二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第二章「旅の始まり」戦闘前 中編 ( No.48 )
日時: 2016/08/10 22:05
名前: 鳳凰 (ID: Y/EEdxYk)


更に刻を同じくして、中央街付近の路地にて…。
女に飢えた青年はいつもとは違う作戦で女を誘うつもりだった

「うーん……。どうしようねぇ…。昨晩はヌコラを誘えなかったしなぁ…。さぁ。心の中のマチエール。君ならどう攻める…?」

ポツリとそんな事を呟きつつ、中央街へと向かっていると、何やら走り始める軍団の片割れを目撃。
その男たちは皆、正装ではなく、軽装備やら何やらを装備していたのだった。

「なんで、走ってるんだろ…。それに…今日はこの国の王の鎮魂を祈る式典があるだけだってのに…。あんな戦闘服を着なくても良いよね…。もしかしたら………」

この時、青年は久しぶりに間違っていない決断をした…。

そう。後に女性の心を惑わすきっかけを作ったアルス軍に入るために…。
彼も中央街へ後を追うようにして歩かず、慎重に走った。
青銅の剣を片手に傭兵の彼は自分の力を王国軍に売り込みに行った…。






「彼奴らは無事にやっているだろうか。」


式典場にアルスよりもいち早く、到着していた皆の大盾ことマシラは故郷のカギロヒ村の友人や家族を心配していた。マシラの友人は皆、平和そうに暮らしている。
しかし、多くの子供を抱えている者が多く、一日一日の生活が非常に苦しいと風の便りで聞いたのだ。
また、鎮圧された蛮族の襲撃が起きた村の近くにある村だからか余計に心配になってくる。

そんな、若い頃の彼が思い付いたこと。
確かに思い立った時には友人達も若く、彼らの子供もいなかった。

だけど貧しい村だからこそ、誰かが襲う恐怖から護らなくてはならない。
誰かの希望の盾に。
誰かの安心の為の盾に。

残りの人生を村を護る為に捧げようと。

そう決意した。


伊達男兼盾男。それがマシラである。


そんなマシラの横に男の騎馬騎士エージュがやってきた。

「マシラさん。早いですね…。流石って感じです…。」

「ん。エージュか。早く来るのは当然だと俺は思うからな。それにアルス様の身に何かがあっては困るからな。先に来て監視をするのも良いことだろう?」

「…やっぱり憧れます。そんなマシラさんのこと。何か僕の父さんに似てるんです。騎士になるきっかけをくれた僕の父さんに。」

「そうだな。俺もエージュくらいの歳には尊敬していた人がいたからな。重装騎士になったのもエージュが言うように父さんの背中を見て憧れたのさ。」

ふっ…とマシラは過去を懐かしむように清々しく笑った。
エージュもまた、そんな逞しい彼の背中を誇りを持つようにして見つめていた。


その刹那。

「た、大変だぁ…。みんな。式典どころじゃないぞ!!逃げろ…!!」
一人の男を追うようにして沢山の住人たちが背後から遅いかかる災禍から逃げていた。
途端に式典場付近は混乱し、すっかり静けさを取り戻していた。

「エージュ。構えておけ…。まもなく戦闘が始まる。愛馬も連れてこい…!」
「はいっ!!」

彼は近くの馬小屋に向かい走る。マシラが長年の勘からしてエージュにそういうと言うことは何か軍団が襲いかかってきたということに間違いはない。

「ミクシラさんは大丈夫かな…?まさか寝坊とかしてないよね…。」

ミクシラさんの愛馬もいるかどうかも確認しなくてはなと尚更、走る早さを早めていく。


軍団が本格的に襲撃開始まであと僅か。



後編へと続く

(キャラクター募集をまだまだ受け付けています。誰かがアイデアをくれると作者は非常に助かります。どうかアイデアをお授けください。)