二次創作小説(映像)※倉庫ログ

AfterBreakTime③ 「創造神と破壊神」-1 ( No.40 )
日時: 2016/03/22 00:21
名前: 灯焔 ◆/.5aaSlLPY (ID: OSvmcRAh)

〜???〜




『くそっ 待ちやがれオラァ!!!今日こそ化けの皮剥いでもらうぜ破壊神ッ……!!!』


———ハァ ハァ ハァ


『どこだ!!!探せ!!!何人たりとも逃がすなよ!!!』


———どこ どこなの———助けて……タスケテ———!!!










???「ヒスイっ……!!!」





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〜逃走中CW 運営本部〜




MZD「最近物騒なニュース増えたよなぁ。某有名野球選手が捕まったとか某女優と某ミュージシャンの熱愛報道とか」

灯焔「リアルとこっちを混同しない。でも確かに物騒なニュースは増えてるよねぇ…」

ヴィル「どこかの誰かが菓子を食いすぎて神の癖に腹壊したとかな」

MZD「うるせぇ!あの時は腹いっぱい食べたかったからいいんですー!腹の痛みも有名税みたいなもんなんですー!」

ジルク「エムゼ、その言葉の使い方は間違ってると思うよ…」




———あんたらは逃走中本編中に何やってるんですか全く…。
ここは運営本部の休憩場。今はポップンボス曲3人衆ことMZD、ヴィルヘルム、ジルクファイド。そしてGMである灯焔が集まってくつろいでいるようです。
というか神でもお腹壊すんですね。




MZD「お前もどうでもいいこと蒸し返すなよ思い出して腹痛くなってきたじゃねえか…」(キリキリ)

灯焔「思い出し笑いは別にいいけど思い出し痛みは嫌だな確かに」

ヴィル「激しくどうでもいいだろ」




すみません…。
MZDが自室に戻って休もうとテレビのリモコンに手を伸ばしたその時でした。





『———緊急ニュースです。今しがた暴力団『椴詰』の幹部が街を横行しすれ違いに人々を暴行しているとのことです。
 なお幹部は『破壊神』と訳の分からない言葉を発しており説得が通じない模様。近辺に住む皆さんは、外出せずに屋内で待機をお願いします。
 繰り返します———』





———この時代になって暴力事件ですか…。クロスワールドでも治安が悪い場所があるなんて考えたくありませんねぇ。
ジルクとヴィルも同じことを考えてみんなに屋外に出ないよう呼びかけることにしたようです。
しかし———




灯焔「思いつめた顔してどうしたのえむぜさん」

MZD「…………ちょっと外出てくる」(———シュンッ)

ヴィル「貴様!ニュースを見てなか———っ!
    人の話を聞かない奴め……!!」




MZD、何か思い当たることがあるようで…。一瞬で姿を消してしまいました。
彼の行動に憤慨するヴィル。一方で灯焔とジルクには何か『思い当たること』がある様子。




灯焔「……なんか過去に引っかかる分でもあったかな?」

ジルク「そんな!でも今えむぜの知り合いなんて…」

灯焔「生きてるわけないよなぁ。でも———もしかしたら、もしかするかもよ?」





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〜エクラルストリート 西路地裏〜





MZD「クソッ どこだあいつ……!!」




瞬間移動で思い当たる予測地点までやって来たMZD。顔には焦りの表情が見えます。
どうやらあのニュースを見て、『破壊神』という単語に何か引っかかるものを感じたようです。




MZD「でも———アイツは前の世界で———
   んなこと考えてる場合か!探さねえと……!!」




ひたすら路地裏を走るMZD。
そんな折、彼の目線に小さないくつかの人影が!あれはもしや———!!










幹部B『へっへっへ、ようやく見つけたぜ『破壊神』さんよォ?折角俺達が苦労して手に入れた『実態鏡』、返してもらおうかァ?』

破壊神?「嫌だっ!!これはヒスイに渡す奴なんだっ!!何のために地獄から舞い戻って来たと思ってるんだ…
     こんなところでくたばってたまるか!!!」

幹部A『ちっ 『あの方』は短気なお方だ、さっさと奪い返して献上せねば俺達が『混ぜられ』ちまう…」

幹部B『怖いこと言うなよ俺達だって命がけでやってるんだぜぇ…?』

MZD「(———いた やっぱり『地獄』から無理やり戻って来てたのか———!)」




目線の先には暴力団『椴詰』の幹部らしきメンツと、ベレー帽を被った金髪の少年の姿が!
MZDは少年の姿に思い当たる要素がある様子。急いで彼の近くへ行き、死角へと身を潜めます。




破壊神?「お前らのせいで前の世界でムツキもユヅキもいなくなっちゃって…!!地獄に2人を元に戻す鍵があるって聞いて自分から地獄に行くって決めたのに———
     お前らこの世界でも悪事働くつもりか!!アイツらの意志を次いで!!!」

幹部B『ハァ〜〜〜〜〜?何の話だかなぁ?俺達はただ『あの方』から『破壊神を潰し実態鏡を奪い取れ』って頼まれてるだけだぜぇ?」

幹部A『あっオイばらすなってボスに言われてただろ!!」

幹部B『近くに誰もいねえし今からこいつ死ぬんだしいいじゃねぇか別によ〜。あー、依頼の報酬で何食おうかな〜……

    ってなわけで死んでもらうぜオイ!!!!」(ブンッ!!!)

破壊神?「(駄目だっ、避けられない———)」




少年へと振り下ろされる金属バット——————しかし。


























——————ガキンッ!!!










MZD「オレ様の知り合いに何してくれちゃってるワケ?あんまりペラペラ喋ってると———『オシオキ』されちまうんじゃねえの?」

破壊神?「ヒスイ———!!!」

幹部B『あァ?誰だテメェ?』

MZD「は?オレのこと分かんないとかそれでも『あっち側』だと言えんの?はー!バッカじゃねえのお前!
   『破壊神』の情報知ってるなら『創造神』の情報も知ってなきゃ駄目じゃん!」

幹部A『そうぞうし、ってお前———?!おい、逃げんぞ!!!』

幹部B『な、なんでだよ?!こんなガキ2人どうってこと———』

幹部A『知らねえのかよ?!あいつら側でそんな情報知ってるなんて———』




幹部の一人がMZDの正体に感付いたようで、もう一人に逃げるよう促します。
しかし———『彼』がそれを許すはずありませんでした。




















MZD「———逃がすとでも思った?」

























——————ズシャ



















2人から零れる『赤いモノ』———。神はそれを許さなかった。
慈悲無き『制裁』は、この世界でも行われてしまったのだった———