二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモン】_出逢いはナナイロで…_【コラボ】 ( No.17 )
- 日時: 2015/09/26 22:18
- 名前: マルガリータ ◆Ywb2SqBO2Q (ID: 0O230GMv)
- 参照:
「ラッちゃん、でんこうせっか!」
ラッちゃんは目にも止まらぬスピードで、ハリボーグに襲いかかる。
「ハリボーグ、受け止めろ!」
ハリボーグは緑色の殻で出来た体でラッちゃんのでんこうせっかを受け止める。
普通ならでんこうせっかを食らって突き飛ばされるポケモンが殆どであるが、ハリボーグの体も伊達じゃない。
ハリボーグはラッちゃんを突き放す。
「ころがる攻撃!」
「ひっさつのまえば!」
ハリボーグはアルマジロのように丸まった後転がり始め、ラッちゃんに向けて突進をする。
ラッちゃんは丈夫な前歯でハリボーグのころがる攻撃を受け止める。どちらとも、丈夫な為、ラッちゃんもハリボーグも一歩も引かない。
しかし、ハリボーグはラッちゃんの前歯に勝てず、ひっさつのまえばを受ける。
「ハリボーグ!」
「ラッちゃん、かみつく!」
ハリボーグが倒れている隙に、ラッちゃんは鋭い前歯を剥き出し、ジャンプしてハリボーグに襲いかかる。立ち上がった時には攻撃を食らっているだろう。
「くさのちかい!」
ハリボーグは顔を上げて、バトルフィールドの地面を右手で勢いよく叩く。すると、大きな蔓が地面を突き破って現れ、ラッちゃんを攻撃する。
ラッちゃんは突き飛ばされるが、態勢を整える。
「ハリボーグ、大丈夫か?」
ハリボーグは頷いた。
「よし、ハリボーグ、やどりぎのたねだ!」
ハリボーグは種を発射させ、ラッちゃんにばら蒔く。種は芽を出し、ラッちゃんの体を拘束させると同時に、体力を奪われ、ハリボーグの体力を回復させる。
「そんなもん、噛み千切れ!」
ラッちゃんは自慢の前歯でハリボーグのやどりぎのたねを千切る。
「あーあ、せっかくのやどりぎが……。ハリボーグ、ミサイルばり!」
「でんこうせっかだ!」
ハリボーグは耳から無数のミサイルを発射させ、ラッちゃんを狙う。
ラッちゃんはそれをでんこうせっかで回避し、ハリボーグ目掛けて突進をする。
「言ったろ?レベルが違うって」
「じゃあ、やどりぎのたねやくさのちかいも計算済みってこと?」
確かにポケモンバトルや年齢、敵と戦った経験も全てリュウトが上であるが、カルムだってポケモンバトルや敵との戦いの経験だってある。
「中々やりますね、カルムのハリボーグ。……こうやって他の地方のトレーナー、そして他の地方のポケモンバトルはとっても新鮮で、見ているこちらも楽しくなってきました!」
どうやらヒメは、このポケモンバトルを観戦していて、楽しい様子である。
ふと、外側を見ると、目を見開いた。
先程カルムが戦ったブラック団の下っ端A、Bが走っているのを目撃した。
ブラック団下っ端がヒメの視線から消えた後、ヒメは立ち上がり、叫び出す。
「リュウト、カルム、大変です!先程のモブラック団下っ端がいました!」
「何だって!?てか、モブラック団って……」
「やれやれ、またかよ……しつこい奴等だな。この勝負、どうやらお預けのようだな」
リュウトとカルムは互いのポケモンをモンスターボールの中に戻す。
「てめえは此処に残ってろ」
「はぁ、何でさ!?」
「てめえがいたら、足を引っ張るんだよ」
「僕は女の子じゃないんだぞ?自分の身は自分で守れるさ!」
とは言うものの、プリズムタワーでは謎のポケモンに助けられてしまったが。それは胸の中に閉まっておこう。
「それに……あなたが守るべき人は僕じゃない。あなたの愛しきプリンセス……違う?」
カルムの言葉に苛立ちを覚えるリュウトだが、カルムの言い分は最もだ。彼女と共にブラック団と戦っているが、ヒメは幻のポケモン。いつブラック団に狙われてもおかしくはない。その時はその時、ヒメに近寄る意地汚い男どもは俺が潰すだけだ。
「……わかったよ」
「サンキュー、リュウト!そうと決まれば、GO!」