二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【クロスオーバー】サモンナイトspiral【キャラ募集中】 ( No.60 )
- 日時: 2015/11/22 20:07
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: MmsT0Uvz)
「「ほぁたああ!!」」
泥沼、というべきか。妖怪の数は一向に減らず、それどころか鎮圧しようと奮闘する者達の体力が減るばかりだった。
「若様…まだやれますか」
「愚問!昔、お主から課せられた修行内容と比べれば…この場は桃源郷も同然ッ!」
「それはそれは…何ともまあ!」
龍人の二人は疲れているどころかむしろ元気である。銀時やクックも場慣れしているのかまだまだ戦える。が、しかし…
「うう、きつい…!」
エルナは違った。彼女が慣れてるのはあくまで非殺傷の模擬戦であって、このような血生臭い戦いではない。それに彼女の能力『オモチャの銃』などは常に安定して撃てるものではない…要するに、経験不足なのだ。
「キシャア!」
「ぐあっ!?」
隙をつかれ、その場に倒れ込んだエルナ。もう、駄目かと思った…その時だった。
「出番だよ…召喚!」
後ろから声が聞こえたかと思えば、獅子舞のようなものが飛んできたではないか。振り返ってみると、そこにはメリーとジェノスがいた。
「お待たせ、エルナっち!」
「メリーちゃん!それにジェノスさんも!」
「喜ぶ暇はないぞ。まずは混乱を収めるのが先決だ」
「うんっ!」
だが、妖怪は水が湧くように出てくる。これを絶たなければ…勝機はない。
「ジェノスっち、何処から妖怪が出てきているか分かる!?」
「…っ!東、右から三番目の民家近くに反応!!」
「エルナっち!」
「任せて!」
エルナは『オモチャの銃』をぶっ放した。すると何かが割れた音がし、妖怪達も消えていった。
「き、消えた…」
「オイオイ、どうなってんだよ!?」
「多分、妖術の一種だよ。もしかしたらこれって…」
「仕組まれてた…?」
そんな事を考えている場合ではなかった。仙人亀は街に向かって歩き出そうとしていたーーー
「不味い!」
「ど、どうすればいいのー!?」
「…………ジェノスっち」
「…どうした」
メリーは考える。考える。考える。
そして考えた結果が、こうだった。
「簡潔に言うよ。仙人亀の目の近くまで連れて行って欲しい」
「!?無茶だ!」
「分かってるよ!確かにこれは一か八かの賭けでもある…けどっ、可能性があるとしたらこれしかないの!!」
メリーの訴えに戸惑うジェノス。このままでは街が踏み潰されてしまう…その時だった。
ーーードカァァァン!!
「「!?」」
突如、仙人亀の甲羅とも言える山が爆破する。仙人亀は叫び、街は揺れた。
「あ、あれは…」
「砲撃だ…もしや、帝国軍が来たというのか!?」
「……いいや、違う。砲撃を撃ち込んだのは…女のガキだ」
「何!?」
「んだよこの有様は…ここは、アタシの出番かぁ?」
「出番って…さっき砲撃撃ち込んだばかりじゃないですか」
屋根の上に二人の少女がいた。眼帯が特徴的な少女と、絢爛な槍を構える少女だ。
「ま、細かい事は気にすんな…いくぜ、すずか!」
「はい、天龍さん!!」
☆
遅くなってすいません、視点小説にうつつ抜かしてましたてへぺろ
というわけで天龍とすずかのご登場です。この後の展開どうしよとかやべえと思ってますが、まあよろしくです。
ちなみに現在はメイドウィンさん主催視点小説オールスターズを集中執筆中。こちらではセイロンとユーインがメイン出演してますんでよろしくです。
では、次回もお楽しみにー