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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.21 )
- 日時: 2015/11/01 12:21
- 名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: wR.Qnrni)
理沙&オルフェウス主人公小説 Fate/Extraパロ
attention
・創作
・Fate/Extraパロ
・Extra未プレイ
・オルフェウス語り手
「‥‥それにしても、英霊って言葉の通り十人十色なんですね」
僕の隣で彼女はそう言った。この聖杯戦争はイレギュラーなもので多くのサーヴァントやマスター達を相手にしなければいけない。それを経験した彼女なりの感想なんだろうと思いながら目を閉じながら静かに頷いた。
「だって狐の尻尾が生えたキャスターとか初めて見ましたもん!何か親近感がありますし」
狼と人間のハーフ‥‥人狼だからか彼女は一度遭遇したことのある狐の尻尾が生えたキャスターに妙な親近感を抱いていた。
「仲間になりたいなぁ」
「‥‥理沙、それは難しいかもしれない。マスターと利害が一致すれば話は別かもしれないが」
それを聞いた瞬間、理沙はしょんぼりとした表情でサンドウィッチを口にする。
「ですよね‥‥聖杯戦争で勝ったら聖杯に何をお願いしましょうか」
「それは君の自由だ。君は何を願う、理沙」
「ん〜‥‥何でしょう。あ!世界平和とか?」
スケールが大きいな、と思いながら彼女を見つめる。本当は人狼というだけで迫害を受けてきたはずだ。だからこそ、そう願うのかもしれない。自分と同じ境遇の人間を作り出さない為にも、自分の為にも。
だからこそ、僕は彼女の願いを叶えよう。
———————もう後ろは振り返らない。振り返れば、後悔するだけだ。
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最後の文章はギリシャ神話のオルフェウスのとある話から想像しました。
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