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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.32 )
- 日時: 2016/01/19 21:59
- 名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: 48X3tsGQ)
理沙主人公小説 Ⅱ
attention
・創作です
・hollow ataraxiaを意識した話になっています
・hollow ataraxiaプレイ済です
・>>31と関連があります
パァン、と静まり返った部屋に何か風船のようなものが割れた音が響いた。それが自分が先ほどまで膨らませていた風船ガムだということに気づいたのは数秒後の事である。
目の前に現れたのは半年前に会った「彼」だった。
幻覚でも見ているのだろうか、夢でも見ているのだろうか。
—————あぁ、どうしてだろう。口から上手く言葉が紡げない。
「嘘‥‥」
やっとのことで口から言葉が零れた。
「何で、貴方がここに」
慣れてきたのか少しずつだが言葉を紡ぐ。
だがそのかわりに瞳からはボロボロと生暖かいものが頬を伝う。
「ったく、久々に会ったのにその顔はねぇだろ。嬢ちゃん」
それに気づいた「彼」は私の頭をくしゃりと撫でた。
久々に温かな感覚に気づけた気がした。
今だけは。今だけは、こうしてほしかった。
やっぱり私は、半年経ってもこの温かさを忘れる事なんてできるはずがなかった。
嘘でもいい、夢でもいい。
今だけ、側にいてくれるならそれでいいんだ。
—————————————
最近五次槍ブームが来て辛い、それなのにセリフ少ない‥‥
hollow ataraxia本編のメディアさんと同じ考えに近づけてみたつもりです。
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