二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第一章「夜明けの決闘」エピローグ-2 ( No.32 )
日時: 2015/12/09 00:00
名前: 鳳凰 (ID: 5yPWEfIJ)


のぼせてしまったアルスは軽装に着替えさせられた姿で自室のベッドに居た。
ちなみに、このベッドは幅2メートル、奥行き4メートルのダブルベッドだ。
亡き母と母を追うようにして死んだ父のような仲の良い夫婦になっても使えるようにと特注で作ってもらったものだ。

そのベッドから起き上がろうとすると左には先程、浴場で会った修道女がいた。もちろん、修道服ではなく軽装を着用しているが。

「具合はどうですか?アルス様。」
「大丈夫ですよ。あの浴場で何が起きてこうなったかは分かりませんけど…」
「そうですか……。それなら、良かったです。」
顔を綻ばせる彼女にあることを聞いてみることにした。
「少し、聞きたいことがあるんですが…リンさんは僕が例え、王族じゃなかったとしてもついてきましたか?」
そう言うと、左手の人差し指を顎に当てて少し考える振りをするが、答えは即答だった。

「そうですねぇ……私ならついていきますね。私に対しても皆に対しても優しいアルス様ならきっと皆だけではなく私も守ってくれると思うんです。そんな素敵な方ってなかなかいませんよね。」
「そ、そうですか?そういってくれると少し……嬉しいです。」

部下から信頼されて少し嬉しいアルスは思わず笑ってしまう。

すると、そこへ…ミクシラがやってきた。
「あ。居た居たーっ。アルス様っ。リンっ。夕食できたから食べましょう。」

「はい」
二人はそう答えるとミクシラについていった。


エージュは戦術を高めるために文献、資料を見てから。
マシラはもう一頑張りしてから。

彼らは夕食を食べるそうだ。



つまり、ミクシラとリン。美女二人と一緒に食事をすることになったわけだ。

本来ならこの時、紳士達がこの光景を見たら羨ましがるような状況だがアルスは違った。


女性の扱い方に不得手なのである。
ミクシラの作る料理はうまかった。
少なくとも、食事係の作る料理よりもうまい。(そう言うと食事係の人が悲しむのでその人たちの前では言えない)

が、この状況に慣れず緊張している。
あまりの緊張ゆえに今までメインデイッシュを食べるのに使ったフォークが握られたまま震えている。

「アルス様?フォークが先程から止まってらっしゃいますが…やはり熱でもっ!?」
「それ、本当ですかっ!?うわーん。どうしよう……変なものでも混ざってなんかしてないかな。」
「二人とも落ち着いて…!その………二人がび……………美人過ぎて……なんというか……その……………女性の扱いになれていないんです。」

アルスは顔が赤くなり思わず顔を下に向けてしまう。

「そうなんですか……」
とリン。
「意外でしたね。アルス様の弱点…。」
と、続けてミクシラ。

「ご、ごめんなさい。悪いこと言ったかもしれません…」
アルスは赤面のまま二人に言う。

「でも、私達のことを美人だと思ってくれてるなんて嬉しいです。」
「そうですよーっ。私なんて今までの誉め言葉が『強い』だったんです。女としての喜びを与えてくれたのはアルス様だけです。」

二人にそう言われると、いっそう恥ずかしくなってしまった。



続く


(第一章のエピローグ編は次かその次で終わる予定です。)