二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモン】_出逢いはナナイロで…_【コラボ】 ( No.26 )
- 日時: 2015/09/28 18:43
- 名前: こーすけ ◆TG/gZwenNc (ID: ecbw2xWt)
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ーーポケモンセンター
「……はぁ〜〜〜〜〜」
カルムは大きな溜め息をつきロビーの椅子に座りながら下を向き明らかに負のオーラを放っている。カルムの近くには誰も近寄ろうとしないだがそんな事を気にしてる暇なんか自分にはなかった。
自分がイーブイに気付いてあげれなかったからこうなってしまった。イーブイは今治療を受けているジョーイの話を聞くとあちらこちらの骨が砕けていたり顔には痣が大量に出来ているこれは1日かけて手術しなけなければならない、自分も近くで見守りたいと言ったが断られてしまった
「イーブイ…ごめんね…。あれ?あの二人…いや?二人はおかしいか…」
カルムが顔を上げるとリュウトとヒメがいない事に気付く。どこに行ったんだろうとキョロキョロと周りを見渡す。すると首筋になにか冷たい物が当たったカルムは驚き背筋が伸びる。後ろを振り返ると犯人はリュウトであった缶ジュースを首筋に当てたみたいだ
「奢り。『コラ・コーラ』だ」
ナナイロ地方でしか売っていない炭酸の飲み物大人にも子供にもポケモンにも人気。ポケモンに飲ませるとHP90回復する。カルムはリュウトからコラ・コーラを受け取る
「落ち込むのは勝手だが。周りに迷惑かけんなよ」
リュウトはコーラをカルムに渡すと何処かに行こうとする。これは彼なりの慰めなのだろうか?リュウトは何も言わず階段を上がり宿泊室の自分の部屋へと入っていく。
しかし周りに迷惑をかけているというのはどうゆう事なのだろうか…。
「………。」
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ーー宿泊室のリュウトの部屋
「はぁ…イーブイか……」
リュウトはあの白銀のイーブイを見て自分のイーブイのイブの事を思い出した。イブもブラック団に痛めつけられ大怪我をした。その時以降戦うのが恐怖となりパーティを一時離脱し今は実家で妹のアミが面倒を見ている。
「まあ、リュウトが気にしてもしょうがないんじゃないですか?トレーナーでもないんですし」
「そうだな…。ってあいつは何をしている」
キッスが勝手にボールから飛び出しなぜか部屋に置いてあるダンベルを持ち上げようと踏ん張っている。
「お前特殊の方が高いんだから。下手に筋肉付けなくていいの。」
「チック!」
「これくらい持ち上げられなかったら女が廃るぜっ!ですって」
顔を真っ赤にしながら自分の体重よりも遥かに重いダンベルを持とうとする。「もういいって」と言い呆れながらチックをモンスターボールに戻す。
「で?これからどうするんですか?」
今後のことをリュウトに聞いてみる。自分達の役目はあくまでカルムを研究所に案内することだ。もう研究所まで案内したし道順も覚えただろう。リュウトとしてはいつまでも一回来た街を踏み止まるよりツギハギシティに戻りジム戦や街の探索をしたい。来てすぐバトル大会をしツギハギシティの探索をほぼ出来ていない。
「よし、ツギハギに戻るか」
「そうですね。わたくしも飽きてきましたし」
相変わらず自由な奴だな自分で来たいと言ったのにもう飽きている。
・・・・・
ーーブラック団本部。
本拠地に戻って来たモブの下っ端A、B、C、D、Eはムラサメに土下座をして謝罪をしている。どうか命だけはと命乞いをしている
「スカポンタン!ブラック団は今人手不足なのにそんなくだらない理由で殺す訳ないでしょ!?本来の仕事は成功してるんだから!」
そうこのモブ達の本来の仕事『麻薬の取り引き』は邪魔される事なく無事成功している。それにブラック団は今下っ端が大量に死亡し人手不足たかがバトルで負けたくらいで殺す訳がないとムラサメに逆に怒られる。
「に、しても…ラボエの奴せいでテリトリーの筈だったプレミで影でこそこそでしか動けなくなったのよね。あいつは死んで正解だったわ」
「え!?ラボエ…様って死んでたんですか!?」
下っ端Aが驚く他の団員達を目を見開いている。『ラボエ』とはプレミシティの事件を起こした張本人てブラック団最高科学者の老人だったが。あまりにも大きな騒動を起こしてしまいボスのダイナーがパルシェンで処刑をした。この下っ端達は知らなかったようだ。
「おっと、余計な事を話したわね持ち場に戻っていいわ」
モブ達は言われた通り持ち場へと戻る。
「……………。あっ!!!!!!!!!ラボエで思い出したわ!?あいつ確かプレミシティの地下の研究室であれを研究していたわね!?」
立ち上がりわなわなと何かを思い出したムラサメ。
「ズイカク、ショウカク!」
ムラサメはズイカクとショウカクと言う一件先程のモブ達と変わらなそうな二人組を呼んだ。だがモブっぽいのは見かけだけでこの二人かなりの実力者。ポケモンの相性、技、特性、コンビネーションなどとモブの顔付きとは思えない実力を持っている
その証拠にダイナーの娘『シモーナ』を負かしている。『見かけで判断するな』とは正にこの二人の事を言う
「あんた達はダンと共に他の下っ端達を連れてラボエが使っていた研究室で……。
『デオキシス』のコアを回収してきなさい!」
「分かりました!腕がなるぜショウカク!」
「俺もだぜズイカク!」
この二人に任せて大丈夫だろうか……。まあ、ダンもいるし心配はいらないか…。
「まあ、あたしも出撃出来る準備をしておくか…」
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「…………?あれ、リュウトにヒメどっか行くの?」
カルムがリュックを持ってポケセンを出て行こうとするリュウトに話し掛ける。
「あぁ、ツギハギに戻ろうと思ってんだ」
「へえ、そうなんだ……ええええ!?」
落ち込んでいたカルムが久しぶりに大声を出す突然過ぎる…せっかく仲良くなれたと自分の中では思っているのにもう別れとはまだ出会って1時間ほどしか経ってないのに
「俺達だっていつまでもてめえに構ってる程暇じゃねえんだよ。お前はイーブイの治療が終わったらカロスに帰るんだな。ってかそうした方がいいこの地方は他と違って無愛想な奴が多いからな。じゃあな」
「短い間でしたが多分忘れません!カルム!!」
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