二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第二章「旅の始まり」プロローグ-2 ( No.42 )
日時: 2016/07/15 23:00
名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)


「父様……。」

城の自室からアルスは城のすぐ近くの広場を見下ろす。見下ろすと沢山の国民と国民達の捧げた花束に囲まれながら存在する大きな棺が見えた…。

恐らく、父はその棺に入っているのだろう。そう確信したアルスは今、丁度朝食を済ませたばかりだった…。

その時、自室の扉が開いた。
「アルス様……。そろそろ時間らしいですよ…。」
現れたのは修道服を着たリンだった。

「ああ…。ごめんなさい…。今から行きますね。」
「はい…。あ。そういえば…。アルス様にこちらを渡して欲しいと近くのメイドさんが言っていました…。」

そういうと、リンは手に持っていた首飾りをアルスの手に渡す。渡した彼女は「では」と言って退室していった。

「………?何だろう…。これ……。」

カシャンジャラジャラ…。

金属音が首に着ける時に金属同士が擦れあって鳴る……。


そしてその…刹那………。

「………っくっ……。」
突然、頭を両手で抑え始めた…。
今までに感じたことのない頭痛だ。しかし、頭痛にしてはおかしな症状があり、胸の辺りもジクジクと痛みを増していく……。


「痛……っ……いぃ…」
視界がどんどん揺れていってついに…。



…………暗転した。
暗転どころではない。世界が180度傾いたような気までした……。

ただ、どこからか自分に誰かがまた話しかけてくるだけ……。












『サァ。メザメヨ……。アルスの【ソウル】ヨ……。その【ソウル】ヲ………ツカイコナセ』





プロローグ 終