二次創作小説(映像)※倉庫ログ

AfterBreakTime② 「朱雀とチョコレイト」-2 ( No.37 )
日時: 2016/03/10 22:29
名前: 灯焔 ◆/.5aaSlLPY (ID: WZc7rJV3)

かなり遅れてしまいましたが前回のバレンタインデー話の続きになります。
ホワイトデーももう近いんですよね〜。そういやホワイトデーと言えば某コンビニにて六つ子キャンペーンやってたみたいですが…『ファン』の皆様は手に入れられましたでしょうか?
天の声は仕事終わりに5件くらい回ったのですが……全て全滅で思わず枕を濡らしましたよ…。


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〜GMの自室〜




灯焔「ああ……失敗したチョコを渡してしまった罪悪感……」




———というわけで、灯焔氏の様子を見てみましょう。
あの後カラ松にチョコを渡すことには成功したものの、あの歪なチョコを渡してしまったことに後ろめたさを感じているようで。
当の本人はまさかチョコが貰えるとは思っていなかったようで、凄く期待しながらチョコの箱を貰った記憶があるとのこと。あぁ、これは中身みて落胆するパターンですね…。




灯焔「そうなんだよそうなのよー!!!なんで上手くいったヤツ食うかなあのクソ兄貴!!!」




叫んでみても自分の声が壁を跳ね返ってくるだけ。
彼女の心に残ったのは罪悪感と後ろめたさだけでした。


そんな光景を「あ、やってしまった」という顔でみる2人の男性が…。




アクラル「あああああ……マジでやっちゃった感じなのこれぇ……?!」

MZD「かなり引きずってるみたいだから気になってきちゃったけどさ…。これはどうみてもアウトだろー。
   許してもらえる気配はなさそうだぜ?諦めて冥界への切符を手にしてみる?」

アクラル「ヤダ死にたくない!!!!」




部屋のドアの隙間から灯焔の様子を見るアクラルとMZD。ああ、そういや灯焔氏のチョコ食べたんでしたね…。
自分の犯した過ちにやっと気付いた様子。急に彼はあたふたし始めます。
そんな彼にMZDは「今あたふたしたってどうもできないだろ」とツッコミ。これは大人しくボコボコにされたほうがいいんじゃないですかね…。


と思考を巡らせていたその時、向こうから人影が。




カラ松「せめてものお返しに…!」




アクラル「あれ、次男じゃん。箱持ってどーしたんだ?」

MZD「こっち来るみたいだな。隠れよう」




やってきたのはカラ松。何やら白い小さな箱を持って灯焔のところまで向かっているようです。
彼に気付かれないようにその場を後にし、曲がり角からこっそり様子を見ることにしました。
しばらく様子を見ていると、彼は灯焔の部屋の中に入っていきました。




アクラル「な、なんだ…?あいつ何なんだよ…?」

MZD「(……あ、近いうちにホワイトデーか……。もしかして……)」






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〜灯焔の部屋〜




カラ松「灯焔!今話がしたいのだがいいか?」

灯焔「カラ松…。あげるものは何もないし今はキミと話したくない」

カラ松「誰かに何かされたのか?心なしか声に元気がないように聞こえるのだが」

灯焔「イラついているんですよ…自分の心の弱さにね」




入ったはいいものの顔を合わせてくれない灯焔。
心配したカラ松が声をかけますが、彼女はなかなか振り向きません。
しばらくそのままの状態が続きましたが……ふと、カラ松が声をかけます。




カラ松「これ、バレンタインのお礼。チョコ作ってくれただろう」

灯焔「え?でもあれは失敗作で…形歪だったろ」

カラ松「そんなことはなかったぞ?フッ…チョコは形じゃない、作る人間の心がどうこもっているかの方が大事だ。だからオレは形は気にしない。
    凄く美味しかったしな!」

灯焔「カラ松…」




彼のその言葉を聞き、やっと灯焔は振り向きました。
心なしか表情が少し明るくなっているような気がしますね。
カラ松はその表情を見て安堵のため息をつき、白い箱を渡しました。




カラ松「オレも自信作とは言えないが、頑張って作ったんだ。その…貰って、くれないだろうか」

灯焔「カラ松の作ったものなら何だって貰うよ、寧ろください」



灯焔が箱を受け取り中を見てみると……




そこには、色とりどりにちりばめられたチョコが乗ったクッキーが入っていました。




カラ松「流石にオレ一人ではどうしようもなかったから夕にてつだ……って何で泣く?!」

灯焔「私はもうカラ松girlsだよおおおおおおおお!!!!!!!!カラ松すきいいいいいいいいいい」(号泣)

カラ松「えっ えっ オレなんか悪いことした?!えぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜?!?!?!」




灯焔は思わず嬉し泣き。カラ松は何で泣いたのか理由も考えることが出来ずひたすら彼女を慰めていたんだとか。
何にせよ、良かったですね。灯焔氏。





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———しばらくして灯焔も泣き止み、彼と別れ拠点を歩き回ることにしたのですが…。




灯焔「……えっ なにこれ」

西谷「おー灯焔!スガさんがチョコ作ってくれたんだよ!お前も食べるか?」

灯焔「食べるのには刺し障りないけど…この倒れてる180cm以上の物体は何?」

菅原「せっかく作ったのに食べて倒れるなんて作った人に失礼だべ」

西谷「本当っすよ」




途中で厨房に立ち寄った灯焔氏。そこには羽休めをしているであろう菅原と西谷がいました。
そのそばに倒れている人物が2人程。いったいどうしたんですか?
菅原にチョコを食べないかと誘われ、食べようと足を運んだ瞬間でした。


『それ』は、喋ったのです———




黒尾『くうな……それは……じんせいを……おわらせる、チョコ、だ……』

木兎『へい……へいへ……へーい……』

灯焔「?」

西谷「2人とも大げさすぎっすよ〜。ちょっとピリッとしただけでしょ!!」

黒尾『ぴりっと、どころじゃ、ねえ……からこうなってんだ、ろ……』(チーン)

木兎『あくまの……ちょ、こ……』(チーン)

菅原「2人ともだらしなさすぎだべ」

灯焔「え……?ちなみにスガさん、これなに入れたの?」




恐る恐る聞いてみると、菅原は笑顔で答えました。




菅原「甘い物ばっかり食べてると身体に悪いから、『チョコにチューブの唐辛子練り込んでみた』べ」

灯焔「そりゃ倒れるわ!!!!なんでノヤさん平気なの?!」

西谷「俺はなんでも食いますからね!」

灯焔「そういう問題じゃなーーーーーーーーーい!!!!!!」




その後、2人は医務室へ速攻で運ばれ菅原は大地さんからながーいお説教喰らったみたいです…。