二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【視点小説】歪んだ世界【参加者大募集中なのだよ!】 ( No.78 )
- 日時: 2016/04/05 19:45
- 名前: 伊那谷ユウナ (ID: PEk4EpeS)
「……で、何でこうなってんだ」
外に出てみれば、手合わせ中なのか兎のように飛び回る結とイスルギがいた。結はというと、コートを脱ぎ捨て、黒のタンクトップ一枚の状態になっているため、肌が目立っていた。そしてサガラギは嫌でも気づいた。
「ミーヴァ殿…彼の上半身、刺青のわりにはちと、やり過ぎなのでは?」
そう言ってサガラギは結の身体を指差す。彼の肌はほぼどす黒い何かに塗り潰されて肌色が見えない。どう考えても異常だ。
「あー、あれ?あれはまあ…仕事であんな風になったんたよ」
「なんと!」
「結が管理している【生死】ってのは割と面倒な役割でな?何せ唯一神に並ぶ別理者、冥帝が管理する領域世界【冥界】と全次元の大事な部分のひとつを担ってるんだ。生きとし生ける者、死に殉ずる者の闇は尋常じゃねぇ…その結果があの身体。刺青みたいなのは大木に絡みつく蔦のように全身、張り巡らされてるのさ」
死にはしないが、ほぼ毎日荒縄できつく締め付けるような痛みを受け入れる代償こそ、結が【生死】を創造する事を許された理由となっているのだ。
「まあその程度であいつの腕は鈍らんけど。現に、イスルギさんと召喚術無しで遊べてるし」
「確か、結殿はメイトルパ系統の召喚師なのでは?」
「ああ。だが意外とあいつ、肉弾戦も結構やるぜ?解だってあいつから戦いを教わったからな」
別理者になる以前から結は空手の師範代級の実力はあったと解から聞いたことがある伊那谷はまあ確かに言うだけの事はあると納得したものだ。技術の兄と剛健の妹ーーー手合わせした事がある伊那谷は対照的ながらも実力は本物だと断定出来、傍に置いているのだが。
「…ここまでですね。ありがとうございました」
「いいえ、こちらこそ」
伊那谷達の存在に気づいたのか、二人はぴたりと手合わせを止めた。
「お疲れさん。相変わらず見事だな」
「恐縮です」
「結殿の技術は目を見張るものがありますな。今度また手合わせをお願いしても?」
「ええ、構いませんよ」
息を切らず、汗をかかずに談笑する結とイスルギ。そんな中、慣れない人型へと変化したであろう龍神がやってきた。
「サガラギ様、失礼します」
「…どうかされたので?」
「神域入り口にサプレスの下級悪魔がいるようで…どうなさいますか?」
「…!」
そんな馬鹿な、と言葉を漏らすサガラギ。
基本的にエルゴの王が世界を隔てる結界を張ってからというもの、他の世界へ行くのは至難となっている。あのサプレスの悪魔王クラスでさえ魔力を多量に消費するか、滅多にいない相性の良い肉体に取り憑いて受肉する等といった数が少ない上デメリットが強い方法でしか界を渡る方法がない。
だが例外はいるにはいる。普通の道を歩くように界を渡り歩ける才能、といえば良いのだろうか?そういった力を持つ悪魔を少なくとも伊那谷は数人知っていた。
「…もしかしてそいつ、女の悪魔で露出がとんでもなかったりする?」
「!え、ええ…」
「うん、間違いない。あいつだな…すまないけど案内頼むわ」
☆
赤い帽子にジャケット、というのも特徴的だが、下半身は大きいベルトを巻きつけているだけーーーと傍目から見ればそういう風にしか見えない露出は最早恐怖の域に達していた。そんな女悪魔の名はルチル。彼女は戦闘力皆無なのだが、代わりに異世界を自由に行き来が可能というどの世界全体でも稀有な能力を持つ。
ルチルは普段、仕えている悪魔『強欲の貴婦人』に珍しいお宝を献上する為、悪魔商人として様々な世界を練り歩いているのだが…シルターンに来るとは一体、どうしたというのだろうか?
「あっ、やーっと来たね!?」
「やっぱりお前かルチル。どうした?」
ルチルは「ニシシッ!そうそう、そうなんだよ…」と何やら慌てた様子で鞄から紙切れに近い手紙を差し出す。伊那谷はそれを疑問に思わず開くと、筆記体に見覚えのあるサプレスの文字が書かれていた。
『先輩、マジやばいです、今すぐ帰ってきて下さいーーーサラヅル』
「…!?」
サラヅル。彼女は伊那谷の後輩的存在で、サプレスの始竜代理人だ。普段は淡々としている彼女がこんなに慌てているのは…何かあったのだろう。
「今、サプレスじゃあ天使と悪魔の争いがまた激化しててね。だけどそれ以上に複雑な事態になってるんだよねぇ…という訳でミルヴァーナ様。悪いけど、サプレスに戻って来てくれない?」
「そうか。なら、戻るしかないか…結、解。お前らは先にメイトルパへ行ってベルと話をしてくれ」
「「了解です」」
二人は空間を裂き、その割れ目へ入ってすぐに消えた。伊那谷はサガラギとイスルギに軽く会釈する。
「じゃ、またいつか」
「ええ。今度は茶会でも開いてのんびりとお話しましょうぞ」
こうして伊那谷はルチルと共にサプレスに向かって行ったのである。
【帰郷への語り草、もとい言い訳】
(で、お前は相変わらず詐欺商売で儲かってんの?ボロボロ?ボロ儲け?)
(ボロじゃないってば!?アタシは誠心誠意をモットーに商売を)
(…などと悪魔が供述しており)
(悪かったって!!)
☆
エクステーゼはプレイした事ないんだよなぁ…備考です。
つか久しぶりの更新ですね。なんか色々やばいっすね、うん(何がヤバイのかは言わない)
サモンナイトはナンバリングの他に外伝があるんすけど、私はXとツインエイジしかプレイしたことなくてですね…しかもどちらもDSだし、リィンバウムじゃねぇし。エクステーゼはプレステ2だった筈なんですけど本体持ってねーから出来ねーよという。で、今回出たルチルはそんなエクステーゼに出ています。4、5、6も出てますね。5、6には普通に出てきますけど、4だけは無限界廊の最奥まで行かないと無理なんすけどね…ああ、衣装は5から違います。つかマジでエクステーゼでの衣装はどうなってんだよ…U:X5巻ではあれでも超ミニなスカート履いてるらしいけども。とりあえず気になった人はルチルの画像見りゃ分かるよ!ありゃヤバイ、ヤバイよ!余談ですが、ルチルのCVはリリなののティアナ・ランスターと同じ人ですよ。
あとね、さらっと結が生死を扱うにあたっての話を入れてますけど、ありゃそんなに気にしなくてもいい設定です(えっ)つーかマジで設定集作らねーとなぁ。時和は公開してたけど諸事情で削除したなろう小説に本名出してたけども、和束兄妹らは本名とか出す日、なんて来るのかねぇ…?もういっそ、ここで出しちゃおうかしら…
とりあえず次回はサプレス。霊界です。幽霊とか天使とか悪魔とかいる世界。そしてミルヴァーナがサプレスのエルゴと共に造った世界です。その辺も語りつつも、こっからちょっと本格的に敵も出るかと。敵についてのヒントはサモンナイト6に出たアレです。では、次回な!!
