二次創作小説(映像)※倉庫ログ

AfterBreakTime③ 「創造神と破壊神」-2 ( No.43 )
日時: 2016/03/30 10:56
名前: 灯焔 ◆/.5aaSlLPY (ID: vZmEyiVo)

破壊神と創造神についてのお話です。
彼ら2人の関係とは一体———



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〜運営本部 サーバールーム〜




謎の少年を助けたMZDは、返り血をぬぐえるところまでぬぐい、彼を連れて運営本部まで戻って来た、のですが…。
早速ヴィルにバレてお説教されましたとさ。その大きな声に灯焔達が気付き、ヴィルを黙らせてからサーバールームで話をすることにしたのでした。




灯焔「怒鳴ってる声が聞こえてくると思ったらそういうことかよ。いいじゃん別に洗えば済むんだしさ」

ヴィル「そういう問題ではない!!折角の情報が泡と消えてしまったんだぞ?!」

MZD「そーでもねぇじゃんかよー。アイツらから有益な情報得られるとは思えなかったし。神殺そうとしてたんだから殺されて当然じゃね?」

西谷「それを笑顔で言うのやめろよ…怖いよ…」

罪木「お洗濯は後でするとして…彼は一体何者なんですかぁ?」




話が逸れるのを危惧したのか、罪木さんがえむぜさんへと話を振ります。
すると、彼はしばらく腕を組んだのちこう答えました。




破壊神?「…………」

MZD「こいつは『破壊神』」

木兎「は、破壊神?……ハイキュークエストの大魔王オイカワみたいな感じか?」

十四松「大魔王?!すっげー!!つよいの?」

カラ松「今はそこの話じゃない十四松。破壊神…って、この世界を破壊する存在なのか?彼は」

MZD「いーや、そうじゃない。みんな、『破壊神』と『創造神』の話は知ってるか?」

石丸「図書室の古い文献に乗っていたな。確か、前の2つの世界が融合するさらに前…。現実味のある世界で、従者である影と共に世界を闇から守っていた二柱の神、だったか」

マルス「結局その世界も『カーディナルワールド』っていう世界に吸収されて、二柱のうちの片方が地獄に堕ちたんだったよね。文献の最後らへんにそう書いてあったよ」

マルク「で…その二柱の神と神様と、何の関係があるのサ?」




何を話すかと思えば、このクロスワールドが出来る前の世界の話ですか。
皆様は知っていると思いますが、このクロスワールドが出来る前…本当に色々な世界がありました。
クロスワールドが誕生する前には、『オラクルワールド』と『カーディナルワールド』の2つの世界が存在しており…その前にも、沢山の世界が存在していました。
文献に乗っていたのはそのうちの一つ、『現実味のある世界』の話ですね。
運営本部の面子の一部は文献でそのことを知っていた様子。それと何の関係があるのかマルクがMZDに促します。すると、彼はこう答えました。




MZD「オレがその『創造神』。で、こいつは対になる地獄に堕ちた…『破壊神』」

リピカ「えっ?でも待つのさ!創造神の名前、お前の名前とは全然ちが…」

MZD「違うのも分かる話っしょ。一応ね…あいつが狙われてたってことは、上層部の方でもオレを探してるはず。今の名前のことは知られてないからターゲットに入ってないだけだけど…」

破壊神?「…ねぇ、もうその話いいでしょ?僕に自己紹介させてよ」

MZD「あぁわりィ。話長くなっちまったな。早くみんなに自己紹介して、目的話しな」

ルカリオ「貴方は一体…」





破壊神?「僕の名前は『竹哉 琥珀』。さっきヒスイに言ってもらった通り、ヒスイと対をなす『破壊神』。そして———『地獄に堕ちた神』だよ」

眼蛇夢「破壊神……はっ 思い出したぞ!
    こやつは先ほどから音神のことを『ヒスイ』と呼んでいた。その文献の中に出てきてた『創造神』と『破壊神』の名前……。今こいつが名乗った名と『破壊神コハク』の名が一致している!」

セレス「ということは、神様の正体は…」

MZD「そうだよ。オレの真名は『松田 翡翠』。その文献に書かれてる『創造神ヒスイ』さ」

翔陽「む、昔から生きてるって話、本当だったんですね…」

コハク「———で、本題に移ってもいいかな。実は僕、この逃走中CWの運営本部を探しに地獄から這い戻って来たんだけど…丁度ヒスイの拠点がそこだったから。助けてもらうついでに連れてきてもらったんだ」

ゲッコウガ「地獄から這い戻って来た、という文言も気になるでござるが…まずは先に本題の方を聞くでござる」

コハク「ありがとう」




破壊神である少年の名前は『竹哉 琥珀』。そして、MZDの真名も彼の口から明かしました。彼ら2人が昔からいた『創造神』と『破壊神』だったわけですね。
コハクから気になる単語が続々と出てきますが、まずは彼の本題を聞くことにしましょう。




コハク「実は———地獄でこれを探してて。これをここの一番偉い人に渡したくてここまで来たんだ」

灯焔「これは?」

コハク「『実態鏡』。実体のないものを実体化させられる鏡なんだ」

MZD「コハク…これ使って何しようって言うの?何かすげぇ辛辣な顔してるけど…」

コハク「どうしても…ユヅキ達を生き返らせたいんだ。それに———この世界に、『脅威』が迫っていることも知らせたくて」

ジルク「きょう…い?」

灯焔「最近になって分かった『ココロネ』の存在。それと合わせて急に地獄から這い戻って来たコハクの存在、そしてココロネを『視る』ことが出来るえむぜさんの存在…。そして脅威…。
   恐らく、この世界にまた何か『降って』くるんじゃないかな」

西谷「俺達やカラ松達が降って来たみたいに?」

MZD「まぁ普通はそうなんだけど…。もしかしたら、もう『降ってきてる』からこうなってるのかもな…」

コハク「そう。ヒスイの言うとおりだよ。僕は一度この鏡を『椴詰』の奴らに奪われて、奪還してる。それで逃げてる間にヒスイに助けてもらったんだ。
    そこで…取り返してる途中で、こんなことを聞いたんだ」




コハクの淡々とした事実に、息を潜める一同。
そして———彼は『こう』言い放ったのです。


























コハク『この世界が———『混ぜられる』って』









一同「…………?!」






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この世界が混ぜられる…。いったいどういうことなんでしょう。
コハクについては命を狙われていることもあり、えむぜさんの説得で本部で保護することになったようです。
クロスワールドは『終末の世界』だったはず———。何か、危機が近づいているのかもしれませんね。