二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【視点小説】歪んだ世界【参加者大募集中なのだよ!】 ( No.45 )
- 日時: 2016/01/18 21:16
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: ouuVQhrA)
神域道中。伊那谷は何故、サガラギへ会いにシルターンへ来たのか…その理由を語った。
「【紅葉の御前】が行方不明に?」
「そうだ。【多元の作者】とも呼ばれてるが…私達的には御前の方がしっくり来るんでな。そう呼んでる」
「……そのお方の行方についてなら流石の拙者も分かりませぬ。お役に立てず、申し訳ない」
「いや、いいんだ。ただそっちでも情報を集めて欲しい…人手が足りねーんだ。頼めるか?」
「あい分りました。拙者でよければ力になります」
「助かる」
そう会話を交わし終えて一同は屋敷へとたどり着く。割と質素だが、作りは立派な屋敷。庭園の小川も穏やかに流れている。
そして、案内された部屋には竜の角を持つ中性的な人物が凛とした姿勢で座っていた。
「サガラギさん、外はどうでしたか?」
「ああ、龍神達が友人を間違えて攻撃していただけでした…ミーヴァ殿、こちらはイスルギ殿です」
「知ってる。久しぶり、イスルギさん」
「!おお、友人とはミルヴァーナ殿の事でしたか。察するに、その姿になったのは久しぶりのご様子で…」
「ああ。魔力運用がちょいとなー…いつものようにはいかないんだよ」
ミルヴァーナとしての姿はサプレスの性質に近い。サプレスの住民は皆、実体が無く、リィンバウムに召喚される際には魔力で肉体を構成する。だが、魔力で構成された肉体は消耗が激しいため、長時間の実体化は難しいとされている。その為、彼らは昼間に休息をとり、魔力の満ちる月が出る夜間に活動する事が多い。
余談だが、伊那谷は伊那谷ユウナとしての姿ではこの方法を応用して魔力と自身の魂を利用した特殊な魂殻で肉体を得ている…簡潔に言うと、伊那谷には生きた人間のような肉体がないのだ。だからこそ、他の別理者と比べて肉体の再生に莫大な時間がかかるのだが。
「伊那谷ユウナの魂と魔力で作った肉体維持は色々と複雑で難しいが、ミルヴァーナとしての魔力だけの肉体ってのもこれはこれで大変なんだよなー。まあ、普通のサプレスの霊住民とは違って、昼間も行動と力の行使は出来るがな」
「大変だね、ますたー」
「さて、と。ミーヴァ殿とその従者方、こちらにお掛け下さい!」
サガラギがわざわざ用意した座布団に和束兄妹は座る。伊那谷はというとフラフープサイズの天使の輪を少し大きくして空中に浮かんだままブランコに座るように座った。曰く、こっちがいいそうだ。
「そいやイスルギさん、数年前に娘さんが失踪したそうだが…あれからどうなった?」
「ああ、その事なら私の眷属に探させています。彼は次期族長となる若者でして…非常に優秀ですよ」
「そうかい。いつか会ってみたいもんだねぇ」
始祖であるイスルギが褒めるなら尚更だ。そしてイスルギはそういえば、と何かを思い出したかのように言った。
「彼は望んでいました。幼馴染である従者が呪いで苦しんでいる、助けて欲しいと」
「呪い、だぁ?」
「悪鬼の呪いです。ですがあの呪いは完全に消えはしませんが、彼の想う心次第では呪いの悪意は弱まり、力となるもの。それに彼が気づけば良いのですが」
「ああ…成る程ね、ありきたりだわ」
だが何故、悪鬼の呪いがその想いの力で弱まるのだろうか…?と伊那谷は疑問に思ったが、すぐにお茶と共に言葉を飲み込んだのであった。
「それでミーヴァ殿。他の始竜へ会いに行くので?」
「ああ。少なくともシューベルト…ベルには会いに行くケド?」
「それなら…マキナ殿はやめた方がよいかと」
