二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.6 )
日時: 2015/12/27 22:13
名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: 2CRfeSIt)

「…なるほど、魔理沙はぜっっっったいに外の世界で生きれないわね」

「なっ、私だって密かにやるよう努力してるんだぜ!?」

呆れたように言い、ジト目で魔理沙を見る霊夢。
そして、否定しきれない魔理沙。

「努力の使い所が間違ってる気がするんだけど?」

「そこは言っちゃいけないんだぜ」

…どうやら二人とも何が言いたいか分かっているようだ。親友、色んな意味で恐ろしい。
まぁ、だからこそ『親友』と言う言葉が似合うのだろうけど。

「じゃ、永遠亭に向かうんだぜ!」

ニカッと笑って魔理沙が言う。
霊夢も一度ため息を付いてから、微笑んで無言で頷いた。
…レイはって?もう鳥居の方に行って、

「二人とも早くー!」

なんて言っていた。元気が魔理沙並みにある、そう思った巫女だった。


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「さて、ここが迷いの竹林。この一番奥にあるのが永遠亭よ」

「うー…、疲れたよぉ…」

「こんな事で疲れてちゃ、弾幕ごっこは出来ないんだぜ!しっかり鍛えなきゃな♪」

「ふぇ…」

此処まで歩きできた。
「やはり周りを覚えるには歩かないと」と魔理沙が言ったからだ。
実は、博麗神社から永遠亭は結構な距離がある。空を飛んでも5分はかかる。
…魔理沙はほんっと元気が良い。私はついていけない。

そしてまんまと騙されたレイ。
元気だから体力はあるかと思ったら、ふつーだった。性格だけは元気らしい。

その瞬間、フワッと火の粉が舞う。

「あなた達、また来たのね。永遠亭に?」

「あらかぐ。案内してくれる?」

「断るつもりはないわ」

火の粉の正体は、鳳凰である神風華紅蘭。
二つ名も『鳳凰の少女』と名乗るほど。
此処にいる理由として、迷いの竹林近くに家があるから。…たったそれだけ。
そして、迷いの竹林から永遠亭に行くまでの道をしっかりと覚えている。
そして、断らないと言っている。

…という訳で、永遠亭まで案内してもらうことにした。こういう人が居ると本当に有難い。

永遠亭に行く途中でレイにも自己紹介してくれた。こう気が利く人は、あんまり居ない。
…そう言って、霊夢は紅魔館の方を見ていた。


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「…さて、到着よ」

「ありがとな、かぐ!お礼はキノコで支払うぜ」

「それなら筍が欲しいわね」

少し言おう。筍は高級品だぞ?貧乏巫女と人の来ない店を運営する魔法使いに貰えると思っているのか?
…こほん、何でもない。

「それじゃあね、かぐ。案内ありがとう」

「帰りは迷わない?帰りまで待っててあげるわよ?」

「さすがに帰りは空飛んで帰るわよ」


本日二度目の永遠亭に、魔理沙とレイは足を踏みいれた。
霊夢はその後ろから静かに入った。