二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.37 )
日時: 2016/01/29 22:32
名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: 48X3tsGQ)

理沙&オルフェウス小説 Ⅲ

attention
・創作です
・捏造あります
・五次槍が乱入してきます

「そこをどいてくれないかな、番犬」
「そこ、どいてくれねぇか。嬢ちゃん」

とある商店街に理沙がよく知る二人の声が響き渡った。

「‥‥誰が」

最初に反応を示したのは彼女のサーヴァント。

「誰が嬢ちゃんだ!僕は男だって何度言えば分かるんだこの駄犬!!」

「嬢ちゃんどう見たって女じゃねぇか」

「ふざけるなッ、この顔は生まれつきで‥‥」

もう誰かどうにかしてくれないものだろうか。そう思いながら二人のやり取りを遠目で見つめていた。というかもうこっそり帰っても構わないだろうか。

「‥‥それじゃあ私は帰りますね。お似合いですよ」

「ちょっと待て、理沙!僕がこんな犬と付き合うはずないだろう!」

あぁ、今日も空が綺麗だ。
うん、何もないのが一番だ。

「‥‥やっぱりあの犬。二度と刃向えないようにしてやろうか‥‥僕は生前から女扱いされるのが大の嫌いなんだ」

ボソリとオルフェウスが物騒なことを呟く。

オルフェウスは生前から中性的な顔立ちで周囲から女性だと間違われたことが数えきれないほどあるらしい。ちょっと待て、神話にはそんな事書いてなかったような。つい最近それに気づき
「オルフェウス様、ギリシャ神話にはそのようなことは書いておりませんでしたよ?」
と質問したが
「あぁ、その事についてだったら僕がその出来事を抹消したんだ」
といつもの爽やかな笑顔でそんなことを言いかえされたので驚くことしかできなかったのを覚えている。もう彼はキャスターではなくバーサーカーとして聖杯戦争をやっていけたのではないかと思うほどである。

ランサー逃げて、超逃げて。

野生の本能なのかは知らないが、脳内に警鐘が聞こえた。
オルフェウスの怒りが爆発するまで残り数秒。

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実際のオルフェウスさんにはそんな逸話は一切ありませんのでご安心ください。
久々の人狼陣営(今命名)かけて嬉しい。
けど何なんだこの意味不明な五次槍率。