。このナナイロ地方どうも心のない人間が多いような気がするな」

リュウトはヒメの真っ直ぐなバルジーナの子供を助けたいと言う気持ちとバルジーナの哀しそうな表情に負けタマゴを取り返す事にした。ここはどうもブラック団といいレーサーのマリカといい心のない奴が多すぎる気もした。勿論自分も含めて……。

「じゃあ、ちょっくら行ってくるよ」
「待っててくださいね、バルジーナ〜」
「バルゥゥ!!」

犯人探しに出たリュウト達である。

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