マキナとは機界ロレイラルの始竜、『械始竜』マキナガルナの事だ。伊那谷…ミルヴァーナはある出来事もあって彼女が大の苦手かつ嫌悪対象だ。そんな彼女の事を思い出し、多少気分が悪くなりながらも伊那谷は何で?と聞いた。
「実は、隣界だからこそ分かるのですが…最近、彼女の機嫌が悪いのか外の次元にある魔力が震えているんです。一応、用心した方が良いかと」
「そうか…忠告、ありがと」
伊那谷はそう言って和束兄妹に「ちょっと先に行ってろ」と追い出した。そして…彼女の表情は緊張で固くなった。
「…本題、いいか」
「私も出て行きましょうか?」
「じゃあ、先に行った二人と話でもしてくれよ。シルターンの重鎮であるアンタの話なんて貴重だからな…喜ぶだろうよ」
「恐れ多いです…では」
イスルギも続いて退出する。残ったのはサガラギと伊那谷だ。伊那谷は天使の輪から降り、座布団に楽な姿勢で座った。
「ーーー相変わらず、正座は苦手なのですね?」
「悪りィかよ…」
「いえいえ。意外な一面で可愛らしいではないですか。拙者は好きですよ」
「お前、私以外の女だったらときめいてるぜ」
伊那谷は一枚の写真を取り出し、サガラギに見せつけるーーーこの写真は、紅葉の館の監視カメラにぼんやりと映った謎の男の影であった。
「こいつは、生きていない筈なんだ。何故今更、しかも葉月さんのとこに…?」
「ミーヴァ殿の知り合いですか?拙者には何とも言えませんが」
「…なあサガラギ。私がこちら側に来て初めて会ったのはマキナだったな」
「ええ……って、まさか」
サガラギは、伊那谷が何を言いたいのか理解した。
ミルヴァーナがこちら側に来て初めて会ったのはマキナガルナ。マキナガルナも初めて会ったのはミルヴァーナだ。
だからこそ恐怖した。恐怖故に争い、傷ついた。
「こいつは…私がマキナと争って不時着した世界である【ルーンハイム】の住民。そして…私が愛してしまった男に違いない」
「かつて世界は色はつけども真っ新でした。あるようでないこの世界。それはただ、流されていくだけ。そんな中、四つの魂が四つの世界にたどり着く。そして世界は築かれ、壊され、創られた。四つの魂に四つの意思。この意味…分かるかね?」
ーーー分から、ない。理解など出来ない
「そうかい。いずれにせよ、君には僕の傀儡として仕事をしてもらう」
ーーーそう、なのか
「生者が立ち入れば消えるとされる霊界サプレス。その界の意思が欠けた今、ミルヴァーナの力は弱まりつつある。しかし、今でも十分強い事をお忘れなきよう」
ーーーミル、ヴァーナ…
「さて、今更ですが貴方に質問したい。貴方の名は?でなければ仲良くも仲好くもなれない」
ーーー俺は
「……名無し(ナナシ)だよ」
【近づく足音、きかざる事なく】
(さあさあ、はじめましょうよ)
(そして終わらせるのです。全てを)
☆
聞かざると着飾るをかけての備考でし。最近ショックだった事?霧島をようやく70にして改二にできる!と思ったら実際の改二改造練度は75だったという勘違いを犯してしまい…おい伊那さんや。それ加古と同じ過ちやってね?つーかそれ、ただの馬鹿じゃね?…涙出そうだわ、畜生。でもいいもんね、私には最近改二にした扶桑姉さんがいるもんね、ね!!…初春型有明、夕暮実装か由良改二を下さい
話を変えまして。やっと今回の大事なキーワード出ました。そう、ルーンハイム。そいつはサモンナイトシリーズに関係してますが、ナンバリングのやつじゃなくて外伝の舞台ですね。まあ詳しくはまた次回です。
それとツイッターにミルヴァーナの大まかなキャラデザ(下書き)を前にぶん投げたので見たい方はご自由に。
そしてサモンナイトspiralの外伝、すぱらじっ!のゲスト、質問募集中です。詳しくは後日書きますが、ギリギリトークで突っ走るのでよろしくお願いします
