二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【視点小説】クリスタルの物語2【参加者募集中】 ( No.877 )
日時: 2016/05/14 19:53
名前: 涼月 ◆eVf1G29mRc (ID: /48JlrDe)
参照: 兄のE-5突破を喜べない

瑞雲師弟組闇堕ちネタ。

【もしも私が深海棲艦になっちゃったら 1】

「ねえ師匠、もしもの話なんですけど──」
いつものように唐突に。
君はそう言っていた。
その声を、私はよく覚えている。

君が沈んだ日の事もよく覚えている。

『まあ、いつかは……死ぬことだってわかってたし』
『ルイ、おい!帰るって決めただろ!』
『大丈夫……行って、行って』
『嫌だ……離さない……』
『日向さんっ!これ以上は危険!レ級が来てる!』





「日向さん!」
「む」
後輩の声で我に返る。
「大丈夫?もうそろそろ主力艦隊しゅりょくかんたいよ」
千代田ちよだが落ち着いた声で話し掛けてくる。
「ああ、大丈夫だ」
那珂なかちゃん先頭ー!索敵さくてき開始ー♪」
「こら!1人で勝手に突っ込まないの!」
那珂と川内せんだいの声を聞く。
……ああ、やはり夢じゃないか。
「本当に大丈夫なの?」
「ん、ああ」
「……本当に?」
「…………ああ」
千代田は、顔を伏せた。
と、次の瞬間。
「ねえ那珂!?あれやばくない!?」
「う、うん……」
二人の声。
「どうした?」
私は落ち着いた声でそう言った。
「「深海凄姫しんかいせいき!!」」
姫……だと?
それを聞いた千代田は、すぐさま対応を出す。
「他は?」
「PT小鬼ぴーてぃーこおにが結構いる。それに……ソ級のflagship(フラッグシップ)!」
「ううん……そうだな。二人はユウマ提督に連絡を入れて!可能なら救援要請も!」
「「御意!!」」
「私は先に敵艦隊と交戦してくる!」
「待て千代田!私も行く!」
千代田に着いていくようにして、敵艦隊に近づく。

深海凄姫は──最初は中間棲姫ちゅうかんせいきのような殻に入っていた。
潜水棲姫せんすいせいきだと思った、が。
その姿は軽巡棲姫けいじゅんせいきに似た、目元が黒い……
『──私、いつか師匠みたいになりたいなぁ』
そう言っていた“あいつ”だった。