二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.46 )
日時: 2016/02/25 13:53
名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: b/D5tvZu)

FGO 空の境界らっきょコラボパロ

attention
・創作です
・FGO 空の境界コラボイベントパロです
・オリキャラ、創作鯖、捏造があります
・基本白sideです
・シリアスな上にちょいアレです
・マンション2階までのネタバレ注意です

「悲しいもんだね」

少女は刀を鞘に仕舞い込んだ。
少女の辺りには弧を描くように赤が散らばる。
何故、こうなったのか。理由はいたって単純だった。

頼まれたから。
そうとしか説明のしようがない。

それは先程の事だった。

「お願いだから、あたしを殺してよッ—————————!!」

かのランサー‥‥否、バーサーカーと化した無辜の怪物は心の奥底から本音を、願いを叫んだ。
怪物は汚れきった目で少女を見据えた。それに対する少女の漆黒の片目は全く動じない。

「分かった。僕がこの手を汚そう」

少女は何の躊躇う事も、戸惑う事も、恐れる事もなく自分の手を汚した。鞘から冷たく光を放つ刀を抜き、それを怪物に向け、斬る。その動作を無駄な動きをせずにしてみせた。
無辜の怪物は先程の言葉を最後にこのマンションから、空間から姿を消した。

「僕も、ここにいる奴らと同じなのかもしれないな」

赤い上着を羽織った女が言った。

「アンタって、奴らと似てんだな」

最初それを聞いた時は何を言っているのか分からなかったが、今ならその意味が分かる気がする。

未練たらしい暗殺者は嫌いかい?現代の暗殺者さん。

今度彼女に会ったら、また同じことを言われたら、そう言ってやろうか。

数刻前の事を思い出した少女の手には、もう斬った感覚などなかった‥‥いや、この姿になってからは最初からなかったのだ。
暗殺者の英霊、無銘、またの名を白。

「どうか、アンタ達が安らかに眠ることを願おう」

あと、静かに刻一刻と迫りくる期限は13日。
それまでにここにいる悲運の英霊達を救ってみせよう。

——————————
やっとらっきょコラボ始まった。
金の林檎をむさぼりながらマンションを周回してます。
実際に我が家のぐだ子ちゃんがそれやってたらシュール。