二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 恋哀戦争【JOJO2部×オリ】 第3戦更新完了! ( No.34 )
- 日時: 2015/11/11 19:49
- 名前: 美奏良 (ID: xMxTbxuA)
第4戦
エリーの所属している軍【アルフェリオ軍】の朝は早い
4時には起床し、手早く軍服に着替えホールに行き、朝の朝礼をする
ホールにて……
大将「おはよう、諸君
君らに新しい仲間ができるぞ
紹介する、入ってきたまえ」
そう言うと、扉が開き女性が入ってきた
エリーとミツキは何かを感じとる
そして小さな声で話す
エリー「あの人…」
ミツキ「エリーも何か感じる…?」
エリー「はい…、普通の人ではないと……」
大将の横に立ち、通る声で名を言う
クリス「…ブラッド・クリスと言います
……足を引っ張らぬよう努めようと思います」
ホール内の軍士達は拍手をする
エリーはクリスをじっと見ていたからか、バチリと目があった
すぐに目をそらしたがいつの間にかすぐそばまで来ていた
クリス「…君」
エリー「へ?!は、はひ!私ですか?!」
クリス「……名前」
エリー「え?」
クリス「名前は…?」
いきなり聞かれ、びっくりしながらも自分の名前を言う
エリー「えっ、エリー・リヴァーソンです…」
クリス「そうか、じゃあ…」
とクリスは言いながら、
エリーにトランプを投げた
エリー「?!」
一瞬で、ただのトランプではないと見切り素早く避けた
ミツキは何があったのか分からなかったようだ
エリー「……これは体験した事のない挨拶ですね、シャイなんですか?」
クリス「ほう……、流石噂の二等兵」
エリー「……」
クリスは表情もかえず、こちらを見る
目をそらしてしまったことを怒っているのか、そうだとしたら謝るべきなのか
そう考えていると、
クリス「…私と、戦ってはくれないか」
エリー「…うぇ?」
突拍子も無いことを言ってきた為、間抜けな声がでた
クリスはそんな事を気にしておらず話を続ける
クリス「エリー、私は噂の二等兵の実力を見てみたい
だから、戦ってはくれないか」
エリー「嫌です。今は…」
クリス「今はケガをしているから無理、とでも言いたいのか?」
エリー「っ…」
何故、ケガのことを知っている
君は今日入ってきたのではないのか、そう疑う
クリス「エリー・リヴァーソン、今までの行動で大体君の体がどういう状態かがすぐ分かる
左足を庇うように素早く避けていたということは左足首を捻り、腫れ上がったのだろう
そして右腕が膨らんでいる。きっと打撲か骨折……いや、打撲だろう」
隠せない、すぐにそう思った
適当にあしらい、会話を終わらせるべきか
どうすれば良いのか考えていると、
ミツキ「ちょっと!あんた変態?!女の子の体の状態が分かるって相当気持ち悪いわよ?!」
ミツキがエリーを庇うように前に立ち、遮る
ミツキ「大体あんたねぇ、戦ってくれって会ったばかりで言うのはおかし…
クリス「君は左まぶたに傷跡が残っている
ということは数ヶ月前の戦闘時に銃弾を喰らい、傷を負った
医療機器で治療はしたものの、跡は残ってしまった
というところか」
ミツキはハッとし、すかさず手で左目を隠す
やはり、ただものではなかったのだと実感する
エリー「…分かりました、戦いましょう
ただし、私が勝ったら貴方についての話を全て聞かせて貰います」
クリス「あぁ、構わない
私が勝ったら、君は…」
このあと、エリーはクリスの言葉を聞いて息を呑んだ
クリス「この軍から消えてくれないか」
そう言った後、周りにいた軍士達は一言も喋らなかった
……
……………
……………………………
シーザーの所属している軍【ベルスクリオ軍】の朝は早い
と、書きたいところだが4時起床ではなく7時起床になっている
ただ、シーザーは4時には起きている
毎日山積みになる書類をどうにかしなければならないからだ
1日で山積みの書類をテキパキと片付けるシーザーだが、1度は放っておいた事があった
その次の日はヨハネにこっぴどく叱られ、危うくしっかりとした順番て積まれている書類をぶちまけられそうになった
バラバラになったら順番に拾わなくてはならない
シーザー「ふぅ…、毎日これをやるのは気が滅入るものだな……」
そう呟きながら起きた時に既に積まれていた書類に目を通す
シーザー「……エリー・リヴァーソン、か」
彼女は、ヨハネのことを覚えているだろうか
ふいにそう思う
シーザー「誰かを…忍び込ませるか……
だが、それじゃあバレた時にマズイ…」
だけれどもそれくらいしか方法がない
もっといい方法はあるが、頭がまだ働かないためそれしか方法か思いつかなかった
早速、スパイとして相応しい軍士を書類から見つける
シーザー「こいつはダメだ…、こいつも……」
ガサガサと探していると、1人の女性の軍士が目に入った
シーザー「…ふむ、彼女なら……」
ボソリと言いながら手に取った書類には、
【ソーニャ・スクライア】
そう書かれていた
第4戦 end