二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.2 )
日時: 2015/12/24 17:07
名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: 2CRfeSIt)

「まぁ、入りなさいよ」

「おう、お邪魔するんだぜ」

そういい、魔理沙はほうきから降り、博麗神社内部へ入っていった。

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「…へぇ〜、紫が」

「そうよ、面倒極まりないわ。でも受けちゃったからやるしかないわね」

あれから何分かした。
博麗神社の中、いつも霊夢の寝ている畳の部屋にて。
茶色の丸いちゃぶ台を挟むように、霊夢と魔理沙が対面している。
真ん中には醤油煎餅の入った器。
そして、端には茶飲みが二つ。霊夢と魔理沙のだろう。

少し驚いたように話すのは、さっきやって来た霧雨魔理沙。
如何にも面倒と言いたげな表情を浮かべるのは博麗霊夢。
魔理沙が来る前のことを話していたのだ。…愚痴混じりで。

「ただでさえ貧乏巫女なのにな」

今にも笑いそう…、訂正。今さっきクスっと笑った魔理沙に、少しムカッとくる。どうしてこうも魔理沙はこうなのだろう。

「そこは良いの!早苗からお金奪いとるし、咲夜から食料もらうし、妖夢から料理教えてもらうわよ」

「最初に被害にあう早苗が可哀想なんだぜ」

「事情説明すれば分かってくれるわよ、早苗だもの」

ちゃぶ台をバンっと叩き、力強く魔理沙を説得したところで落ち着く。苦笑いして、魔理沙はそういうが、友情に絶対的自信を持つ霊夢である。
その自信は何処から来ているのだ。


「う…、うぅん…」


隣の部屋から声がする。
さっき寝かせた幻想入りした子だ。萃香がいる覚えもないし、紫の声はもっと大人びてる。
幻想入りした子で間違いない。

「お、起きたんだな。私も挨拶しておいていいか?」

「幻想入りしちゃったんだから嫌でも一週間以内には挨拶させるわよ」

起きたことが嬉しいのか、声を聞いた瞬間に笑みが溢れる。魔理沙は顔に出やすいから、仕方ないか。
霊夢が片目を閉じてからそういい、隣の部屋の襖を開けようとする。

「此処どこ!?」

大声が境内に響く。
魔理沙は耳を塞ぎ、霊夢は肩をくすめて両目を閉じている。響子でもこうはならないぞ。

「ちょっと、煩いわよ!参拝客が逃げちゃうじゃない!!」

「お、落ち着くんだぜ霊夢!そりゃ外の世界から来たんだから分からないに決まってるんだぜ!」

襖を勢いよく開け、鬼の形相で幻想入りした子に言う。
魔理沙は慌てて説得、止めようとする。霊夢は聞く耳を持っていない。

「あ、えっと…。此処どこ?」

「まだ言う!?此処は幻想郷、そして博麗神社よ!」


「…えっ?幻想郷?」


幻想入りした子の頭の上には、はてなマークが三つほどある気がした。
まぁ、分かりきった反応だった。