二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第二章「旅の始まり」プロローグ ( No.34 )
日時: 2015/12/16 23:36
名前: 鳳凰 (ID: Zc2CczYF)


「…誰ですか…?」
「ワタシハアナタヲツヨクスルナニカ。アナタガツヨクナリタイト、ココロカラネガッタカラアラワレタノデス」
何かにそれは違うと言わんばかりに首を横に振るアルス。
「僕はそんなことを望んでなんかいない!僕は強いわけではないけれど、一人の力で強くなっていきたいんだ。」
「フフッ…オモシロイコデスネ。キライジャアリマセン……シカシ、コノカラダニワタシガソンザイスルイジョウ……ワタシカラハ、ハナレラレナイトオモッテクダサイ。」
何かはそう言うとアルスに近づこうと前進をし始めた。
アルスは怖くなって摺り足で後ろに下がる。が、遂に壁に背中をぶつけた。
「い………嫌だっ!!来ないでください!!」
何かが口を開き、噛みつこうとしている。
もう、逃げられない。










「っ……………」









ガサッ
目の前には白地の天井。
覆っているのは羽毛シーツ……
アルスは今、自分は自室のベッドの上にいるらしいと理解する。

「な、なんだったんでしょう……あれは……」
どうやら、悪夢を見ていたようだ。
悪夢を見ているうちに夜が明け、町が少しずつ活気づく時間になっていたのだ。
「まさか……ですけど………」

すぐに王族服に着替え、紅茶を淹れる。
アルスの好みなストレートでいただこうとした刹那…
扉がいきなり開いたので軽く吹いた。
「アルス様っおっはよーございますっ」
「ぐっ!?」
「あ、ごめんなさいっ!!いきなりノックもせずに入ってきてしまって…」「」
「び、びっくりしましたよ…ミクシラさん。」

顔の前で両手を合わせて申し訳なさそうに許しを乞うミクシラだったがアルスは乞わなくても許していた。

「えと、用件はですね。この後すぐ、町に行って鎮魂の儀をとりおこなう予定らしいです。その前に朝食にしませんかってことなんですよ。」
「そうだったんですね。じゃあ、行きましょうか。」


そう言ってアルスはミクシラについていくことにしたのだった。


(更新、遅くなってすみません。)