二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第二章「旅の始まり」戦闘前 前編 ( No.47 )
- 日時: 2016/08/09 20:24
- 名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)
しばらくすると、彼の躰の中に存在した痛みは消えていた…。
重たく、躰を深くまで抉った一撃のようなあの痛みが…。
彼はしばらく喘ぎ、苦しんだ後に呟いた…。
「何なのだろうか…。あの幻影は…。」
その時、城前から大きな金の音が聞こえてくる。
………鎮魂の金である。
アルスの大切な父を弔う…金の音。
彼は一度、軽く眼を閉ざし呼吸をすると自室から城の外へと出れる隠し階段を降りて城の外へと向かった……。
その頃……。
男二人は部下を従えて惨劇を起こす準備を終えていたばかりだった。
「さぁて…。たっぷりと金品やら命やらいただいていきますかね…。」
「そうですねぇ……。ケヒヒヒ…。あ。そう言えば、こいつはどうします…?」
「ああ。そいつか。そいつの躰は奴隷用にでもとっとけ。それまた金になるからな…。」
「承知しました。」
怪しげな軍団の頭2名は話し合いを終えると部下に合図を送るためにその場から移動を開始する…。彼らがいるのはナバリアス王国内の平穏な市街地…。
警備兵の警備を上手くすり抜けて街の中へと軍団を侵入させた。
その時、財布を探していた女剣士ヌコラに悪事の準備を見られヌコラを卑怯な手を使って背後から捕まえたのだ。
「この縄をほどけ…!下等な人間共……。私をこの目に合わせた事……後に後悔するぞ」
ヌコラは移動を開始しようとした彼らに警告するように怒鳴る。
思いっきり唇を噛み締め、怒れる獅子のような表情で。
その表情を見た副将らしき男は驚きつつも語る。
「怖いねぇ。お嬢さん…。でも、秘密を知ったからには生かす訳にはいかないし…。でも、この方が殺さなくても良いと仰るから奴隷行き止まりなんだぞ…。」
「くっ……。」
「……。まぁ。大人しく、ここにいてくれよ?惨劇を終えたらすぐに戻って来てやるから」
主将が宥めるように彼女に言うとその牢屋へと通じる鍵を閉めて市街地へと向かった。
刻、既に迫れり。
アルスは鎮魂の儀式へと向かい……
軍団は惨劇へのカウントダウンを始めるかのように中心街へと走り始めた。
中編へと続く
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