二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 恋哀戦争【JOJO2部×オリ】 第4戦更新完了! ( No.40 )
日時: 2016/02/21 00:40
名前: 夜羽 (ID: zjmgeTG7)

第6戦

エリー「……さて、クリスさん」

大将から会議室の使用許可を貰い、ミツキと共にクリスを連れて会議室に入った
クリスをソファーに座らせ、自分は歩きながら言った

エリー「あなたの話を聞かして貰います、全て」

ソファーに座ったクリスをチラリと見ながら刃の無いナイフの柄を指でなぞる
暫くして、クリスは口を開いた



クリス「……エリー、無線は持ってるかい?
知り合いがこの軍に所属しているんだ
あまり仲間などは作りたくないのだが……、彼は特別なんだ」

エリー「そうなんですか…
どうぞ、使ってください」

無線をクリスに渡した後、慣れた手つきで無線を知り合いに繋げ話し始める
そして、話が終わり無線を返された

クリス「すぐここに来てくれる、君もきっと知っているだろう」

そう言われたので、暫く待ってみた
すると扉がガチャリと音をたて開き、一人の大きい男が入ってきた

男「よぉクリスー!元気にしてたかなァン?」
クリス「…相変わらずの口調だね」
男「すぐに変わったりはしねぇよ、口調はさ」

身長はパッと見て190超えは確かだろう、少し変わった口調
この男性は…と、エリーは思い出し、ポツリと言葉を零す



エリー「ジョセフ・ジョースター……?」
ジョセフ「んぁ?
……オメーは、あの強いって言われてる女軍士か?」
エリー「あっ、申し遅れました。
エリー・リヴァーソンと申します」
ジョセフ「知ってるぜ、あっちの部隊じゃあお前さんの話で持ちきりさ。
うるさいったらありゃしねぇけどよ」
エリー「す、すみません…」

何故かしょげてしまう。

ジョセフ「いや、別にかまわねぇけどよ…
まぁ、俺も少し気になってたしな」
クリス「まぁ、それは置いといて
エリーには知っておいて欲しい話と人物がいる」

真剣な目で見てきたため、エリーは真面目な顔に戻り話を聞いた


クリス「まず、人物から話そう
敵軍、ベルスクリオ軍の大将についてだ
大将の名は、シーザー・アントニオ・ツェペリさんだ」

あれ、と思う
何故敵なのにさん付けなのか

エリー「クリスさん、なぜさんを付けているんですか?」
クリス「少しだけ脱線しようか。
なぜ、さんを付けて呼んでいるのか
教えてあげるよ」


そして、クリスは語り始めた



クリス「……実は私はシーザーさんの父、マリオさんの弟子として【波紋】の修行をしてきた」

そう言ってから、クリスは懐からトランプを取り出した。
そして、【波紋】を流し始める。

エリー「…朝のトランプが変だったのは」
クリス「私が流した【波紋】を帯びたトランプ、一般人には見分けることができないが…、まぁ、君を一般人とは思っていなかったから」

エリーは、大体予想が付いていたが、聞きたかった事を聞いた。

エリー「あのー。えっ、とー……
もしも私が一般人だったらどうなってたんでしょうかー、なんて…?」
クリス「…え?勿論今頃緊急搬送されて亡くなっていただろうけど…?」

首を少し傾げながら、「なにか問題でも?」と、いうようにたんたんと語る。
すかさず、ツッコミをいれる。

エリー「わっ、私一般人じゃなくて良かったってたった今初めて心の底から思いました!!」

クリス「まぁ、話を戻そう」
エリー「うぇっ、あっ、えっはい」

クリス「そして、ジョセフも【波紋】を使える」
ジョセフ「そう、僕ちんも使えるんだぜ?
そんで、シーザーも【波紋】を使える
かなぁリ厄介なモンだ、あいつの【波紋】は」

クリス「私の方が自由自在に操れる様になった
だが、マリオさんは私に言った

「私の息子が、もうそろそろ君を追い抜く。追い抜かれる前にアルフェリオ軍の女軍士の二等兵と会うんだ。君は1人を好むようだがその二等兵とは共にいてくれ。
きっと、その二等兵がこの戦争を…
息子と共に終わらせてくれるだろう」と
そう私に告げた翌日、マリオさんは行方不明になった
シーザーさんが私の技術を追い抜く前に君と、エリーと接触したかったが……」
ジョセフ「残念なことに、クリスを追い抜いちまったってことか
その後にオメェさんが配属したってことねン」

クリス「…そういうこと。だから事態は急展開なんだよ
このままではきっと、あちらの軍が有利になるかもしれない」

エリー「そう、ですか……
でも何故、私がその、シーザーさん?と共に戦争を終わらすのですか?」

クリス「それは、私もよく分からない

ただ……」
エリー「ただ…?」


クリスは口を開きかけたが、すぐに閉じ言うのをやめた。
そして立ち上がり、出入口の扉の前に立ち、

クリス「話は一旦終わり、もうそろそろ訓練の時間のはずだから
それじゃあ、また部屋でね」


そう言ってから部屋から出ていった。

ミツキ「なんだか、まだなにか隠し持ってそう」
エリー「そうですね、まだなにか…」
ジョセフ「アイツは謎が多すぎるんだ、まっ。俺は色々知ってるけどねぇー
あ、教えないぜ?」

ミツキ「結構。」
ジョセフ「この軍の女はつめてぇ奴ばっかしだなぁオイ」


目を細め、扉をじっと見つめるエリーだった。


第6戦 end