二次創作小説(映像)※倉庫ログ

AfterBreakTime⑤ 「世界は丸く出来ている」 ( No.60 )
日時: 2016/06/27 01:19
名前: 灯焔 ◆/.5aaSlLPY (ID: YrsbvNhI)

どうもです、天の声ですー。
逃走中CW01、逃走者の皆さんが大健闘しているようで私嬉しい限りでございます。
今回はそんな逃走中開催している最中のお話。ドーナツ売りの青年とカービィ達が不思議な出会いをする物語です。




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〜チューンストリート 中心街〜




マルク「カービィ、本当にそんなお店あったのサ?最近よく散歩コースでここらへん飛んでるけど、そんなお店なかったぞ」

カービィ「あった!あまい!どーなつのにおい!」

ポエット「カービィは食べるのだいすきだもんねー!ポエットもあまいものだいすきだよ!」

カービィ「たべるの すきー♪」

マルク「まぁとにかく、早く案内するのサ。この街を知り尽くしてるボクが知らないものがあるなんて納得いかないからな」

カービィ「まかせとけ!」




おやおや、チューンストリートを歩く子供たちの姿を発見しました。
どうやらカービィが見慣れない美味しそうな匂いを漂わせる店を発見し、今からそこに向かっているようです。マルクとポエットも一緒。
彼曰く『匂いはドーナツのもの』と言っているようですが…そもそもドーナツの匂いなんて分かるんですか?




カービィ「どーなつ!あまい!」

マルク「チョコレートやアイスも甘い匂いするのサ。それとはどう違うんだよ」

カービィ「ちょこ!あまい!アイス!あまい!どーなつ!あまい!」

マルク「答えになってないのサ?!確かに全部甘いけど!!!」

ポエット「全部あまくておいしいからポエットだいすきー♪」

マルク「誰かこの天然2人組をとめてくれえええええええええ」(悶絶)




マルクの叫びも町中に響くだけ…。というかそんなに大きい声で叫んだら町の注目を一気に浴びてしまいますよ。




マルク「うるさい!早く案内しろカービィ!」

カービィ「はーい♪」




恥ずかしがるマルクを尻目に、カービィはとてとてとお店へ向かうのでした。




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〜ドーナツ屋 『始まりの月曜日』〜




カービィ「こんにちは!」

マルク「中々お洒落だな、店内。これならゆっくりしていけそうなのサ」

???「おや?次のお客人は小さな子供たちか。いらっしゃいませ、ゆっくりしていってな」

ポエット「あなたが店長さんなの?ポエットはポエット!よろしくね!」

???「丁寧な自己紹介をありがとうポエット。私はムツキ、ここのドーナツ屋の店長なんだ。これからよろしく頼むよ」




カービィ達が店内に入ると、彼らを見つけたのか店長らしき青年がひょっこり顔をのぞかせました。
彼の名前は『ムツキ』。2週間前にお店を構えたばかりのようです。そりゃあマルクが知らないのも頷ける話ですね。




マルク「(ムツキ…?どっかで聞いたような…?まあいいか)」

ムツキ「今日はどんなドーナツが入用だ?少しおまけしてあげるよ」

カービィ「おかね もってない!」

ポエット「ポエットもおかねもってなーい」

マルク「お前らただで食べに来たわけじゃないよな…?仕方ないのサ、今日はボクがつけといて……ボクも手持ちなかった…」

ムツキ「困ったな…。試食させてもいいんだけど、新作はまだ思いついてないんだよ…」




どうやら子供たち、お金持ってなかったようです。そんなんでドーナツ食べに行ってたのか。
マルクも懐を探して財布を覗いてみましたが、手持ちがないようです。




マルク「はぁ…。仕方ないのサ、今日は帰るぞカービィ」

カービィ「やだ!どーなつたべる!」

ポエット「ポエットおかねないからたべられない…でもたべたい!!!」

マルク「だぁかぁらぁ、お金がないからドーナツ買えないんだよ!!!だから食べられないのサ!!!わかれ食いしん坊!!!」

カービィ「やーーーーだやだやだやだどーなつたべるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」(ジタバタ)

ポエット「け、けんかはだめ!!ポエットがまんするからカービィもがまんしよう?」

ムツキ「はぁ…店内ではお静かに…。仕方ないな、ちょっとだけなら…」




お金がないから帰ると発したマルクに対し、どうしてもドーナツが食べたいのか駄々をこねるカービィ。その場に立ち尽くすポエット。
言い争いを続ける2人に対し、遂にムツキが折れドーナツを取りにいったその瞬間でした。


























MZD「なんだよお前さん達言い争い外まで聞こえてんぞー。争いのタネはドーナツか?オレ奢るけど?」

マルク「神様!どうしてこんなところに」

カービィ「かみさまほんとにかみさま!」

ポエット「MZDだー!」




カランコロンとドアについた鐘の音と共に現れたのはMZD。
どうやらマルクとカービィの言い争いが聞こえてきたため止めに入ったようです。争いの原因もすぐ特定し提案しました。
それにはカービィもにっこり。マルクも助かったと彼に一礼をしました。




マルク「本当にごめんなのサ神様…。カービィが駄々こねちゃって…」

MZD「だろうとは思ったよ。ここから美味しい匂いするんだもん、もしかしなくても最近話題のドーナツ屋?」

カービィ「うん!たべたい!」

ポエット「MZDもドーナツたべるの?」

MZD「いや、何となく匂いが懐かしさ感じてな…。オレも昔、よくドーナツ屋さんに行ってドーナツ食べたよ。それを思い出しちゃって。
   店長さん、ドーナツ人数ぶ………」

マルク「(——————?)」




MZDが店長にドーナツを頼もうと口を開いたその瞬間……。
彼『ら』は目を見開きました。













MZD「なん、で……ここに……!!!」

ムツキ「ヒスイ……?嘘だ、なら私は———!!!」

マルク「(2人は知り合いなのサ…?)」




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コハクと同じく、MZDとムツキにも何やら関係が…?
逃走中の様子をもう少し眺めてから、お話の続きを追っていくとしましょうか。