二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.21 )
- 日時: 2016/05/06 23:23
- 名前: 魔夜 (ID: y88BZl/P)
「じゃああんたの言う通り帰るわ」
霊夢は紅魔館を出て、博麗神社へ飛んでいく。
「また本、借りてくぜ!」
「前言った通り、本を返してくれたらね」
魔理沙はパチュリーに本を借りる宣言をした後、澪澄を箒の後ろに乗せて霊夢の後を付いていく。
夜空と満月の背景の中に白黒の魔法使い、紅白の巫女、幻想入りの少女が飛んでいる。
澪澄は実際に自分では飛んでいないが。
「わぁ〜、今日は満月で綺麗だねー」
レイは満月を見ながら呑気にそう言う。
「ああ、そうだな。狼男でも出るんじゃないか?」
「出たら困るし怖いよ〜」
「まっ、出たとしても私の弾幕でやっつけやるぜ!」
「わぁ〜!魔理沙ちゃん頼もしい!」
ぱちぱちと手を叩く澪澄。
二人共楽しそうに会話している。
そして経つことおよそ三分後。
「さて、博麗神社に着いたな。」
澪澄はスタンと箒から降りる。
「じゃあ、スペルカードを作ったら見せてくれよ。じゃあな!」
「うん!バイバイ〜」
魔理沙はレイに手を振って自分の家へ帰っていった。
「レイ。私、眠いからそろそろ寝ましょう。」
「うん!もう寝ても良い時間だと思うし・・・」
ふわぁ、と二人共欠伸する。
澪澄は寝床へ行く霊夢に付いて行った。
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そして朝。
「おーい、レイ」
魔理沙がレイの寝ている所に忍び込み、小さい声で呼びかける。
「う〜ん・・・って魔理沙ちゃん・・・!?」
「あんまり大きな声出さないでくれよ。霊夢が起きちまうからな」
魔法使いは口に指を当てて、相手に注意する。
「う、うん。それで魔理沙ちゃんどうしたの?」
「ああ。私の店に来ないか?気になるだろ?」
「え、魔理沙ちゃんの店?気になるなぁ、行く!」
「そうか。じゃあ早速行くぞ!」
「うん!」
レミリアに言われた事も忘れ、二人共博麗神社をそろそろとこっそり出て、レイを箒の後ろ乗せて魔理沙の店へ飛んでいく。
その直後。霊夢は目を覚ます。
「う〜ん……。ってレイが居ないわね」
外に出ると、少し遠くに魔理沙の箒の後ろに乗っているレイを目撃する。
「はぁ……。魔理沙とあのおてんば娘ったら……。」
ため息をつき、二人を見ている霊夢だった。
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「着いたぜ。ここが私の家兼店の霧雨魔法店だ!」
二人共箒から降り、魔理沙の家に入る。
家の中は小規模な魔法の森のようになっている。それほど散らかっているという事だ。
「うわあ……。少し片付けをしたらどう?」
レイはどん引きしたように、魔理沙に言う。
「ん〜。掃除する気が無いんだ。ちゃんと店としてはなりたっている」
「へぇ〜……。どんな店なの?」
「何かするぜ。何か」