二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.49 )
日時: 2016/03/15 20:35
名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: b/D5tvZu)

白主人公小説 Ⅲ

attention
・創作です
・創作鯖、マスターがいます
・今回の白のクラスはセイバーになっている上、創作した聖杯戦争(未完成)が舞台です
・白のマスターが語り手です

私は魔術師の家系の養子になった為、病気で動けない養父の代わりに聖杯戦争‥‥魔術師達のみが知る戦争に参加する事になった。
触媒として使った聖遺物は何の変哲もない刀。
噂によればこの刀はかつてとある暗殺者が愛用した刀だという。
要するに、これはその暗殺者と最も縁がある触媒。
養父が「これを使えばお前の理想のサーヴァントが来てくれるはずだ」と言った。本当だろうか、という興味本心で私は着々と召喚の儀式を始めた。

「——————【素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公】」


私の理想?
それはいったい何だというのだろう。


「【降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ】」


私の願いは、何もない。
ただ養父の代わりに戦うだけだ。
聖杯を持ち帰ったところで所有権は瞬く間に私から養父達に移り変わるのだろう。


だが———————


「【閉じよ(みたせ)。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する】」


もしも、一度だけ運命に抗えるというのならば、


「【—————Anfang(セット)】」


決まった結末を壊すことができるというのならば—————————


「【——————告げる】」


抗う為の剣が欲しい。


「【————告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ】」


戦う為の、勝つための剣が欲しい。


「【誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。


汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ———】」


その瞬間、英霊が姿を現した。
あの刀の持ち主なのだろうか、はたまたその人物に関連深い英霊なのだろうか。

名前は何かと聞こうとした瞬間だった。

「‥‥アンタが僕のマスター?」

少し幼い少女の声が聞こえた。

あぁ、ハズレか‥‥

少女の姿を見た瞬間私は確かにそう感じた‥‥小さな手に握られた獲物を見るまでは。

——————あの刀が、その手にはあった。

その瞬間、抗う為の剣が私の元に来た気がした。


「—————————私が貴方のマスターだ」


さぁ、聖杯戦争を始めよう——————


——————
刀式さんが我が家のエースアタッカーになったので。
セイバー白(刀白)も多分和服美人。