二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.15 )
- 日時: 2015/10/11 18:15
- 名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: wR.Qnrni)
舞桜主人公小説 Ⅰ
attention
・創作です
・if設定です
・短編連載みたいな形になります
・今更ですがネタ被ったらごめんなさい
もしもサーヴァント達が逆トリor転生したら。
(略してもし鯖)
第1弾 ランサー(ディル)の場合 出会い編
「‥‥よし、課題終了」
机の上にはノートや教科書が散乱している。まぁ、大丈夫だろう‥‥と思いながら髪を一つにまとめていたヘアゴムを解きながら御門 舞桜は課題を整理し始める。
「よし、ゲーム攻略しよ」
友人が言うには「アンタは黙って座れば牡丹、歩く姿は百合だけどねぇ」‥‥などとどこかで聞いたフレーズを言っていたのを思い出した。どこかの干物妹か、と突っ込みたいのを抑えたのは覚えている。
「私は干物系女子でいいですよっと」
先月の登校日に友人にそう言った記憶がある。三次元には興味がないものだから適当に聞き流したりする。二次元関連の話は別だが。
それにしても久々に勉強をしたからなのか空腹だ。近くのコンビニで何か買ってこようか。そう思った舞桜は早速立ち上がり、コンビニへと向かおうとしたのだが。
「‥‥誰だ、このどこかで見たことのあるグリーンリバーボイス出しそうで自害しそうなイケメン」
アパートから足を踏み出したのはいいが、目の前にどこか見覚えのある青年が倒れていた。まるでそのまま画面から出て来たかのように美形である。
「‥‥まさか、コスプレ?うわっ、完成度高っ!本物そっくりじゃん」
青年の格好を見るや否や感嘆の声を漏らす舞桜。だが今は真夜中だからなのか自分と青年以外に人間はいない。それに一向に青年の方は目を覚まさない。
「どうするよ」
そう言いながら起こす為に青年の頬をふにふにと触り始める。ふにふにふに。だが、起きることはなく手に感触が伝わるだけである。この光景をアパートの住民に見られたらもう此処で住める自信がなくなってくる。
「あのー‥‥風邪ひきますよー‥‥」
「‥‥っ」
ゆさゆさと体をゆすると青年が反応を見せる。やっと目が覚めてくれたか。安堵すると、青年は舞桜の前で膝を折る。なんだなんだとでもいうように舞桜は驚きの表情を見せる。
「問おう、貴方が俺のマスターか?」
このシチュエーションはどこかで見たことがある。
あー‥‥確かセイバーがこんなこと言ってたな。
「‥‥あ、あの‥‥此処は聖杯戦争やってませんよ?」
とりあえず相手のノリに便乗してみる‥‥が。今度は青年の方が驚きの表情を見せた。その表情を見た瞬間、舞桜の予想は見事に外れた。完成度の高いコスプレをした人間じゃない。
‥‥彼は、画面からそのまま出てきた槍兵のサーヴァントだった。