二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.57 )
- 日時: 2016/04/02 17:27
- 名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: b/D5tvZu)
理沙&五次槍FGO小説Ⅰ
attention
・創作です
・オルタ要素があります、しかもFGO5章 北米神話大戦イ・プルーリバス・ウナムのネタバレ要素もあります
・このシリーズはマスターの座が一般市民代表(舞桜)→人狼(理沙)になっています
・5章未プレイです
・パーティは私 雪乃のパーティになっています
「‥‥え」
「理沙?」
目の前の光景に少女は驚くしかなかった。目の前には大分姿は違うものの、「あの戦争」で共に戦った使い魔の姿があった。
青い髪、赤い瞳。
その部分は彼女の知っている使い魔の姿だ。
肌に浮かび上がっている奇妙な深紅の印。
そして、今まで自分を「あの戦争」で守ってくれていた紅の槍は禍々しい紫色の槍へと変貌していた。
「‥‥ラン、サー‥‥?」
使い魔を自分に仕えてくれた英霊のクラスで呼ぶが、何の返答もない。
————嘘だ。
だって私に仕えてくれたランサーはいるもの。
そう思っても、脳に記憶していた使い魔と一致してしまう。
あぁ、無理だ。
私は目の前にいる「障害」と戦える気がしない。
「‥‥理沙、「アレ」は君の知っているサーヴァントではない」
赤い弓兵は主である少女の目の前に現れ、現実を教える。
彼自身、少女とは「あの戦争」で敵同士だったとはいえ、今は彼女のマスター。それならばかつての主だった少女のように接しようと思っているのだった。
「‥‥アーチャー、私、戦えないです。無理ですよ」
震える声で赤い弓兵に訴える少女。
「マスター‥‥いや。理沙。ここで君が戦わなかったら、誰が戦うというのだね?‥‥君の代わりになるマスターはいないのだから」
そうだ。
私が戦わないと、関係無い人まで巻き込んで死んでしまうんだ。
私がやらなきゃ、未来がなくなるんだ。
多くの人達の、可能性を奪ってしまうかもしれないんだ。
「‥‥アーチャー。セイバー、ごめんなさい。私ったら、弱いですね。こんなマスターでごめんなさい」
「‥‥理沙」
心配そうな瞳で見つめる、境界で出会った剣士。
彼女に何があったのかはさっぱり分からなかったが、何があったのかは詮索しないことにした。
「‥‥倒しましょう。私達がやるしかないんですから」
そして、少女はいつもの表情へと戻っていった。
「分かったわ、マスターがそう望むのであれば‥‥私はそれに従うだけよ」
3人の英霊は各々の武器を構える。
「やーっとやる気になったのか。さぁ、戦おうぜ?小さいマスターさんよぉ!!」
「‥‥ごめんなさい」
クー・フーリン。
私を守ってくれた英霊。
彼女の謝罪の言葉は誰にも届くことはなかった。
———————
3人の英霊って書いてますがあと一人はランスさんです。
会話が不成立するのかなって思ったのであきらめました。
それにしてもそろそろ兄貴顔とか出そう。
石がなくなりそうで怖い怖い。
それでプリヤランサーはどうなったんですか。(真顔)