二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: Fate 運命が歪み始めた物語 ( No.65 )
- 日時: 2016/04/29 15:02
- 名前: 雪乃 ◆YY./.qapS. (ID: b/D5tvZu)
もし鯖シリーズ(もしもサーヴァントが逆トリor転生したらシリーズ)
第3弾
鮮血魔嬢の場合 (召喚編)Ⅰ
attention
・創作です
・if設定です
・もし鯖シリーズ第3弾です
・舞桜が語り手です
————前回までのもし鯖シリーズ、復習。
「【見た目だけ】(やたら強調)立てば芍薬、座れば牡丹。歩く姿は百合の花」‥‥とよく周囲に言われる残念な女子高生こと、私 御門 舞桜。
そんな私はある時コンビニに寄ろうとした時にグリーンリバーボイスを発する幸薄いランサー、四次槍ことディルムッドさんと出会った。
それがきっかけになったらしく、その数日後例のゲームで鯖が出ないと嘆いていた私の元に現れた兄貴系でこちらも幸薄いランサー、五次槍ことクーフーリンさんが私の超でたらめな英霊召喚の詠唱によって召喚され、一時は全然メシウマじゃない(死語)修羅場的展開になるものの何とか戦闘を避けて和解。
そしてWランサーとの生活が始まった‥‥
そんな私はある日こんなことを思った。
「ねぇランサーさん」
悩みに悩んだ私は取りあえず同居人の一人であるランサーさんに相談することに。
「おう、どうした嬢ちゃん」
いつものように人懐っこい笑みを浮かべながら私の声に反応してくれるランサーさんに安堵しながら私は悩みを打ち明けることにした。
「私ね、—————————【妹が欲しい】」
「ブッ」
しっかりとランサーさんの目を見てそういうと否や、ランサーさんは飲んでいたお酒をブッと吹き出した。やはり驚いただろうか。
「仕方ないじゃない!学校の友達は皆弟とか妹がいるけど私だけいないんだもん!!」
そう、周囲にいる友達は弟や妹がいて毎日のように「こんな所が嫌だ」、「こんなことをしていた」と話をしていてその中で唯一兄弟がいない私はただただ「へぇ」とか「そうなんだー」と適当な相槌をすることしかできない。
私はそんな風に兄弟のことを話せる彼女たちが羨ましかった。
「だからって何で俺に八つ当たりするんだよ!」
「令呪によって命ず。セタンタになれ、ランサー」
「んな無茶ぶりな命令すんな!つか嬢ちゃん令呪持ってないだろうが!」
確かに。今の私はマスターではない為令呪を所持していない。だがアホの子御門 舞桜はそんな「はいそうですか」と簡単に引き下がるわけがなかった。
すたすたと自室に戻り、あるものを持ってくる。
リビングからは「おーい。嬢ちゃーん?」と私を呼ぶ声がするがお構いなし。ないなら作ってしまえばいい。
「ランサーさん。これ、なーんだ?」
「‥‥何って、嬢ちゃんのメイク道具とやらだろ‥‥」
「ふっふーん、ご名答。それじゃあセタンタ君に質問です。これから私は何をするでしょうか?」
「どさくさに紛れて幼名で呼ぶな!‥‥って、嬢ちゃん。まさか‥‥」
メイク道具が入ったポーチをテーブルに置いてポーチに少し雑に手を突っ込む。カチャカチャとプラスチックが触れ合う音がする。そしてあるものを手に取った私は得意げな表情を見せた。
「これからマスターになります」
すまない、友人よ。私はメイク道具をメイクに使わない。ちょっと舞桜さん、自分の手の甲に令呪描くわ。
————————
エリちゃんが我が家の端末に来てくれた記念。
なんだこのランサークラス率。
今回はやたら長ったらしい為分割します。
ところでクーフーリン・リリィが実装されたとしたらセタンタになるんだろうか。それは嬉しい。