二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン】_出逢いはナナイロで…_【コラボ】 ( No.33 )
日時: 2015/09/30 23:53
名前: マルガリータ ◆Ywb2SqBO2Q (ID: 0O230GMv)
参照:

土日位には何とか復帰出来そうなので、大丈夫です。お気遣いありがとうございます!
自分が書くリュウト君はどうもヤンデレになってしまうのですが、ヤンデレリュウト君書いていて非常に楽しんですww





「ねぇ、ずっと気になってたんだけど、アルバート社って何なの?」
「アルバート社はナナイロのシャインシティにあるとても大きな会社なのですが……噂によると、とんでもない噂があるとのことです!」

 ヒメの話によると、日常品からポケモンのアイテムなどを開発している会社なのだが、噂では黒い噂があるらしい。
 カルムが此処に来る前、リュウトとヒメはラスクタウンという田舎町に訪れていて、そのサイホーンレースを観戦していたのだが、出場者であり、アルバート社社長の娘『マリカ』が卑怯なことをしてサイホーンレースで優勝していたらしい。
 卑怯なこととは、出場者に毒の入ったジュースを飲ませたり、ポケモンを使って、出場者の服を燃やしたり……等々。観客や実況者が見えないところでズルをして優勝をしていたのだ。
 それを知ったヒメは令嬢であり、両親に無理矢理婚約を決められ、逃亡生活を送っているトレーナー、ルピアと、アルバート社の裏情報を教えてくれた、変態倶楽部ならぬポケモン大好き倶楽部のヒラタと協力をして、マリカの悪事を阻止したのだ。
 優勝出来ず憤怒に狂ったマリカはサイホーンレーサーのミズキのサイドンにより吹っ飛ばされ、それ以来行方不明となった。
 入院中だったリュウトもモンモンの技でマリカの執事をマリカ同様吹っ飛ばしたのだ。
 それ以来ヒメはアルバート社を睨んでいるが、それを知らないリュウトは何も思っていないらしい。

「へぇ、そんなことが……。でもまぁ、自業自得だよね」
「とにかく、アルバート社は絶対何かを企んでいるに違いありません!必ず突き止めてみせます」
「本当に怪しい会社なのかよ?ただの会社だぞ、そんなの気にすんな」
「リュウトはまだ何も知らないだけです!わたくしにはわかります」
「確かに……何か怪しいよね。あの人の笑い声、何だかオカマみたいで」
「「「そっち!?」」」 

 初めて平和組がハモった瞬間である。
 カルムからすれば、アルバート社の怪しいところは社長の笑い声のようで、もしかしたらオカマなのではないかと思い始めて来た。 そこは怪しむところでも何でもないと思うが。



 その後リュウトたちはアミと共にショッピングをした。クロユニを見たり、洋服の青海を見たり、ユージー(ジー○ーではない)を見たり、買ったりしていた。
 アミやヒメと接する度にリュウトがこちらを睨んでいる視線を感じ取り、なるべくヒメやアミに近付かないようにした。

(リュウトは女の子に関して独占欲が強いなぁ。少なくとも、僕はアミやヒメには変なことをするつもりはないのに……)

 休憩中、イーブイと一緒にソフトクリームを食べながらリュウトを流し目するカルム。
 ヒメやアミは会話をしながらソフトクリームを食べているが、リュウトは黙って二人(というか、一人と一匹の方が正しいだろうか)の様子を眺めている。こうして見ていると、微笑ましく眺めている兄に見えるのだが、自分が彼のお姫様や彼の妹と接すると、とてつもないヤンデレオーラを放ってくる。
 先日、それを知らずにヒメに接触しようとした瞬間のヤンデレオーラも、悪寒を覚える。あの時は女性に対する態度の時に使う紳士モードで切り抜けたものの、次はこれが効くのだろうか。
 カルムの視線に気付いたのか、リュウトはこちらを睨み付けると、カルムは急いでリュウトから視線を外し、別の店に目をつける。





 ショッピングは終わり、アミはロクタウンに帰ると言い、リュウトたちに別れを告げた。
 イーブイとイブは別れを惜しんでいた。
 カルムはきっとまた会えるよ、とアミとイブに言う。もっと彼女と会話をしたかったが、背後から送られるリュウトのヤンデレオーラを察し、それ以上は何も言わなかった。


 そして夜。


 ポケモンセンターで宿泊することになり、リュウトとヒメが部屋に戻る前に、カルムに別れを言う。

「明日から本当にツギハギに行くから、今日で本当にお前とお別れだからな」
「短い間でしたが、多分カルムのことは忘れません!」
「多分って……。まぁいっか。短い間だったけど、ありがとう、リュウト、ヒメ!僕は二人(というか、一人と一匹)のこと忘れないから!」
「俺は忘れるがな」
「……ツンデr」

▼リュウトは カルムに 顔面パンチ をした!▼

「ぐはッ!?」

▼効果は 抜群だ! カルムは倒れた!▼




 時は同じく、マツクリ研究所。
 マツクリは整理整頓されていない机でうつ伏せ睨んでなり、眠っていた。口元から涎が出ていて汚い。
 サンドは丸まり、ユンゲラーは宙に浮きながら眠っている。
 コアはマナフィの卵が保管されてあった場所のところに保管されてあり、厳重にされているので、誰にも盗まれないようにされてある。
 なので、デオキシスのコアは誰にも盗られないだろう。

 ──ブラック団を除いて。

 窓ガラスがガシャーン!と轟音に割れ、その音でマツクリとポケモンたちは目が覚めた。まだ意識が覚醒しきれていない為、視界がぼやけ、思考が落ち着かない。
 眼を擦ると、マントが特徴的な男と、青いドラゴンポケモンがいることに気付く。

「おーっほっほほほ!デオキシスのコア、返して頂くわ!」

 男が抱えている水晶玉と言葉により、マツクリは意識を取り戻す。彼はブラック団の一員だ、と気付く。

「では、アタシはこれで失礼するわ!」
「ま……待てッ!」

 マツクリが男に向けて手を伸ばすが、既に遅かった。
 カーテンが風に乗って靡いていて、月明かりがそれを照らしている。
 マツクリはそれを見つめながら、立ち尽くしていた。

「……大変なことになったぞ!」