二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 恋哀戦争 ( No.8 )
日時: 2015/11/10 21:49
名前: 美奏良 (ID: MGziJzKY)

第3戦


ヨハネ「きっと、いいや…確実に」



ヨハネ「エリーだと」


当たり前だと言うような風に言ってくる
ヨハネはシーザーを真っ直ぐ見つめながら説明しはじめた

ヨハネ「私の昔の話になりますが……
彼女、エリー…、エリー・リヴァーソンは私と親友でした
お互い趣味が似ていて、仲が良く喧嘩をする事はありませんでした
ですが三年前に………」

その先言おうとしたのだろう、だがヨハネは俯く
親友と離れてしまった、しかも親友は相手軍
この戦争は罪も無い2人を引き剥がしてしまったのだ
彼女はここから先の言葉を言ったら泣いてしまう気がして、言う事ができない

シーザー「……戦争が始まり、離れ離れになってしまった……と」
ヨハネ「………はいっ…」

弱々しい返事が聞こえた後、床にひと雫の涙がぽたりと落ちる
涙を流すほどこの別れは辛いだろう
仲の良い人物と敵同士
殺し合わなければならない関係

シーザー(何としてでもこの戦争を終わらせなければ……)
無関係の人たちまでを引き剥がしてしまう

ヨハネ「ごめ…なさい……、すぐに収まりますからっ…」
手で溢れ出す涙を懸命に拭う
シーザーはヨハネを反射的に抱き寄せ、優しく頭を撫でながら言う


シーザー「必ず、君達の関係を取り戻してみせる
約束する。だからその涙をとめてくれないか?」


そう言った後、ヨハネは顔を上げる
ズビッと鼻をすすった後、言った

ヨハネ「……貴方はこんな時までキザなんですね…」
シーザー「うっ…、普通に言ったつもりだったんだが……」
少し胸にチクリときたシーザーであった


……………………………………………
……………………
………


エリー「どうしましょう…!!あぁあぁぁぁあ!!」

翌日
自室でエリーは嘆いていた
なにせ改良前の仮面だったため割れやすかった
そして、割れてしまい見られてしまった
エリー「もうダメです……!!」
そう言っていると

?「まったく、いつまも嘆いてちゃダメじゃない!」
エリー「ふぇ?」

後ろから声が聞こえる
間の抜けた声を出しながら振り返ると、同僚の

エリー「…ミツキさん!」
ミツキがいた

ミツキ「エリーはこの軍にとって必要不可欠なんだから!
て、いうか貢献してるのエリーとあたしぐらいじゃないの?!
先輩は先輩でエリーより技術が下だって分かった時には手の平を返したみたいに!!」
エリー「ま、まぁまぁ…」

少々怒り気味のミツキをなだめるエリー


ミツキ・ヴィバーチェ
性別女、エリーと同じく年齢19
学習能力が人一倍高く、相手の技を見るだけでコピーすることができる
仲間思いの人物だ
エリーと同じ部屋を使っているルームメイトでもある
お互い信頼しあっていて、助け合いながら生活してきた

エリー「で、でも相手に顔見られてしまいましたしっ…」
ミツキ「関係ないよ!というかエリーは血ぃ流し過ぎたんだから起き上がっちゃだめじゃんか!ハイ寝る寝るっ!」

エリー「あっ、そう言えば…」クラッ

そうだった、という前に視界が霞み、フラッとする
すかさずミツキがエリーを支え、寝かせる

ミツキ「だから言ったじゃないのー!危ないなぁ…」
エリー「あ、ありがとうございます……」

先日の戦いで透明化を見破られ見事に吹き飛ばされたエリー
頭から血は流れ、右腕を打撲、左足首は捻ってしまい赤く腫れてしまっていた
暫く、戦闘は無理だ
離脱した直後、貧血により倒れたエリーを他の軍士が見つけすぐに医療ルームへいき治療してもらった
その為、今は貧血と右腕、左足首の痛みに悩まされているのである

エリー「そう言えばミツキさん、」
ミツキ「エリー、ミツキでいいってばぁ」
エリー「呼び捨ては苦手なり……」
ミツキ「そういう風に言うとこ好きよン」

苦笑いしながら一応感謝する

エリー「あ、ありがとうございます…」
ミツキ「いえいえー」


ミツキはハッとした途端、聞いてきた

ミツキ「エリーは、顔みられちゃったんだよね?」
エリー「はい、もしかしたらそろそろ私について調べ始めると思います
この軍も隠しきれなかったり…するかも、しれません……」
ミツキ「そっ、か……」

そうミツキが言った後、しばしの沈黙が流れた
エリーはミツキの顔色を伺いながら話を切り出そうと必死に考えた

第3戦 end