二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第一章「夜明けの決闘」プロローグ-2 ( No.4 )
日時: 2015/12/06 19:57
名前: 鳳凰 (ID: 5yPWEfIJ)

話は再びナバリアス王国王都の中庭に戻る。

「ふっ……はあっ!!せいっ!!」
バコーン……バコーン……と木刀同士がぶつかり合い中庭の壁に響きわたっている。今、僕の目の前にいるのは老騎士マルセンだ。
彼は父の昔からの友人でナバリアス王国の軍の軍隊長だ。
今日のような休日は彼に稽古をつけてもらってるのだが………





やっぱりまだ、勝てないや……。


僕の振り降ろした剣が彼の木刀によって弾かれ空を舞う。

空を舞った剣は静かに地面へと突き刺さる……。

「アルス様。強くなりましたな。前より強くなられてますことを私は嬉しく思いますぞ」
「マルセンさん。様なんてつけなくたって良いって言ってるじゃないですか。僕なんかよりずっと歳は上ですし。なんか…その……申し訳ないというか………」

マルセンは肩までぐらいの長さがある髭を手でしゃくりながら言う。

「ほっほっほ……ですが、あなたは王族ですぞ。王族の方々に対してそんなご無礼なことは出来ませぬ。」
「……ところで、マルセンさん。ひとつお聞きして良いでしょうか。最近、王都の周りの集落が壊滅していると聞いたのですが……本当ですか?」

「はい。アルス様の仰るとおりでございます。壊滅した村には大勢の民がいたそうで…全員、殺されたとのことです。赤ん坊ですら殺されました。」

「……っ………それは酷いな………」

話をしながら自分の木刀を拾おうとしていたその時……。

「マルセン隊長!!!」
「どうした………………!?何、それは本当か?」

彼の方を見ると部下らしい兵士がマルセンに報告をしているらしい。
彼が眉を下げる様子を見て、それは何か不幸なことでもあったに違いないと
理解した。報告が終えた部下が去るとマルセンがこちらの方に向かって歩いてくる…。

「アルス様。私は戦いにいかなければならなくなりました。その地までは少なくとも夜を越さないと着きませぬ。申し訳ございま……」
「謝らなくても良いですよ。マルセンさん。剣術の練習は一人でも出来ますし相手をしてくれただけでも十分に嬉しいです。それよりも……」

「僕を連れていってくれませんか?その戦場に。」
マルセンは驚いた顔をして僕に言う。
「なりませんぞ。ここであなたの身分が知れたらどうするんです?あなたはいないことになってるんですぞ。」
「分かっています。しかし、僕もこの城だけでなく周りの世界を見てみたい。そして、平和という言葉についてもっと知りたいのです。」

「ぬ、ぬぅ………。分かりました。しかし、イルネフ王に知られることのないようにしてください。それと、一人で行動し過ぎると死の危険性もあります。くれぐれも用心してください。」

僕はマルセンについていくことにした。
戦場とは何か。平和とは何かを知るために…。









ところ変わってどこかの地にて……。

「私は………ここで……負けるわけになど………っ」
…イルネフ王は誰かと戦っていた。
口からや切られた傷から生ぬるい深紅の血を流している。

「………イルネフ王。お前はここで死ぬのだ。後継ぎがいない以上、王国は私のものだ。」
「くっ…………」

辺りにはペガサスナイト系やドラゴンナイト系の者らの相棒の息絶えた躰がそのまま存在し続けている。

イルネフ王の兵力は20万もあったのに
対する敵は1人だけ。

これだけの力はいったいどうやって手にいれたものだろうか。
イルネフの幼少時代聞いたことのある。邪竜ギムレーに勝るような、この力。
禍々しいオーラを放つ。この邪念。
そして、全ての生き物にもない素早い光をも超した速さ。

イルネフ王は羨ましいような悔しいような思いをしながら生涯をこの地で終えることとなる。

イルネフ軍もといナバリアス軍
生存者0。
死亡者20万。全員死亡

惨劇といえないような非常に大きな人数の損失となった。

「………炎の紋章……ファイアーエムブレムがない……か……。まぁ、良い。そんな紋章などなくとも…私は強くなれる。…この剣もらうぞ……」

息絶えたイルネフの持っていた剣「神剣ファルシオン」を取ると何者かは進軍はせず自分の還る場所へと去っていた。

この時、アルスは気づいていなかった。

父の死とこの後、父と彼の軍隊を殺した何者かとの戦いで何かを失うことを…
行方が分からなくなっていた炎の紋章が再び現れることを……

彼が今、向かうべきは戦場だ。
集落を壊滅させつつある蛮族と戦うために。

続く


(次回から第一章「夜明けの決闘」が始まります。オリジナルキャラクターを今、募集していますので皆さんの応募大変お待ちしております。感想とかつけていただくと幸いです。では。)



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