二次創作小説(映像)※倉庫ログ

0.あのひと しりませんか ? ( No.43 )
日時: 2016/01/13 18:24
名前: 灯焔 ◆/.5aaSlLPY (ID: u3utN8CQ)

どもです、灯焔です。
今までほっぽってすいません、本日からゆっくりこちらのほうも進めていきたいと思います。
オリジナルキャラについては出るころに出そうかと。


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———ねえ、こんな話を聞いたことはあるかい?


『多元の作者』と言われた少女が消えた、って話。


そうそう、赤メガネに黒い衣装を着た彼女だよ。


彼女、消えた原因が不明なんだけどさ…。それに関係するかは分からないんだけどさ…。





『ダークマター』。あの世界に出没してるらしいよ。









———そんな話を元の世界の仲間から聞いたのはいつの話だっただろうか。
真実か否か、良く分からないその情報を鵜呑みにしてやってきた自分も自分なのだろうが、こちらにやって来てからというもの全くというほど情報が舞い込んでこない。
はぁ…。ため息交じりに少年はカフェオレを啜った。


「本当にこっちの世界にダークマターが出没しているのか?音無沙汰全くないんだけど」
「本当かどうかは別として噂が聞こえてくる、ということは見たという奴もいるのではないか?そいつを否定するのもどうかと思うが…」
「お前は疑うことを知れ純粋松」
「それは褒めているのか?貶しているのか?オレにはさっぱりわからん」
「どっちでもないよカラ松。あー…何時になったら進展があるかねぇ」


そう言いながらまた少年はカフェオレを啜る。
彼の名前は『灯焔』。元の世界を創り出した『神』と呼ばれる人物に守護神として選ばれた、『四方神』のうちの一人である。その守護神と契約する為に彼は過去を否定した。自分の性別など要らないと守護神に明け渡したのだ。
そして、そんな彼の話に付き合っているのが『カラ松』。そう、あの世界的に有名な六つ子の1人。灯焔とほぼ同時期に飛ばされ、敵にボコボコにされていたところを灯焔に回収され一緒に行動することになった。六つ子の中でヒエラルキーは常に最下位、だが人一倍兄弟思いで優しい心を持つ青年なのだ。


そもそも2人がこの世界にやって来たのには理由がある。


『ダークマター』


そいつが多元の世界に現れ、人々の心を食い荒らしているという噂を聞いたからだ。
ダークマターとは何か?元々は灯焔の世界で『のみ』発生していた『生命体』のようなものである。
人々の心の中には『ココロネ』という魂のようなものがある。イメージしにくいのならば、某ハートをキャッチするプリキュアの『こころの花』をイメージしてくれれば分かりやすいだろう。ココロネはその人となりを表す。純粋なほど美しく、穢れるほどに醜い。
それを喰らい人間を空っぽにしてしまうのが『ダークマター』。つまりは人類の敵ということなのである。危険な存在を多元の世界に蔓延らせてはならない。その思いを背負って2人はやって来たのである。


……だが、やって来たはいいものの収穫が全然ない。ダークマターが現れたという情報も来ない。
『本当に来ているのだろうか…』そんな考えも彼の中に渦巻いていたのだ。


「あー何か小さな手掛かりでもあればいいんだけどー」


灯焔がそう呟いた、その時であった。
2人がいる部屋の扉を大きくたたく音が聞こえて来た。今は朝の9時。事務所が開くのはあと30分後だぞ…?
そう思いながら彼が扉を開ける。すると——————










『助けてくれ!!!液体のような奴が町の奴らを飲み込み始めてるんだ!!!』










「……噂をしたらなんとやら?」
「灯焔。確かめに行くのか?」
「あったりまえでしょー?早く準備しろ。出かけるぞ」
「……承知した」



———来たか。
彼らは期待と不安を胸に秘めたまま男の助けを受けることにしたのだった。