二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.64 )
日時: 2016/04/26 20:43
名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: b/D5tvZu)

寒空の魔法使い Ⅰ

attention
・創作です
・オリキャラはユノ(詳しくは>>61)しか出ない、ユノオンリー及びユノメインのシリーズになっています
・さりげなくstay night本編、zero本編に触れています
・元ネタは>>62を参照してください

冬木市深山町には魔法使いがいる‥‥今となっては「彼女」の正体など誰も知らないが。

‥‥魔法使いに会えるとすればそれはきっと真冬の夜、寒空の下。

彼女は誰にも知られることもなく、「魔法使い」として「人間」としてごく普通な日常を送っていた。

————————あの戦争が始まるまでは。


「おはよう、東雲さん。今日は早いのね」

いつものように挨拶を交わす赤が似合うクラスメイト。

「おはよ、遠坂‥‥いつもより早く目が覚めてね」


「おはようございます、東雲先輩。よかったら部活見に行きます?」

いつものように自分を慕ってくれる可愛らしい後輩。

「おはよ、桜。うん、久々に見ていこうかな」


そう、今までごく普通に接していた周囲の人間が、

————————あの戦争に身を投げ出していたこと。


10年前、この地‥‥冬木で同じような戦争が行われていたことも。

彼女はまだ、知る由もなかった。


平和だった日常は徐々に形を崩していく。日常はあっという間に非日常に変わっていったのだった。
それはいまだにほんの一握りの人間にしか気づかれていない。


‥‥思えば、10年はあっという間に過ぎていった気がする。

確か10年前は「冬木の悪魔」という名の犯罪者がいた気がした。10年前は冬木に住んでいる住民ならば誰もが知っていた名前だろうが、今となってはそんな物騒な名前すら聞かなくなった。
それでいて、10年前に起こったとされる大災害の爪痕はもうすっかり跡形もなく消えていた。


「魔法使い」である「彼女」も人間と同じように生きている。ただ違うのは、その身に宿す魔力もとい魔術回路とそれを活用することで発動させる「魔術」や「魔法」を操ることのみ。

そんな彼女は、胸騒ぎがしていた————————


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あらかじめネタは貯めておいた方がいいなって思った今日この頃。
雪乃には突発的、ダメ、絶対。