二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【東方】楽園に現れた少女は幻想を操りし存在 ( No.8 )
日時: 2015/12/29 14:19
名前: ラリティ ◆fvHE6RWqPQ (ID: 2CRfeSIt)

___in.紅魔館#主の部屋にて

「…レミリアお嬢様」

一人のメイドが、主の部屋に来た。
そのメイドは黒い髪に黒い服。黒を基調としている。

「あら、お客さんでも来るの?」

その主は、黒い羽に薄いピンクのワンピース。髪も鮮やかな薄い紫。
主は『吸血鬼の中のカミスマ』と(メイド達に)称された。

「…流石はレミリアお嬢様ですね、その通りです。霊夢、魔理沙、あと…幻想入りしたと思われる人の三人です」

「へぇ、会うのが楽しみだわ。じゃあ咲夜に伝えて、四人分の紅茶を用意して、って」

「…承りました」

メイドは笑みを浮かべることなく、来ると思われる人物の名を言った。
主は楽しそうにそういい、吸血鬼の館のメイド長への命令を口にし、メイドを部屋から出した。

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「此処が紅魔館。吸血鬼が居るから気を付けなさい」

霊夢たちが、紅魔館の門前についた。流石に今回は空を飛んできた。
…ちなみに美鈴は寝ている。しっかりと寝袋の中で。

「えっ、吸血鬼!?お、お化け屋敷やハロウィンじゃないのに!?」

「そんなこと言っちゃダメだぜ、ここは年中無休のお化け屋敷だからな?」

「その方がマズイと思うけど」

レイは、霊夢の言った『吸血鬼』に反応した。お化け屋敷やらハロウィンやら、そんなものは幻想郷にない。
…いや?お化け屋敷やら妖怪の山があるし、ほぼ年中ハロウィンか。
同じようなことを魔理沙は言った。
そして即座に突っ込む霊夢。…流石は相棒。

「…いらっしゃい、三人とも。歓迎するわ」

門の向こうからやって来たのは、一人のメイド。…と言ってもメイド服は着ていないのだが。

「ライアじゃない。美鈴は起こさなくて良いの?」

「私がやっても美鈴さんは起きないわ。咲夜さんを呼んでこなきゃね」

『ライア』…、霊夢はメイドのことをそう言った。まぁその通りだ。
彼女は紅魔のメイド、ライア・カロル。何年か前に幻想入りした少女だ。だが、彼女の強力な能力は幻想郷の中でもトップクラスである。
そして、美鈴は咲夜じゃないと起きない。…どれだけ怖いのだ、紅魔のメイド長よ。

「まぁそんな事良いじゃない。レミリアお嬢様がお呼びよ、…レイ?」

「え…?」

三人に笑みを見せて、ライアは主であるレミリア・スカーレットが呼んでいるという。
…そして、幻想入りした少女の名を言ってみせた。
レイ本人は声を上げて驚き、目を丸くした。
あぁ、レイには言ってなかったか。

「…ライア、驚かすのはやめなさい。どーせさとりの能力でしょ?」

「さっすが霊夢ね、分かってるじゃない」

いや、全く分からないよ!?

そう心の中で思ったレイだった。
勿論、ライアにはバレている。