二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第一章「夜明けの決闘」戦闘編-終 ( No.28 )
- 日時: 2016/03/05 21:06
- 名前: 鳳凰 (ID: Fhb4zUz0)
マルセンがこの世から去る前……。
別な局面にて。
「……貴方達ですか。ミクシラさんの剣を奪ったのは…」
ミクシラと攻陣を組んでいるアルスの視線の先には二人の蛮族がいる。
左側にいるのは蛮族の頭領だろう。右は参謀といったところか。
と、右の者がアルスを指差し口を開く
「おっと、お互い正々堂々と殺し合うわけだ。人生の最後ぐらい、名を名乗りやがれ」
「アルスです」
「俺はリザックだ。この剣を返して欲しければ勝ってからな。」
リザックは剣を後ろに放り投げる。そして、ミクシラに指を指す。
ミクシラは指を指されたので自分の名を名乗る。
「私はミクシラ。この戦いに勝ってリンの仇を討つ。」
左の頭も名を名乗る。
「………俺はハバル。正々堂々と戦おう。」
アルスは深呼吸をした後「お手合わせ…お願いします。」
と、言って、地を駆けた。アルスの剣がリザックに当たる寸前でハバルがかばった。
「アルス様。相手は防陣を使うようですね。お気を付けて。」
アルスの攻撃に続いてミクシラの槍による刺突。
ミクシラは槍の攻撃が得意で王国で開かれた槍だけの大会で一位を取るほどだ。
さすがにこの刺突は避けられなかったかリザックの腹部に攻撃が命中。
「……なかなか………やりおるな」
「褒めなくても結構です。蛮族のくせに正々堂々と戦っている貴方達の方が賞賛に値します。」
その時、ガサガサと茂みが揺れた。
「その女の首もらったぁあああああああああ」
「しまっ…」
その刹那だった。
「正々堂々と戦うって言っておいて……伏兵は卑怯じゃないですか!!!!!」
怒りに満ちた修道女が伏兵の蛮族に突進して吹っ飛ばす。
「リンさん!?マルセンさんのところにいたはずでは!?」
アルスは目をぱちくりしながらリンを見る。
「そんなこと気にしないでくださいっ!!私は何も役に立たないのが嫌なだけですっ!!!」
リンの怒りモードが止まらないままアルスは話しかけられている。
怒りモードが止まらない限り、普段の会話でさえ怒ったような感じで話しかけられてしまうことだろう。
しかし、別な意味の怒りがリザックにぶつかる。
「正々堂々の勝負と言ったはずだぞ。何故、余計な手を出させた。」
「ひっひいっっっっっっ!?」
リザックの首をハバルが吹っ飛ばす。
同時にその斧を伏兵だった蛮族に思いっきり投げる。
豪快に投げ終えると胡座をかいて無防備な状態でアルス達に向けて言う。
「ちっ………約束を破るやつは嫌いだ。結局、戦える奴が俺だけだし、お前達の勝ちだ。俺を殺すなり拷問するなり好きにしてくれ。そして、駄目な部下を従えていた俺に罰を与えてくれないか。頼む。」
はぁ…と溜め息を突きながら、死を覚悟するかのように視線を地に向ける
しかし、アルスの答えはすぐに出ていた
「分かりました。では、僕のために力を貸していただけないでしょうか?」
「仲間になってくれと頼むのか。……まぁ。良い。飯代が増えるかもしれないし迷惑かけちまうかもしれないが俺でよけりゃ連れていってくれ。好きなときに見捨てても構わんからな。」
「いいえ。見捨てなんかしませんよ。ハバルさん。」
「けっ…めんどくさい野郎だぜ。」
ハバルはアルス達の背後を武器こそ持ったものの背中に担いでついていく。
道中、ミクシラは剣を取り戻し、鞘に納める。
リンはハバルとアルス。ミクシラの体力を回復させた後、同行を開始する。
アルスが向かう先はマルセンの待機場所である。
移動途中、マシラとエージュとも合流する。
……………?
どこを探してもマルセンの姿はない。
「マルセンさんっ。どこにいますかっ!!」
……………。
結局、マルセンの姿は見つからなかった。
が。しかし……………。
全員が見つけたもの。それは…………
軍隊長のみに授けられる腕章だった。
つまり、マルセンは死んだ。もしくは、行方が分からなくなったかのどちらということになった。
「マルセンさん…」
「マルセン殿っ……」
「なんで…」
「嘘だって言ってくださいよっ…」
みんな口々にマルセンに対して嘆きと苦しさを吐き出すのだった。
……………この村の中央に大樹があります。そこに亡骸はないですが墓を作ってくれないでしょうか。
そんな声が聞こえた。
素朴ながらも安らかに眠ってくれるように祈りながら墓を作る。
そして戦いが終わり、生き残った残りの兵士は簡易的な追悼の儀に参加する。
この時、既に日の出を迎え、墓の背後を灼熱色で染めていた。
対蛮族戦。
50対60での戦闘の結果…。
48名生存での完全勝利となった。
しかし、完全勝利とは言えども本当の勝利とは言えなかった。
軍隊長マルセン。
彼の死を悼まないものなどいないだろう。
アルス達は王都に向かって移動を開始した。
悔しさと悲しさで溢れた沢山の涙を地に降り注ぎながら……。
続く
(次回からエピローグ編に入ります。あと、お知らせですが第三章と第四章でのオリキャラ募集も実施することになりました。みんなで作るファイアーエムブレム企画です。是非、参加をお待ちしております。ではでは)
