二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.63 )
- 日時: 2016/04/21 21:22
- 名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: b/D5tvZu)
ユノ主人公小説Ⅰ
・創作です
・ちょっとだけまほよ要素があります
・Fateキャラは出てくる‥‥かもしれません
・ユノが主人公の小説は理沙及びオルフェウスは登場しませんのであしからず。
魔法。
それは現代ではほとんどいないとされる「魔法使い」だけが操ることができるまじないの一種である。
この町、冬木市深山町にも「魔法使い」がいる。
「‥‥あの」
日に照らされて銀色の長い髪に反射する。
整った顔立ち。
小さな声だが、特徴のあるソプラノボイス。
「少年」の目の前にいるのは単純に言ってしまえば人形のような「少女」。
そんな「少女」が彼に声をかけた。
「ん?どうした‥‥」
「今すぐ離れて。すごい迷惑」
愛らしいソプラノボイスから一変、あっという間に冷たい声に変っていった。
「お‥‥あ、ごめんな。東雲」
東雲と呼ばれた「少女」はいかにも不機嫌そうな表情を浮かべる。そして「少年」は思わず子供の背丈である少女の頭を撫でようとするが‥‥
「子ども扱いするな衛宮!」
フシャァァァァと彼女なりに威嚇するが「少年」、衛宮にとってどうということはない。
そう、彼女‥‥東雲 悠乃が冬木市深山町を住処とする「魔法使い」。
彼女は周囲に紛れて当たり前のように暮らしている。別に魔法が使えるだけであってそれ以外はごく普通の人間と変わりない。
———————グギュルルルルルル。
明らかに場違いな音が二人の間から聞こえた。
「はぁ‥‥ウチ、来るか?」
「行く」
——————
「なぁ、衛宮」
「どうした?東雲」
「‥‥魔法って、あると思う?」
「なんでさ」
「ふふっ、なんでもない。ただ聞いてみただけ」
‥‥魔術も、魔法も、奇跡もある。
—————「魔法使い」に出会う時。
それはきっと真夜中の寒空の下で—————
——————
stay night前日譚のようなものです。
別にヒロインズに魔法使いが一人くらいいてもいいと思うの。